見出し画像

2023/03/18(土)

Blue Giantを観てきた。かっこよすぎ。一表現者の、情熱の話。今年イチかもしれない。まだ3月なのに。この春にしたいことリストの中に、真珠のピアスをつけてJazz Clubへ行くことも追記しよう。

今日は男たるものについて極端に断続的にたくさん考えたし、いろんなことを感じた日。なるべく時系列で記録する。いったん棚に上げている自分/女たるもの考はまた次回に。

朝、焼き立てのクロワッサン食べに行きたかったのに全然早く起きられず。ベッドでぬくぬくして過ごす午前中。これも至福。我が家の天使も一緒に。

冷たい雨の中、バスと電車を乗り継いで、待ち合わせ場所へ。今日は映画デート。

器の大きな人が好きだ。オトナのヨユウで包み込んでくれて、エスコートしてくれる人。約束場所を先に決めてくれて、わかりやすくて待ちやすい、見つけやすい/見つかりやすい場所を考慮できる人。

この町に来ると食べたくなるピザのお店へ。彼もここの味を気に入っていて、遅いランチはここと決めていた。わかめのサラダとピザを計4切れ(フレッシュトマトとシーフードを各2切れずつ)、軽くお酒も飲んじゃう。
ひと段落するとコーヒーが飲みたくなった。喫茶店難民がうようよしている街で、さて15時。彼はよくある、町のおすすめカフェ!みたいなサイトでわかりやすく見つかる純喫茶を調べて見せてくる。実際どこも人が並んでて(これもまたわかりやすく20代前半の学生さんみたいなミーハー揃い)、「あー入れないね」。こんなセリフが出ることも想定済みだったけど。普段街を歩いてない、もしくはそういう頭がないのかな。

正直、イライラしていた。楽しませてほしいなんて思ってはいない。ただスムーズに時間を過ごしたい。そしてちょっとだけ欲を言えば、男のオトコマエを見たい。ちょっとでも頼りたい。新しい発見をしてみたい。いつだってちょっとした感動が欲しい。一緒にいるからこそ経験できることを増やしたい。自分一人でできることを二人でなぞることほど退屈なことはないんだよね。

ミーハーがあふれかえる店を転々とするうちにちょっと閉口気味な私。ただ黙々と歩く。鼻歌を歌い始める彼。やめてくれ…。その鼻歌は緊張から?それとも単なる無神経?

結局、私がチェックしていた本屋さんと喫茶店に入った。私がプラニングしたほうが充実度はずっと高い、毎回のデート。申し訳ないけど、これだから彼とは付き合えないんだよなぁと思ってしまう。彼氏認定できない理由。

楽しいデートを組めるって才能なのか、訓練なのか。場数である程度はカバーできるものなんじゃないかなと思うけど、どうなんだろう。
もしそうだとしたら世の男性は少なからずみんな場数を踏んでほしい。楽しくないデートなんてありえないから!女はそんなに暇じゃない。一人でも生きていけてしまうのは自覚していて、それでも誰かと一緒にいることで安心感を得たい。頼りたい。楽しみたい。たまにドキドキわくわくもしたい。自分が一人の唯一無二の女なんだと自覚したい。そのためには男が男らしくふるまうことが結構必要条件であると思う。隣にいる女性を女扱いすることによってのみ彼女を女たらしめられるものとさえ思ってしまう。
あと、女性は男性以上にお金がかかる生き物だ。衣類、スキンケア、等々。その膨大な金額を払ってほしいなんて思わないけど、見えない部分にお金がかかっていることを想像する力を養ってほしい。
男女平等で結構。でも、気づかいと想像、包容力と自信のない男は魅力に欠ける。紳士としての自覚をもって女を扱わない男は一緒にいて楽しくない。だから私は付き合いたいと思わない。それだけ。どうしてもというなら、お願いだから頭を冷やして場数を踏んででも出直せい!と思ってしまう。

夕方には雨がやんでいた。映画。今日のメインディッシュ。最高。後半はずっと泣いていた。途中隣に座っている彼の腕が私のほうに大きく突き出てきたきたけど、あれは何だったのだろうか。無意識なのか(彼は体が大きい)。手をつなぎたかったのだろうか。寄りかかってほしかったのだろうか。どっちつかずが一番イライラする。今日はなぜかイライラが止まらない。生理は終わったばかりなのになぁ。

見終わって映画館を出た後、彼が一本だけ、と吹かしに消え、戻ってきてから漂う臭いに今日は特に堪えられなかった。嫌な気持ちになった。手もつなぎたくない。触らないでほしい。
電車を待つ間も、乗ってからもあまり話せない。目を合わせるのもしんどい。今日は一人で過ごしたほうが楽しかったのかもしれない。朝にメイクをしながらうっすら漂っていた予感。なんとなく乗り気じゃなかったことを思い出す。そして乗り気じゃないのに会っても、それをドライブできる彼でもない。楽しい循環に持っていける力を持つ人でもないんだと思う。

最寄駅に着いて席を立って、振り返らずに電車を降りた。一人の呼吸のしやすさったら。ビストロに立ち寄ってレッドアイをぐびっと飲む。自分の体に血の気が戻ってきているのを感じて心底ほっとする。数分放心。店内はJazzが心地よい音量で流れていて、今日の映像は右側がスターウォーズ、左は鬼滅の刃。ぼーっとした眼で交互に見入る。炭次郎のセリフが深いなぁなどと思う。

思考というものはまとめようとしてまとまるものではなく、書きながら整理されてまとまってゆくものなのかもしれない。というか私がそういうタイプなんだと思う。単に。だから書くのをやめたら思考するのをやめたことを意味する。それは人間をあきらめることと同義だ。毎日書いていこう。思考を進めていこう。掘り下げていこう。

ここのパスタはオイリーで美味しいと毎回感動する。量も丁度いい。白ワインが進む。キャッシュでの支払いで2.5%オフだった。ちりつも。
帰り道。もう今日はどこにも寄らない。誰に呼ばれても、歌いにも踊りにもどこへも行かない。我が家の天使のもとへ帰るのだ。近くのバーがつぶれたと思ってたのにやっている様子を見かけてほっとしたり、桜の季節がこれからやってくるなぁと思ったら嬉しい。脚どりも徐々に軽くなっていく。

私はパートナー選びには妥協しない、というかできない人間なんだなと改めて思った一日であり、いろいろなことがはっきりした日であった。
住所は宇宙、みたいなぶっ飛んだ紳士がいい。ヒョウ柄が似合って、ベルボトムを履きこなせて、女に脱げた靴を気前よく履かせてくれたりなんかして、踊りを知っている人。

Anyone else ?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?