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不確実性の高い状態が続いているVUCA時代において、思考法のフレームワーク「OODA!ループ思考」が道標に!!

OODA(ウーダ)ループ思考を考案した人物は元アメリカ戦闘機パイロットだったジョン・ボイド氏で、OODAループ思考を確立する過程において宮本武蔵の「五輪書」を参考にしたそうです。日本の実践法とのつながりがある思考法だと思うと親近感がわいてきます。
PDCAに変わるものとして、ビジネスシーンで活用され始めています。デザイン思考やアジャイル開発も、まさにOODA(ウーダ)ループを辿る考え方の一つと言えるでしょう。

ビジネス環境は、「GAFA」と呼ばれるモンスター企業の登場により、業界全体の構造は大きく変容しました。Amazonの登場により街の本屋さんは軒並み無くなり、音楽業界においてもAppleやSpotifyなど、ストリーミングサービスの登場によりCDは売れなくなり、さらにAmazon独自のロジスティックスの体制により、世界ひいては日本国内の物流網も変わろうとしています。わずか数年で巻き起こる鮮烈な競争下においては、迅速な方向転換とアクションが求められます。

インターネット、AIやSNSの発展により、人の行動そのものが変化しつつあります。AIDMAと呼ばれる購買行動モデル、AISAS、ULSSAS、DRESSなど、多様なモデルが登場しています。それほど、人の行動は多様化かつ不規則性を含んだものになりつつあります。この行動変化を、素早くキャッチアップし、仮説構築を行う必要があります。

OODAループは、「Observe」「Orient」「Decide」「Act」の4つのプロセスを高速に回すことで、高いアクションを生み出すことができます。
・Observe(観察):観察することによって現状を認識します。
たとえば、業界や顧客、競合、新しい技術、社内環境などの状況や変化に着目します。

・Orient(状況判断):観察結果から、状況判断します。
ここでは、Observe(観察)で得たデータから、次のDecide(意思決定)に必要な材料を見極めていくことが重要です。

・Decide(意思決定):具体的な方策や手段に関する意思決定を行います。
この時点で、判断材料の不足に気づけば、観点を変えて観察(Observe)に戻って、ループすることも可能です。

・Act(実行):意思決定したことを実行に移します。
実行後は、フィードバックするために再びObserve(観察)、または必要に応じて他の段階に戻り、ループを再開します。
このように、変化に応じて途中で前の段階に戻り、ループを再開することができ、急な外的変化に対しても、素早く適切な状況判断・意思決定・実行が可能となります。

OODAループとPDCAサイクルの決定的な違いは、実行までのスピードです。
Plan(計画)に基づいて1周するPDCAサイクルでは、計画の段階である程度の時間を要しますし、Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Act(改善)の順にサイクルを一方向に回します。
一方、OODAループは、文字通りループであるため、必要に応じて途中で前の段階に戻ってループから再開したり、状況に応じて任意の段階からループをリスタートしたりできることが大きな特徴です。判断と行動の先送りが減り、致命的な失敗は避けつつ、最速で行動することが可能になるのです。
 パクリの実

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