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持続的幸福を得るウェルビーイングの5つの要素「PERMA」

ウェルビーイング(Well-being)とは、「身体的、精神的、社会的に、良好な状態になること」を意味します。ポジティブ心理学セリグマンはウェルビーイング状態の概念として PERMA を考案、幸福を構成する要素として「快楽」「意味」「没頭」が挙げられますが、この要素をさらに分解したものが以下の5つです。
・ポジティブ感情(P : Positive Emotion)
ポジティブ感情とは、「楽しみ」「喜び」「恍惚感」「温もり」「心地よさ」などです。
・エンゲージメント(E : Engagement)
「フロー」に関することで、フローとは、音楽との一体感や時が止まる感覚、無我夢中になる行為の最中での没我の感覚のことです。
・関係性(R : Relationships)
「ポジティブ心理学とは何か?」この問いに2語で答えると、ポジティブ心理学の創始者の一人であるクリストファー・ピーターソンは「他者」と答えました。
人が大笑いするとき、喜びを感じるとき、深い意味や目的を感じるとき、達成したことをものすごく誇りに感じるとき、その出来事すべては、他の人がいるところで起きたはずです。さらに自分の人生のどん底にあるとき最高の防御手段で、他者は唯一頼れる存在です。人間のウェルビーイングにおける基本中の基本は「関係性を求めること」です。そのため、人の最高の強みは「愛される力」であるのに対して、孤独は人をどうしようもない状態に陥らせます。もしウェルビーイング度を一時的にでも向上させたいなら「他人に親切にすること」が最も信頼できる方法です。
・意味・意義(M : Meaning)
意味・意義とは、自分よりも大きいと信じる存在に属して仕えることを言います。ポジティブ感情やフロー状態は主観的なもので、たいていは孤独で、自分の世界に限られており、これでは有意義な人生とは言えません。有意義な人生とは人生に意味や目的がある人生であり、これは他者とのつながりや関係によって得られるものです。
・達成(A : Achievement)
達成は多くの場合、ポジティブ感情、意味・意義、ポジティブな関係性のいずれも得られることがなくても、そのものの良さのために追求(勝利、成功、正義など)されます。なので、達成は、人間を抑圧から解放する(幸福になる)ものではないことに注意が必要です。

企業でよくありがちな誤解が、「働きやすさ」を実現すればウェルビーイングは達成できるという考え方です。ウェルビーイングは「身体的、精神的、社会的に、良好な状態になること」であり、そこには「やりがい」「働きがい」も必要なのです。

パクリの実

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