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ミュージカル フィスト・オブ・ノーススター 北斗の拳 ①

12月22日にマチソワして観てきました。

この話の一報が入ってきたときに、まず「マジかwww」という気持ちになった。
北斗の拳がミュージカル!それだけで、これは観たい!!!と。
北斗の拳ドンピシャ世代、弟のジャンプを毎週読んでいたし、アニメも毎週観ていた人である。
もうかなり古い漫画なので、若い人たちは、ケンシロウの「アタタタターッッッ!!!」とか、雑魚キャラの死に方とか、「愛を取り戻せ」くらいしか知らない人も多いのではないだろうか。
同世代でも興味のない人は興味ないと思うし。
なぜ、今さら北斗の拳なのか?(個人的には主演さんを最大限に活かせる題材としてはピッタリだからと思っている)

で、私が何より観たいという気持ちになったのは、トキが加藤和樹さんでシンが植原卓也さんだからというのが大きい。
私は北斗の拳ではシンが一番好きで植原くんなら似合いそうだし、トキは和樹くんにピッタリだと思ったからだ。
結論から言うと、私の予見には間違いはなかった。
この二人にはまた別件で熱く語りたい。

全体的な感想から言うと、ミュージカルとしてはとても面白かった。正直なところ、観る前は不安だらけだし、そもそもの物語が荒唐無稽なとこもあるし、全くどうなるかわからなかったのだが、あの長い物語を上手く三時間でまとめたと思う。要所要所の押さえるべきとこはきちんと押さえていたし、改変せざるをえなかった部分は根底をなるべく変えずにまとめていた。ただ、やはり三時間弱にまとめるには時間が足りないのであろう、今流行らしいファスト映画ならぬ、ファストミュージカル感はある。時間が足りない分、台詞が早い。間合いや溜めみたいなものはほとんど感じられなかった。この部分で、私は私の思うラオウとはちょっと違うなぁと思ってしまった。私のラオウはもっとゆったりしてるというか、ちょっとのことでは自ら動かない人なんだよね。ケンシロウもよく喋るようになってと思ったが、ラオウも動くなぁとも思ったり(苦笑)

で、このミュージカルは原作知らない人のほうが純粋に楽しめるんじゃないかと思う。
原作を知ってると、やはり比較してしまうし、自分の好きなシーンや台詞がないと、なんでやねん…とも思ってしまうし。
シンなんて存在のありかたが全く違う。上手く組み込んでいたけど。
シン推しとしては、うぅむ…と思ってしまう部分はある。

それでも、かなり面白い!と思ったミュージカルなのだ。
圧倒的歌唱力でぶん殴られる客席。
限られたエピソードのなかで、出来る限り原作のもつ力を表現しようとしている心意気。
兄弟愛とか子どもの成長とか、泣かせにかかる楽曲。

これぞエンターテイメントを感じる力業が随所にちりばめられていた。

途中で、やはり決め台詞には笑いが起こるけど、それはそれで楽しい。
観ながら心のなかでツッコミまくるのも、これまた一興。

エンターテイメントの基本は「楽しむ」なのだわ、と改めて思わせてもらった三時間でした。

来週もう一度観る。


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