見出し画像

赤ちゃんになった母 -お金だって愛だ-


こんにちわ!
noteの使い方も礼儀作法もよくわからない中で
恐る恐る投稿してみた自己紹介にもかかわらず

みなさん暖かく「スキ」やフォローいただいて
本当にありがたく思っています

このご恩に応えられるよう
可能な限りみなさんに
お役に立てる情報を発信できたらと思っています

引き続きどうぞよろしくお願いします

といいつつ
もう少しだけ私の自己紹介的なものに
お付き合い頂けたらと思います

今回は

母の介護生活から学んだ

お金だって愛情なんだ

っていうお話をしたいとおもいます

頭の中の消しゴム


あらためて
「生きる」
というのはとにかくお金がかかるのです

ただ寝転がってても
お金がかかっています

家賃とか光熱費とかですね

ただイスに座っているだけ
ただ寝ているだけ

たったそれだけでもお金に悩まされることがあります

私の母のように

母は父が他界してからしばらくは
私と暮らしていました。

私が親のスネかじって
年金頼りに暮らしたわけじゃないですよ?

一人で心配だから
私の住む家に母を招いたのです

俺エライ

子供がそばにいる間はいいんです
食事だって洗濯だってできますからね

でも、私にも家族ができ子供ができ
仕事の関係もあって
母とは別居するようになりました

そのうち母は肝硬変にかかり
その影響で脳にも炎症ができる

「肝性脳症」

を患うことに

肝性脳症というのは
本来肝臓で処理するはずのバイ菌が
肝硬変のために処理できず
脳に菌が入りこみ
炎症を起こす現象です

症状には個人差があるそうで
私の母には認知症のような症状が出ました

窓の外を見つめてブツブツ話したり
私が誰だかわからなくなり
さらには自分の名前すらわからなくなったり

認知症のような症状というより
私からみたら認知症でした

一人にはできないので
仕事が終わったら様子を見に帰ることも

横浜から静岡まで片道1.5時間を
週3回とか、、、

一番きつかったのはそう言う
遠路はるばる様子を見に行くとか
そんなことではなく

糞尿の処理

です

母は一人で歩けなくなり
トイレに間に合わないので
オムツをつけていました

そのオムツをトイレに流してしまい詰まってしまったため
手を突っ込んで取り除いたこともあります

もちろん便も尿もたまっている便器の中に手を突っ込んだんです

これがわたしの初体験😍
糞尿処理のな😭

あれは本当にきつかったー
数日は右手でご飯食べるの
やめてたもんなー

親のためなんだから当たり前って?

そう言われたらそうなんですが
いざやってみると
結構へこみますよ?

トイレ処理も大変でしたが
肝性脳症が出た時は歩きながら
便を出していたこともあります

週3日は日中帯にヘルパーさんに手伝ってもらい
その他の時間は私が介護していたある日のこと

東名高速道路を100キロでぶっ飛ばして
母のいる家に帰ると

廊下に見たことのない黒い?茶色い?
いびつな形の物体と水分が散乱しいて
最初それが何か全くわかりませんでした

電気は電球色だし
古い部屋なのでワット数も低くて
若干暗いってこともあって

そして

母を呼んでも声がしない

いやな予感。。。
いやな予感しかしない。。。

その時点で考えられる
最悪の事態を考え
とっさに匂いを嗅いでみて
その正体がわかりました

いえ、今考えるとそんなことしなくても分ってた気がします

わかってたけど信じたくないから
その時点で素直に受け入れられなかったようにおもいます

まさか

廊下で便も尿も垂れ流して
そのまま踏みつけて歩いてたなんて
_| ̄|○

母の安否を確認して廊下を掃除しないとならないのに数秒固まりました

どうやって処理したらいいか
何からやったらいいかわからない

このいびつな物体を避けて部屋にはいると
廊下から畳の上まで数メートル足跡がついています

その先には椅子に座って
外をぼーっと見ている母

母「どなた?勝手に人の家にはいらないでー」

始まったー
あいつだー、、、
肝性脳症だー、、、


映画やドラマでしか見たことなかったけど
本当に忘れちゃうんだ
息子のことでさえも

薬を見ると昼の分を飲み忘れていたことがわかりすぐに救急車をよぶ

救急車が来るまでに糞尿まみれの母を拭いて着替えさせて畳も廊下も掃除して、、、

あれ?
廊下が先か?
母が先か?

救急隊が先に来ちゃったらまずいから
やっぱり廊下?

救急隊に廊下をよけてもらえばいい?

っていうか
母を拭かないと
救急車の中くさくね?

