「放課後、ミドルノート」終演挨拶

大変遅くなりましたが。

佐藤佐吉演劇祭2022
「放課後、ミドルノート」
終演しました。

2年前の佐吉祭リベンジ、
そして1年ぶりのroute.©️新作でした。


あー、なんだろうな。

まだあんまり、終わった事として語れるほど、自分の中で整理はできていないんだけど。


「幸せ」

という私なりの課題に、これまた私なりにではありますが、一区切りつけられたような気はしました。


まず頑張ってついてきてくれた座組のみんな。
そしてこの時勢の中企画を遂行してくださった佐吉祭の実行委員の方々。
最後に、出会ってくれたお客様。

ありがとうございます。



私事ですが、近々結婚をします。
その"結婚"という人生の節目において、
どうしても考えざるを得ないことでした。

別に結婚したからといって私の人生が急に薔薇色になるわけではありませんし、
結婚することによって生じる色んな障壁があるのだろうと思います。
それでも、「結婚するか否か」を決める瞬間において、「幸せになる為の選択を、今からするのだ」という覚悟が私には必要でした。

というのも何故なら、私には幸せを享受する資格がないからです。
いや、資格はあるんですよ冷静に考えて。

ただ私は性格が悪いので。

私や私の友人を傷付けた人たちが、"幸せっぽいステータスを手にする事"にひどく嫌悪感があって。
あ、この人私のこと殴ったのに今は子供いるんだ。
とか、
あ、この人私の友達にひどい事したのに平然とやりたい仕事してるんだ。
とか、

生きていれば大体の人にはいつか幸せな瞬間が訪れるので、だからこそ、(こいつ何でいつまでも生きてるの?)と思っちゃうし。


自分に対しても漏れなくそうでして。


私にとっての"ゆきちゃん"が、今も私の心の中であの頃と同じように笑っている。

結婚、という選択をするということ、
コテコテな幸せのアイコンを手にするということへの罪悪感が、
やっぱりどうしても拭えません。
きっとこれからも、些細な瞬間にそれは訪れるのでしょう。


「放課後、ミドルノート」
この話を書いたことを、
時々後悔しながら私は生きていくような気がしています。

それでも書かずにはいられなかった。


この押し潰されそうなほどの罪悪感を、私なりの方法で誰かと共有したかった。


かなえちゃん
ゆきちゃん
堀田ちゃん
葵ちゃん
未来ちゃん
瀬川君
八枝子ちゃん
きららちゃん

ありがとう。
なるべく楽しく生きようね、お互い。



fin...「放課後、ミドルノート」
next...「真っ赤なブルー」

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