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自分勝手にしやがれ。自作自演ドキュメント6人展

「自分勝手にしやがれ 自作自演ドキュメント6人展」

今回の上映企画は、自作自演、やむにやまれず自分で出て自分で作った映画の、短編及び中編を集めてみました。
映画としては、最もシンプルな形だと思います。
いわゆる「個人主義」と言っても良いかもしれません。
しかし、どんなジャンルでも、シンプルなものほど難しいものです。
今回は、個人映画、実験映画、AV、ドキュメントの垣根を越えたものを選んでおります。
最近は、youtube、tic-tocなどのメディアも出現し、個人の領域は拡大されております。しかし、大半はすぐに忘れ去られそうな軽いものも多いかとも思います。個人の「魂」や「志」が入ったものはいくつあるでしょう?
今回の上映作は、みなさん、個人の力ではどうにもならない恋愛対象や家族の問題などに対し、もがき、苦しみ、右往左往し、悩み、結果はどうあれ、挑みかかるものばかりです。
実は、残酷な事に、その姿そのものが最も面白い、と言う事に見ている人は気付くはずです。
個人は、エンターティメントになりうる。

それを証明したくて、今回の企画を立ち上げました。
どうぞ、笑いながらお楽しみいただき、おうちに帰って風呂にでも入って、、ビールに酢ダコでも食いながら「人生とはいかにくだらないか?」とか、いろいろな事を考えていただきたいなって、思います。

平野勝之

〇上映情報

2022年 5月8日(日曜日)
東京 LOFT9渋谷 開場 11時
         開演 11時30分~15時頃終演予定
 ※参加メンバー6名舞台挨拶&トークショーあり。
 料金 2500円(1ドリンク含)
チケット予約はこちらから
https://peatix.com/event/3224824

LOFT9
 告知ページ


2022年 5月21日(土曜日)
大阪 十三シアターセブン 開場 17時45分
             開演 18時~21時30分頃終演予定  
 ※平野勝之来場&トークショー(飛び入り可能性あり)他メンバーリモートトーク(予定)
 料金 一律2500円
十三シアターセブン告知ページ 

チケット予約
https://nanageitheater7.sboticket.net/reserve?schedule=6142

〇上映作品(全デジタル上映)

「わびしゃび」井口昇 1989年 8㎜ 36分
「わたしは恋人」三木はるか 2021年 デジタル 10分
「21歳 藤香澄編」平野勝之 1994年 VTR 33分
「ガールフレンズ 笠木忍」矢野敏夫 2001年 VTR 40分
「君の1秒は僕が決める」宮川真一 2001年 8㎜ 14分  
「ドメスティック!門外不出」北村早樹子 2012年 デジタル 14分

トータル約147分


〇作品&作者情報

①「わびしゃび」 井口昇 35分 8mm 1989年

約30年前に制作した個人映画です。
当時の悶々とした日常や、片想いしていた後輩を接写レンズで撮っていく展開は気恥ずかしくて直視できません。
が、大林宣彦監督や細野晴臣さん、斎藤工さんに気に入って貰ったり、その後の自作要素が全て入ってたり自分の原点と呼べる作品です。

井口昇プロフィール
1969年 東京出身
1990年 イメージフォーラムフィルムフェスティバルにて「わびしゃび」が審査員特別賞を受賞

代表作に「恋する幼虫」「片腕マシンガール」「電人ザボーガー」
「惡の華」など。新作として「IDOLNEVERDIES」「異端の純愛」が待機中。



②「わたしは恋人」 三木はるか 10分 デジタル 2021年

セルフ・ドキュメンタリーの三木はるかは自作の映画で脱ぎません。脱ぐと映画が意図せず「高尚な」ものになってしまうから。もちろん裸の表現は「脱げばいい」わけではなく「脱ぐべき局面で脱ぐ」から映画として成立し、覚悟がみえるから痛快なのです。でも、この世界に一本くらい「迂闊な脱ぎ」があってもいいと思うのです。

三木はるか プロフィール
1986年群馬県桐生市生まれ。2010年日本大学芸術学部映画学科卒業。イメージフォーラム映像研究所第34期・35期卒業。セルフ・ドキュメンタリー形式の極私的実験映画を作る。LOFT9 Shibuyaでの上映はアイドル映画祭2019に続いて2回目。Theater Sevenでは初。


③「21歳 藤香澄」平野勝之 33分 VTR(V&Rプランニング)1994年

本作は、1994年、V&RでのAVオムニバス、バクシーシ山下とカンパニー松尾と共に、21歳をテーマに撮影されたオムニバスの中の一編です。当時「ザ・ガマン」というバイオレンス作品を自分は作っていて、その中の女優の一人、藤香澄にバイオレンス撮影で嫌われてしまった関係性を取り戻したいと思い、この撮影を組みました。やや淡い恋愛感情を抱いていた自分ですが、事は思わぬ方向に転がっていき大騒ぎとなりました。
バイオレンスな作風からプライベート路線に作風を変えるキッカケとなった1本。笑いながら見ていただけるのが本望です。

