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[VR] なんとOculusQuest2を上手に設定すると無線でCustom曲を遊べるBeatSaberをプレイできる…!

昨年、OculusQuestで無線でSteamVRのBeatSaberを遊んだときには、遅延のひどさに遊べなかったのですが…

最近、遊んでみたら「Quest2から無線でPCのSteamVRにつないで、BeatSaberを遊んでみたら、遅延がなくなって普通に切れる!」レベルまで改善されていました!

理由は分かりませんが、予想されるのは
・Quest2で無線機能の性能が上がったこと
・無線クライアント(VirtualDesktop(通称VD)やAirLink)の性能が向上したこと

辺りだと予想しています。

補足:2021.5.3

ブロック密度が濃いシーンに来ると、詰まる感じがして、詰まるとすぐにFailになってしまうのであまりうれしくないという事象が起こっている。

可能性として

1、パソコンの性能不足(CPUを使ったアバター合成部分で処理が重くなっている可能性)→ アバター合成をしない普通の状態だとすんなりいくかも(別途検証)

2、Facebookへの配信テストも合わせて実施したが、ネットワーク品質の問題で、通信が詰まって再送が発生し、パソコン側の処理不全が起きている?(でもブロック密度が多い部分で発生しやすい=ネットワークではなくアプリケーションレイヤの問題のため、パソコンの性能不足の方が疑われるが、ゲーミングPCを買い替える予定もないので検証ができない)

検証した構成

・SteamのBeatSaber(Questとは別に2990円で購入済み)
・SteamのLIVでアバター合成しながら
・OBSで録画
・QuestからPCにはVirtualDesktopで接続し(1990円で購入済み)
・VirtualDesktopからSteamのLIVを起動し、BeatSaberを起動
・そしてOBSで録画しながらプレイをしたが、遅延なく切れた

補足:
・最近、Oculusが公式に(Quest2向けに)ベータテスト版としてAirLinkをリリースし、こちらもVirtualDesktopのように無線でPCに接続できる機能で、AirLinkは無料です
・AirLinkでプレイしても、BeatSaberの遅延は(VirtualDesktop利用時と同様に)ほとんどなく普通にプレイできました
・ただ、VirtualDesktopの方が(現段階では)使いやすいので、VirtualDesktopを使っています
(たぶん、AirLinkで使うOculusLink機能が使いづらいのだと思っています)

PCとつなぐことでできることはこちらの記事でも詳しく紹介しています。

SteamVRのBeatSaberを無線(ケーブルレス)でプレイするポイント

実はいくつかポイントがあると思っています。

①無線環境(WiFi)

無線は実はとても設定が難しくて、
家ごとに設定する内容が変わってきます。
が、最低でも以下は速度を出すために必須の条件です。

なお、残念ながら初期の自動設定ではうまくいかないこともあるので、
もし自動設定で速度が出ない方は確認することをお勧めします。

1)5.0GHz帯のWiFiを使うこと

古い無線ルータだと2.4GHz帯しか対応してなくて遅いです。
2.4GHzは電子レンジ等と干渉して電波が乱れる可能性が高いのです。
BlueToothも2.4GHzなのでレンジをONにすると音が乱れますよね。

5.0GHz帯は干渉するしづらい周波数となっています。
そのため、5.0GHzを使ってください。

そのためには最低でも
・「無線ルータ」「無線につなぐ機器」が5.0GHzに対応している必要
があります。

Questは5.0GHzに対応しているので、無線ルータが5.0GHzに非対応なら買い替えましょう。3000円も出せば買えます。

5.0GHzというのは、規格としては「802.11a、802.11ac」等が有名です。分からなければ量販店で聞いてみてください。

私はこちらのルータの旧型を使っていますが、
この記事の内容を実現するには、十分に機能しています。

2)混んでいないチャンネルを使う/チャンネルの自動設定にする

実は無線の5.0GHz帯と言っても「5.0GHz」という周波数だけを
使っているわけではなくて、
その前後の5.xxGHzなどの周波数を使っています。

それらをチャンネルと言います。

チャンネルが近いと干渉します。

そのため、
・近くで同じような周波数帯を使っている人がいないチャンネル
を選ぶのが良いです。

私はスマホのWiFiアナライザーで周波数グラフを見ながら
空いているチャンネルを選びます。
(以下の記事のようなグラフを見ながら調整します)

しかし一度チャンネルを調整しても、
隣家の人が後から入ってくる可能性もあるので、
その場合、知らず知らずのうちに干渉している可能性も。

でもいつもそんなことを気にするのはめんどくさい!

なので、チャンネルの自動選択機能を使うと楽になるようです。
(私も自動選択機能はついていますが、自分で設定したいので手動を使っています。)

②パソコンの性能

性能が遅いと処理が遅くなります。
うちのパソコンはこんな性能です。
今となってはそこまで性能は高めとも言えませんが、それでもBeatSaberをプレイするには十分に動いています。

・OS: Windows10
・CPU: Corei7-4790(3.6GHz)
・メモリ: DDR3 16GB
・グラボ: RTX2070Super

もちろん、VRの処理は重いので、他にUnityなどの重いソフトを同時に動かすと重くなります。

ただ、LIV(アバター合成するVRソフト)+BeatSaber+OBS(録画するソフト)の同時起動では特に問題なく動いています。

③Quest2を使うこと

Questでも同じことを試したのですが、どうも数曲プレイしていると「時々カクツク頻度が上がる」ので、特に速い曲の場合、そのカクツキのタイミングでブロックが押し寄せると即死です。

Quest2の場合にはそういう事象はなかったので、Questの性能の限界ということなのだと思います。

つまり一応Questでも動くくらいに改善されているものの、やはりハードウェアの限界もあり、Quest2でないと快適にプレイはできない、という感覚でした。

まとめ

Quest2から無線でPCVR(SteamVR)のBeatSaberをプレイする方法をご紹介しました。

①無線環境
②パソコンの性能
③Quest2を使うこと

この辺りの設定を変えてみると、うまく遊べるようになるかもしれません…!もしよければお試しください。

※なお、ここでは外部(インターネット)との通信を前提としたゲームプレイについては検証していません。VirtualDesktopやAirLinkが遅くて上の対処を実施しても改善されない場合は、インターネット接続側に問題がある可能性があるため、速度測定等して確認してみてください。最低20Mbpsと言われますが20Mbpsでは個人的に遅いと思っていて下り50Mbpsは欲しいところです。

※ちなみにうちは、旧無線ルータが悪かったらしく(Oculusの通信と合わないみたいですが原因不明です。多分相性問題。)、4台くらい試して合うものにたどり着けました(-_-;)

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