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SB vs BTN 3betpot flop ⑤

お久しぶりです。ここ数ヶ月くらい実験に追われ、趣味のポーカーはトナメ三昧とだいぶ離れていましたが久しぶり6maxにまた打ちたくなってきたのでこちらも更新していきたいと思います。

とそのまえに以前自分が書いた内容を読み返して、preflopやbet sizingが今使っているものと異なるのでここで一度書いておきます。
まずpreflopからですが現在はGTO wizard 50nl smallerのレンジを1/2で丸めたものを用いています。

SB 3bet range(vs BU open)
BU call range (vs SB 3bet)

次にベットサイジングの設定です。rakeはGTO wizard 50nlと同じ5%4bbcapで計算しています。

SB vs BU 3bp bet sizing

それでは、前回でA high boardが終わったので、今回からK high boardを進めていきたいと思います。K highなんてアグレッサー有利の代表的なボードで、とりあえず打っとけ的なイメージしかありませんが実際はどうなんでしょうか?一先ずK high monotone board から見ていきたいと思います。


K high monotone (33%,66%,130%,x)

とりあえず使うサイズは33%になりそうですね。また、ベット頻度50%あたりのKTx+のボードとベット頻度が25%くらいのK9x以下のボードに分けてみていった方がよさそうです。
ひとまずK9x以下のボードから検討していきたいと思います。候補は①range x,②range25%,③range33%,④25,33,66,130%,xで比較検討します。

K9x以下比較

ぱっと見range xで良さそうですね。とはいえ以前のpreflopと頻度が異なっているのでいったん計算し直します。今回用いたGTO wizard 50nl Simple 2.5x,100bbのソリューションで、BUまでfoldで回ってくる確率は、

UTGがfoldする頻度 : 82.2%
HJがfoldする頻度 : 78.2%
COがfoldする頻度 : 71%

なので、0.822×0.782×0.710=0.4563…≒45.6%---①
BUがopenする頻度 : 41.6%---②
SBがBUのopenに対する3bet頻度 : 15.5%---③
BUがopenしSBがそれに対し3betしたときにBBがfoldする頻度 : 93.6%---④
BUがSBの3betに対してcallする頻度 : 21.1%---⑤
①~⑤より100ハンドあたりのSB vs BU 3betpotの発生頻度は 、0.456×0.416×0.155×0.936×0.211=0.005806...≒0.58%

そして、今回はSBの戦略のEV損失について考察したいので自分が6maxのテーブルでSBにいる確率、つまり1/6をかけると100ハンドあたりの発生頻度は
0.58%/6=0.0966...≒0.097% となる。(除去効果については考えてません)

戦略④と①のEV差は約0.402でポットが210なのでだいたいポットの0.19%の損失です。1bbあたり10で計算したので、0.0402bbのEV損失なので0.0402×0.097=0.0038994≒0.0039bb/100handの損失、10万ハンドあたり3.9bbの損失になります。これなら簡易戦略として十分優秀と言えるでしょう。EV差1あたりだと0.0097bb/100hand、10万ハンドあたり9.7bbとなります。

ということで、K9x以下のmonotone boardはレンジチェックで十分とします。

次にKTx以上のboardを見ていきたいと思います。

KTx以上のボード

戦略②と④の差は0.5くらいなので簡易戦略としてはrange33%cbで十分でしょう。とはいえrange xとの差もそこまでないので場合によってはありだと思います。
というわけでKTx以上のmonotoneボードではrange33%cbで十分とします。


今回のまとめ

K9x以下のmonotone boardはレンジチェックで十分

KTx以上のmonotone boardではrange33%cbで十分(range checkでもそこまで変わらない)


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