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メルクマールは目標達成に役立つ目印的存在

ビジネスにおいて、メルクマールは事業や業務活動の目標を達成するために設けられる管理指標や達成基準として使われます。最終目標の達成に向けた中間地点の指標として用いられるケースと、業界によっては判断基準として用いられ、最終目標までの修正への対応が早まる、モチベーションをキープするといったメリットがあります。
メルクマールとマイルストーンの違いですが、マイルストーンとは、最終ゴールに向かうまでの節目や通過点を指します。もともと道路標識を指す用語であり、あとどのくらい進めばゴールに到達するのかを表すのが主な役割です。一方、メルクマールとは基準やめじるしといった意味を持ちます。単なる通過点を示すマイルストーンとは違い、メルクマールは「中間目標を達成しているかどうか」「その達成度合いはどの程度か」といった評価基準として機能するのが大きな違いです。
メルクマールとKPIの違いです。KPIとは、最終目標(KGI)の達成に向けて、進捗度合いを計測するための中間管理指標を指します。そのため、達成基準や評価指標といった役割が強く、KPIとメルクマールはほとんど同義語です。あえて違いを挙げれば、KPIは目標達成を管理する意味合いが強いのに対して、メルクマールとは対象が目標だけに限らない点です。
企業でメルクマールを用いれば、統一的な計測、従業員の仕事への動機付け、業務改善といった効果が期待できます。まず、メルクマールを策定すると、それが目標達成の統一的な基準になるため、事業活動や業務の成果を定量的・定性的にぶれなく評価できることです。次に、最終目標に向けた道筋がわかりやすくなり、成果の達成基準も明らかなため、業務にあたる従業員の動機付けにもなります。さらに、達成結果を数値管理できるため、弱点を洗い出して改善する際にも便利なのです。このように、メルクマールは円滑な企業活動を行う上で、達成したい目標に近付くための効率化を促してくれる非常に重要な役割を担っているのです。
メルクマールは、最終目標達成に向けて、組織のメンバーが取り組んでいくための目印になるものですから、なるべく具体的かつ現実的な指標を設定し、上手に活用しましょう。
  パクリの実

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