もう

仕事よりどうしていいかわからない

どうやって
ふき取ればいいかわからない

ふき取った便をどうしていいかもわからない

ヘルパーさんや介護士さんの仕事の偉大さを改めて感じつつも
私では絶対にできない仕事だと思い知りました

まき散らした量が多く
ふく面積も広いので
赤ちゃんのおもらしの後処理なんて非ではありません


天使の存在

病院で診察して頂き
医師と話していると
とうとう余命を告げられました

残り1年であろうと

これからますます黄疸がひどくなり
足もむくんで入院の回数も増えるでしょうと

でも、実際にはその後5年長生きしてくれました

医師の話を聞き終えて
母のいる病室へ

母「こんなところやだ
  かえりたい
  お父さんたすけてー
  あなたは誰?近寄らないで」

もう何年も前に他界した父をよび
これまで世話してきた息子の顔もわからない母

あの時はちょっと泣きそうになったなー

認知症とかアルツハイマーって
映画では見たことあるけど
本当にこんなふうになるんだー

って冷静に思いつつも

そうなってしまった母を見て
これからどうしようっていう
漠然とした疑問と不安にかられる

そこで駆けつけてきてくれたのが看護師さん

暴れる母をなだめながら
何もできないわたしをみて

看護師さん「点滴するから数日で元に戻るよ。安心して。」

あの一言でどんなに気持ちが楽になったことか

お金だって愛なんだ


仕事しながらの介護はかなり大変なので
さすがに一人では支えられないと思い
施設に入ってもらうことに

最初に入った施設はとっても綺麗で設備も良いところ

ただ入居費が数十万かかり
月々18万円程かかる施設

しばらくはこちらの施設にいましたが
病院にも通わないといけません。

その病院代は法律上
施設側が支払う必要があるのだそうで
半年ほどで退去しました
(退去させられました)

2つ目の施設でも入居費がかかり月15万程度

3つ目の施設は入居費はかかりませんでしたが毎月15万程度かかりました

こうなってくると
必要なのはお金です

母の年金はおよそ毎月約10万円程度
施設費は毎月約15万円

はみ出た金額5万円を1~2回程度支払うことはできそうじゃないですか?

これが後何か月
いや何年続くのか

年金だけでは足りません

母の貯金もありましたが
すぐに食いつぶしてしまいます

母の貯金を食いつぶすと誰が支払うのか?

そんなの決まってます

もちろん
子供である私が足りないお金を
支払うことになります

親のためだから当然です!

当然なんです。。。
頭ではわかっています。

でも財布事情と愛情の深さって別物です

私にも家庭があります
妻も子供もいます

マンションのローンだって残っています

物価が上がり食費や光熱費だってバカになりません

養育費だってこれから大学まで視野にいれたら
1,000万単位でかかってきます

どんなに愛情があっても
残念ながらそれだけではすませられない現実があります

郵便ポストを開けると
毎月毎月請求書が容赦なく放り込まれてくる

その請求書を見てはじめてお金を支払う

「責任」

について気が付かされる

「来月には学校の教育費が引き落とされるなー」
「施設への振込があるなー」
「家族旅行もどこか行きたいとか言ってたなー、、、」

母の心配よりも
暇さえあればお金のやりくりばかり考えていました

お金は必要なんです

愛とか友情はもちろん重要です
かけがえのないものです
それこそプライスレスです

でも
どんなに綺麗ごと並べても

お金は必要なんです

自分が誰だかわからなくなっても
ただベッドで寝ているだけでも
残り少ない余生を過ごさせてあげたい

だからこそ
できるだけ居心地のよい環境を与えてあげたい

お金だって愛なんです

施設に入って数年後

母は他界しました

葬式をやろうにもお金との相談です

どこからかぎつけるのかわかりませんが葬儀屋も必死です

事前にネットで調べておいた
リーズナブルな葬儀業者に
連絡しようもんなら

地元の葬儀屋は納得いかないらしく
ネット業者の悪口ばかり言ってくる

そんなもんしらんがなー

ナワバリ荒らされてるんだから
気持ちはわかりますが
そんなこと僕らには関係ないわけで、、、

そして葬式で毎度首を傾げたくなるのは

戒名代

あちらの世界で過ごすための
新しい名前だとか

あの世に行ってからのことまで気遣ってくれるだなんて
なんて素晴らしい優しい世界だろう

一晩で作る名前一つに数万円かからなきゃな!

とにかく

生きててもお金がかかるし
死んでもなお金がかかる

お金って必要なんです
お金は時として愛情なんです

そんな老後とか死んでからのことばかり
考えて行動したいわけではありません

介護生活の裏では
子供をまっすぐに育てるために
ごくごく普通の生活を営む必要があるわけです

そこには
食費、光熱費、学費、レジャー、車、家、旅行など

サラリーマンの上がらない給与収入一つに対して
物価高によって高額になった出費が山のように発生するわけです

あなたには母や私のような思いをしてほしくありません

わたしの母の話は他人事ではありません
あなたにも

絶対に

確実に

やってくる

超円安と物価高
年金2,000万円問題

こいつらに対抗するためにも
私がこれまで積み上げてきた
ちょっとした知識をシェアしていき

少しずつでも皆さんには
幸せな生活を送ってほしいと
結構マジで思ってます


お金=幸せ

ではないことはわかっています

ですが

その必要性について
改めて考えてみてもいいのではないでしょうか

次回からは
もう少し皆さんにとって需要のあるお話をしていきたいと思いますので気長にお待ちください

長々とご清聴ありがとうございました


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?