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あんまり洒落にならないんだけど…エニシングゴーズ

愚痴です。
天気も悪いしネガティブ発想しかないけど、吐き出さないとおさまらない。

豪華客船を題材にしたミュージカル、私が観るやつは大体不幸。
それは私が不幸の物語が好きだからなんだけど(苦笑)

ミュージカル黒執事-Tango on the Campania-は氷山にぶつかって真っ二つ。

ミュージカルタイタニックも処女航海で海に散る。

船とは沈むもの…と悟り顔で呟きたいくらい、船にドラマを求めるとどうにも不幸の香りが漂うものだったけど。

船の上のハッピーミュージカル【エニシング・ゴーズ】
私がハッピーものは好きじゃないし、推し俳優の岡崎大樹さん本人はユニークな方なのに、なぜかハッピーとは無縁なミュージカルに出ることが多いので、およそハッピーな感じの姿を観ることが少ないのですが、今回は最初から最後までハッピーづくしやんという、私にとっても珍しい感想を持つ日々を過ごせるのではないかと思ってました。

が!!!
まさかの、公演が沈没するとは!!!
(マジで洒落にならないけど)

初日が10日も遅れた時点から、不穏な空気を漂わせてはいたけれど。
まさかの、地方公演全滅とか考えてもなかったし。
そりゃないよ…って、エニゴにかかわる人はそう思っちゃう。

仕方ないとは思うんです、コロナの罹患なんて運みたいなとこあるし、そこは強行開催されていたら、このカンパニーを嫌いになっちゃうから、不安要素が拭えずにいるなら公演中止の決定には大賛成。

でも、人間って綺麗に割りきれるものじゃないから、グダグダと愚痴をこぼしたくなるのです。

ストーリーの無意味さは置いといて(おいっw)
キャラのたてかたとか、セットと衣装の豪華さ、なにより聴いていて気持ちよくなるコール・ポーター大先生の楽曲、よく出来た舞台だったと思うんです。
なんなら、ミュージカル初心者みたいな方こそ観るべき王道ミュージカル。

このハッピーミュージカルがたった7公演で終わっちゃうなんてねぇ………。

エニシング・ゴーズって当て書きでは当然ないけど、紅ゆずるさんを主演に持ってくるならどのミュージカルがいいだろうかってなったときに選んだのがこれだったんじゃないか?と思うほどに当て公演で主役のリノがピッタリはまっていた。
私は宝塚はあんまり詳しくないので、紅さんがどんな方なのかあんまりわかってないけど、わかってない私ですらそう思うんだから。
2回観た中でのカテコのご挨拶で、カラッとした明るさを感じたので、この魅力がトップスターの原動力なんだなと思った。
紅さんの当たり役だと思うので、またの再演を心より願う。

あと何より、オークリー卿を演じた廣瀬友祐さんが最高だった。
実は私は一時期ファンクラブに入っていたこともある役者さんなのだけど(諸々の事情で退会はしたけど、好きな役者さんの一人)
もともと演技力と役への理解度の高い役者さんだと思っていましたが、イヴリンのキャラ!
普段のご本人のイメージとは全然違う。いや、ご本人もシュッとはしてるけど、なかなかにすっとぼけた笑いのセンスはある方だけど。
友人は最初は廣瀬くんだとわからなかったと言っていたくらいに、そこにはイヴリンが立っていて、爆笑をかっさらっていた。
動きが面白いのもあるけど、何よりも間の取り方が絶妙、上手い!

私が好きだったのは、下着姿で剣を振り回して、その剣を鞘に戻そうとするんだけど、すぐに戻せなくて手をぶるぶるさせながら何とか鞘に戻すっていう細かい演技。
いや、だって、この方本当は殺陣上手いし剣の扱い慣れてますやんwww
もう、あの手の震え方がおかしくておかしくて、ゲラゲラ笑ってしまいました。

そして2幕の見せ場、急に男のスイッチがはいるイヴリン。
カッコいいんですよ!でも、動きと間がすっとんきょうで、ここも爆笑ものでした。
ジプシーの血のシーンが一番好きだった。

再演があると思ってますけど、紅さん&廣瀬くんのコンビは絶対!であってほしい。
最強のナイスカップルでした。

そして我が推し、岡崎大樹さん。
演出の原田先生とはオペラ椿姫からの2回目だったのですが、原田先生は岡崎くんのことをとても"色男"だと思ってくださっている節を感じまして(笑)←いや、(笑)をつけてる場合ではない、岡崎くんはカッコいいのだ。
本人がニコ生の番組で言っていたのだけど、原田先生のある役への指示が"30代美男美女"だったそうで、び?びなん?…とファンの私がキョドってしまいましたが…岡崎くんしゃべると変な人感がこぼれちゃうけど、ビジュアルは美男だよなぁと改めて思ったり。
背は高いし足は長くてスタイルいい。
冒頭のスーツ姿はとても様になっていたし、2幕頭のタキシード姿なんてめちゃかっこ良かった。
でも、ファンにとって馴染みがあり、好きな箇所は、一瞬横切るちょっと変なお医者さんとか、水平さんで一人黄色の足ヒレつけたりする姿だったりもしますがwww
いや、でも、推しに色男のスパイスを振りかけて極上に仕上げてくれた原田先生には足を向けて寝られないし、五体投地で拝み倒したい。

ジプシーの血でのダンスがすごく好きだったので、あそこはリノとイヴリンも観たいし、岡崎くんも観たいし、私はいったいどうしたらいいの………そうか、回数増やせばいいだけの話やん!とすぐに解決法を見出だし、パートの休みの日にガッツリ予定を入れたのですけどねぇ……………。
あぁ、あの赤いシャツに細身の黒パンツ姿で、髪を乱して踊る姿がマジでかっこよくて惚れ直したのに😢
あそこがもっと観たいシーンナンバーワンでした。

他の出演者の方たちも、これからじっくり観ていくかと思ったところで中止になってしまったのでとても残念。

難しいかもしれないけど、コロナ禍が本当に治まった時に、同じメンバーで再演出来たとしたら、コロナの混乱からの復活という意味での重要な演目になるんじゃないかなと思ったりするので、この明るいミュージカルはそういうお役目と運命を背負ったのかも、なんて思いながら、またあの楽しい船の上の人達に会えますようにと願うばかりです。

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