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課題の分離と援助

最近アドラー心理学にはまっている。YouTubeで動画を一気見してしまうぐらい面白かった。アドラーは全部の技法が繋がっているため抜粋して説明するのが難しいのだけど、その中で一つ「課題の分離」がかなり使えるので紹介しよう。

課題の分離というのは、簡単に言うと相手と自分の課題を分けて考えましょうということです。

例えば「部下が仕事を覚えない」という事例で考えてみましょう。仕事を覚えない部下がいると上司はついつい「ちゃんと覚えてこい!」と言ってしまいがちですが、仕事を覚えるというのは部下の課題であって本来そこに上司が介入する必要はないんです。

上司の課題は「部下に仕事を分かりやすく教えること」であって、部下が仕事を覚えるかどうかは部下に選択権があるんですね。そこに上司が介入してしまうと部下の選択権を奪ってしまうことになるんです。

この場合の部下の選択権というのは、「課題から逃げる」、「強がってごまかす」、「課題に立ち向かう」の三つです。これらを選ぶのは部下であって上司ではないんです。それを無視して相手の課題に介入することは余計なお世話であり、お節介なんです。

では、上司にできることは何かというと、それは「援助」です。援助とは、なぜ部下が仕事を覚えないのか聞くことや、仕事を覚えた時のメリットやデメリットを伝えることだったりします。こうやって援助をすることで、部下がどんな選択をすれば良いのか自分で考える力を育てることができます。

課題の分離がしっかりできていれば、相手の課題にまで立ち入らずに、各々自分の課題に専念できます。部下であれば「仕事を覚えること」が課題ですし、上司であれば「部下に仕事を分かりやすく教えること」が課題ですのでそこに集中できるんです。

この課題の分離はどんな関係性でも使えます。親子でも友人でも先輩後輩でもOKです。皆さんもぜひ意識してみてくださ~い。では今日はここまで。

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萩路庵でのチャネリング講座もやってるよ。体験の真髄がここにある。






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