平野勝之 プロフィール
1964年 静岡県浜松生まれ。映画監督
幼少からマンガ家を目指すが、18歳より映画作家に転向。80年代、ぴあフィルムフェスティバル(PFF)に3年連続入選後、90年代は「抜けないAV監督」として活躍、1997年「由美香」で劇場映画デビュー、1999年「白THEWHITE」でベルリン映画祭正式招待。2011年、庵野秀明プロデュースにより「監督失格」をTOHOシネマズにて公開。2016年、上原亜衣のドキュメント「青春100キロ」2020年、30年ぶりの8㎜映画新作「銀河自転車の夜2019最終章」など。自転車による旅作家、写真&文筆活動もこなす。作品多数


④「ガールフレンズ 笠木忍」 矢野敏夫 40分 2000年 VTR   
 

この40分の映像は「girlfriends ピュア系女の子のドキュメント14.」(総監督ターボ向後)というアダルトビデオパッケージの中の1コーナーとして2000年に撮影・編集されたものです。通常の撮影であれば1~2日で撮影を終えるところを、個人的に半年以上撮影をし、出来上がったものも40分の尺の中にエロ場面が2分くらいしかないというアダルトビデオとしては本末転倒な内容ですが、総監督のご厚意により商品化していただけました。
 本作では笠木忍さんにカメラを預けてしまって、ビデオ交換日記をするという所から始めています。他の女の子ならそんなことしてくれないのですが、笠木さんは「ものを作る」という意欲と発想力のあるかただったので、指示の必要もなくいろいろな工夫をしながら撮ってくれました。そういう意味で本作は、笠木忍さんとのセッション共同監督作品だと思っています。私だけの主観で撮るつもりは全くありませんでした。私と彼女の主観を混ぜたいという愛情?もあったかもしれません。
 時々思うのですが、この作品をイメージフォーラム映像研究所の講師の方々がもしご覧になったら「矢野くん、これは、、、撮ったものを繋いだだけだよね?メモリアルとしてはわかるけど、観客はそういうのは興味がないし、ただ繋いだものにはイメージが広がらないんだよね?」ってお叱りを受けるんだろうなぁと思います。おっしゃる通りだと思う反面、自分が撮るならこういう撮り方しか興味がないなぁ・・・という気もします。そういう意味では、自分がバージョンアップしない限りは今後の作品もバージョンアップ出来ないと感じています。
 尚、今回の上映版に関しては2分程度のエロ場面と、一部不要と感じられる場面をカットしています。どうぞよろしくお願いいたします。
                           

矢野敏夫 プロフィール
1967年生まれ
1995年ごろイメージフォーラム映像研究所に通い、8mmフィルム作品をいくつか作る。のちに焼却処分。
2000年前後アダルトビデオ業界で働き10本くらい監督する。企画ものもドラマ物も、スタンダードなアダルト作品が作れず(要するに売れず)社長も困っていたと思う。
その後、業界を離れ、日々の暮らしに追われる中で創作機会を失う。何か撮りたい・表現したいという欲は激しくありながら、自分が語れる何かがわからないまま現在に至る。


⑤「君の一秒は僕が決める」宮川真一 14分 2001年 8㎜

8ミリ映画の入門書には大抵‘映像がブレない様に、カメラをしっかり構え、ゆっくりと動かしましょう’等と書いてある。
冗談じゃない、好きにやらせろ!という尾崎豊ばりの反骨心からこの映画は生まれた。
とある映像コンテストで「男はみんなマザコンなんだよ!」という1人の熱い審査員の言葉に後押しされ、ギリギリ入選した曰く付きの作品。

宮川真一 プロフィール

1970年生まれ。イメージフォーラム付属映像研究所第15期修了、同専科第24期修了。
高校生時代にプロレスラーを目指すも、あっさり挫折する。
その頃に、たまたま見た8ミリ映画に衝撃を受け、スクリーンでプロレスをする事を決意。
以後、ダンベルを8ミリカメラに持ち替え、現在に至る。
『君の一秒は僕が決める』(8ミリ)でイメージフォーラムフェスティバル2002奨励賞、
『みずうみは人を呑みこむ』(8ミリ+miniDV)でイメージフォーラムフェスティバル2013大賞受賞。
2022年、新作『子供達のための映画』(8ミリ)を公開予定。



⑥ 「ドメスティック!門外不出」北村早樹子 2012年 15分 デジタル
 

家族の秘密を撮りました。

北村早樹子 プロフィール
1985年生まれ。歌手、文筆、女優。
実話小説『ちんぺろ(仮)』年内出版予定。