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[ポエム] 社会の歯車として

(記事作成時間25分、2101文字)

導入

普段、私は社内SEとして、ITシステムの設計・開発を主に担当しています。しかしこういう作業が何に役に立っているのだろうと、めっちゃ俯瞰したビューで見ると、要は「社会の歯車になっている」だと思います。

社会の歯車になるとは

もうちょっと意味をブレークダウンしてみましょう。

歯車になるというのは、例えば、私がこの原稿を書くために使っているキーボードはREALFORCEと言う会社の誰かが設計し製造してくれたものだし、モニターもPanasonicと言う会社の誰かが設計し作ってくれたものである。

そしてそういうのが配送プロセスに乗って家にまでやってくる。配送プロセスも拠点間の配送と戸別の配送の大きく2つに分かれると思う。拠点間の配送は、例えば中国の倉庫から日本の倉庫へ船で運んだり、日本の千葉の倉庫から家の近く(三鷹)の倉庫へ運ぶイメージ。戸別の配送は、我々が良く見る各家庭への配送になる。

さて、そんなわけですごーく俯瞰的に見ると、こういう現代生活を送るために必要なパーツとして我々は働いているわけです。

私自身はどういうパーツなんだろうなぁと思うと、所属する会社のシステムを円滑に動かすためのプロビジョニング(将来を見据えて他システムと連携しやすくする、セキュリティ強度を考慮して設計する等)の役割が大きいと思う。

IT系はよくわからん仕事が多い

なんだか小難しい言葉だが、IT系って割とこの手の「よくわからん」仕事は多い気がする。それはソフトウェアだから可視化が難しいからだと思っている。

例えば上の例のプロダクト製造や配送は分かりやすい。それはハードウェアがはっきりとして、目に見えるからである。

一方でソフトウェアは分かりづらい。例えば、みずほ銀行で障害が続くものの、なぜあんなに障害を続くかと言うと、巨大システム(銀行システム)を強引に結合した結果だと思っている。そもそもそんな常軌を逸した決定をすること自体が間違えだと個人的には思う。なぜ常軌を逸した決定が通るかと言うと、はっきり言ってソフトウェアが見えないから、の一言に尽きるはず。

みずほの銀行統合は、例えるなら、数千万行以上のコードから構成されるMicrosoft WindowsとApple iOSを結合して問題なく動かすようなもので、ポリシーの異なるものを結合して動かすのは結構やばいのは感覚的にもすぐにわかる。数千万行以上のソースコードを結合して正しく動くと思う?たかだか数百行のif文・for文などから構成されるソースコードの結合ですらバグが出るというのに。

こういう感覚がない人がシステム結合を決定するということ自体が間違えなのであって、その反省がないと、きっといつまでも、みずほは故障だらけだろうと予想している。だから私は数年前にみずほ銀行は解約した。

自分がなりたい歯車になる

最初に就職した職場が良い人なんてほとんどいないと思う。だから転職をしやすい海外の方が、会社への満足度が高いというデータもある。理由は簡単で、転職しながら、過去の職場とのミスマッチを解消できるからである。

そんな私も転職はほぼできていない。一度だけ、グループ内の他の会社への転籍をしたくらいで、そろそろ別の歯車になっても良いだろうと思ったりもする。

そうするとさて、私はどういう歯車になれば良いのだろうと思う。

そもそも歯車じゃなくて、歯車を組み立てて動かす(経営者)の方が面白いというのは一理も百理もある。ただ反面、体力をめちゃめちゃ必要とするので、現実的には歯車の方が良いだろうとも考える。

ただ個人的には、この記事のような発信をする仕事が良いのかもしれないと思うことはある。

元々、学生の頃に小論文の訓練をした時期があったりもして、コアにある自分の考え方を文章に落とすのは好きで、こういう記事を書いたり、書籍を書いたりしている。経験がある程度蓄積すれば文字も書ける。蓄積しないと書くのが難しい側面はある。

そう考えると、こういう文字で伝えるのを1つの歯車として、別の側面でシステムアーキテクト(今の仕事の延長)、そして他にも仕事の種類が増えると、何かと時代の変化に頑健になる気がする。

なんだか馬鹿げてるなと思ったら見直す時期

なんだか今の仕事が馬鹿げていると思うことがある(失礼)。

それは周りの人が意味を考えず業務フローに従ってロボットのように働くので面白いなーと思ってしまう(失礼)。

僕は、誰がどういう目的で作ったのかよくわからないチェックシートを見ても「これの意味が分からないのですが」といつも聞いてしまう。目的がない仕事をしても、お客さんへのコストとして転嫁されるので誰も嬉しくない。つまり買い手の購入価格が上がってしまう

こういう無駄な仕事をなくした方がコストが減って収益が増えそうなものなのだけど。ただそのためには、止めさせやすく再就職しやすい社会にならないと難しい。人件費の適正化ができないと、会社としてのコストは減らないから。

まとめ

社会を動かすための仕事を持つことは必要だが、何があっているか、というのは常に考えた方が良いと思う。

答えはない。

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