UnityやBlenderの先の世界の話
今日は引っ越し荷物詰め疲れで少し休むつもりでイベントに参加してみたら、なんと3時間も経過していました。引っ越し荷物詰めやばし(笑)
でも引っ越しが多少やばくなっても、価値があると思えるイベントでした。
NeosVRで10人以上でワールド作成しました
私はVRChatという別のVRSNSで、(中身のクオリティはともかく)ワールドを10個は作ってます。
その経験と照らしせて思うのは、NeosVRでのワールド作成は、ただただ「速くて」「楽しい」ということです。
人の力を結集出来て高速化できるツールというのは強力なツールなので、NeosVRになるかどうか未来は分かりませんが、こういうツールは今後、ビジネスも含めて絶対普及します。というよりは、使っている人があまりにも効率よく作業をこなしてしまうので(生産性が高い)、使わないと勝てない状況になるような気がします。
VRChatやclusterの場合、ワールドを作りたければUnityを使える必要がある
同じVRSNSであるVRChatやclusterなどでは、UnityというWindowsで動くソフトウェア上でワールドを開発します。Unityはゲーム開発で最も有名な開発ツールの一つで、ゲーム業界ではデファクトスタンダードともいえるものだと思います。
Unityを使った基本的なワールド作成の方法は、VRChatでもclusterでも似たようなもので「SDKと呼ばれるそのゲームに特化した開発ツールキットを取り込み(インポートし)、決められた手順を理解してワールドを作成する」というものになります。
例えば、VRChatの場合、以下の手順が最低限必要で、以下の手順を知らないと、ワールドをアップすることすらできません。(※一部の手順は、然るべきサンプルをコピーすればショートカットすることも可能です。)
・Unity2018.4.20fをインストール
・VRChat SDKをダウンロード
・Unity2018.4.20fの新規プロジェクトを作成
・VRChat SDKをインポートする
・Hierarchy(画面左)を右クリックし「CreateEmpty」で「GameObject」を作成(分かりやすいように名前を「GameObject」⇒「VRCWorld」などに変更)
・Add componentでVRC_Scene Descriptorを追加する
・Hierarchyの「VRCWorld」を右クリックし、「CreateEmpty」で「GameObject」を作成(分かりやすいように名前を「GameObject」⇒「SpawnPlace」などに変更)
・VRC_Scene DescriptorのSpawnsのSizeの辺りに上記SpwanPlaceをD&D
・メニューのVRChat SDK⇒Show Control Panelを選択
・AuthenticationでVRChatにログインしておく(※ただし、自身のトラストレベル(主にプレイ時間に比例して付与されるランク)がUser以上(Level1(最低)~5(最高)としたときのUserはLevel3)でないとアップロードできない)
・Builderを選択
・(初回のみ)当たり判定のためのCollision Matrixを作成する
・★これでやっと「Build & Publish for Windows」ボタンを押すとワールドへアップロードが可能になる
という手順を改めて書いて思ったのは「こんなの初見の人が見ても意味わからんだろうな」ということです。
用語が分からないですよね。Add component、SDK、Collision Matrix、Hierarchy…。これだけで頭が疲れる気がします。
逆に、Unityを知っていると大した話ではなくて、シンプルな作業です。一度経験すれば簡単です。
ただ、ソフトウェア系のエンジニアならともかく、そうでない人は、普段からこういうツールを触っているわけでもありません。触らないツールは操作感をすぐに忘れます。
マニュアルを読み解く頭の余力をここに毎回費やすのかという話になります。それならうまいもの食ったり、他の新しいことをやったほうが建設的という話になります。
そうすると結局、ワールド作成に手が出せている人というのは「それなりにこういうツールに普段から接する仕事の人(主にエンジニア)」と「余力がある人」くらいになってしまいます。
でも、きっと「ワールドを作りたい」と思っている人はいるはず。
自分で丸でも四角でもそれだけでも並べられるだけでもワールド作成をしたいと思う人はいるはずです。
NeosVRの作りに興味を持ったツイート
やっぱり、こういうツイート見ていて思うのは「逆にUnityやプログラミング経験がない人にとってはNeosの方が作成しやすいのでは?」と思いました。
Unityだと1週間はかかるだろうワールドが3時間でできた
まだ完成したわけじゃないですけど、たった3時間でよくここまで作れたなぁと。VRChat向けだと3時間でここまでは作れない。これこそ「人の力の結集」だと思います。
正確には、一人でNeos入っても多分、操作も分からないし戸惑うだけです。実はUI/UX観点ではまだまだNeosVRは要改善点が多いと思っています(例えばログイン時の「自動ログインをオンにするチェックが入っていない」「アバターインポート時にプロテクトが自動で入っていない」「フレンドがぱっと見分けがつかない」等々)
でも、それでも、10人くらい集まったらNeosの方が速いと思います。お互いが苦手分野を補完する形になるのでめっちゃ速いのだろうと思ってます。
たぶんこれが未来の形の1つ
Unityはこれからもずっと使われていくだろうし、プロやビジネスで使うという意味だとUnityの方がまだまだ使いやすいと思います。
ただ、将来は、資料にしてもプレゼンにしても、空間内に(複雑な操作なく自然な動きで)サクッと物を作れて、音声入力で本を書けるようになる等、そんな形の未来の形もあるかなぁと思っています。
それが「NeosVRをみんなでワールド作成すると先取りできる!」というのが今回の感想です。もし機会があれば参加してみてはどうでしょうか?
(おまけ)そうなってくると人間力とかモデリング力が大事?
まずコロナ自粛以降、VRイベント会社のHikkyさんの方には猛烈な問い合わせがあるそうですが、やはりそこでポイントとなるのが「モデリング」だそうで、VRを知らない人にはまず「モデリングをして現実を模したものをゼロから作る必要がある」という点を伝えることが大事だそうです。そう考えると「モデリング需要」は将来的にありそうです。
もうひとつは人間力。人の知恵を結集したからこそ「速い」のであって、それを実現する環境としての「心理的安全性」や「相手を許容する」という人間力の高さも重要になりそうに思えます。どうしても、一人が場を崩しすぎると全体として悪い空気感になるのは人間社会である限り起こりえます。全体を見る立場からすると「そういう影響を如何に低減するか」、もしくは個人としては「どうやったら場に貢献できるか?」そういう点を踏まえて活動できるようになるのが大事なのかもしれないと思いました。
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