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2023年読んだ本ベスト3

今年読んだ37冊の本の中からベスト3を選びました。全然読書できなかった月があって50冊に程遠かった(涙)2024年は少なくとも50冊以上、読んでいきます。

今年読んだ本は、仕事や言葉に関するものが大半でした。そんな中で選んだ3冊は、やはり言葉と思考の行き来について語られた本でした。同じようなことが述べられている本を複数読んだので、正直なところ、その中で特別この3冊がよかったと説明できるというよりは、いちばん印象に残っていた本になります。

こうした本に行き着いたのは、「自分の考えていることをうまく伝えられない」という課題があったからでした。ただ、これを突き詰めると、そもそも考えが煮詰まっていないから、という結論に至りました。

なので、2024年は考え抜くこと、言語化に一生懸命になりたいと思います。

ちなみにカバー写真は、長谷寺で撮影した一枚です。やっとお寺で写経デビューしました(正確には写仏をやったのですが)。

1. 本田 哲也 『ナラティブカンパニー: 企業を変革する「物語」の力』

物語をつくること、つくろうとすることの重要性がよくわかります。「認知度アップを目指そう」で思考を止めるのではなく、どういうパーセプションチェンジを促したいのか、どういうふうに認知してもらいたいのか、そこを考えなければならないことを痛感させられます。それを徹底するための具体的な方法として、たとえば、アマゾンの新規サービス検討会議では、「未来のプレスリリース」を用意しなければならないという話があります。自分たちの施策の先の変化について、いかに具体的な想像力を持つか、が大事なんでしょう。いろんな企業の具体事例が載っているので、アイディアに詰まったときなどに読み返したい本です。

2. 村上春樹 『ノルウェイの森』

今年はあまり小説を読めていないのですが、その中でぐいぐい引き込まれてわりとさらっと読めたのがノルウェイの森(上下巻)でした。自分が生まれもったものに苦しみながらも、自分らしさを失わずにどうにか生きていこうとする登場人物たちの、ひねくれているような、だけどまっすぐな生き様に、人間らしさを感じ、生きているということを感じました。

3. 三浦崇宏 『言語化力』

職場でおすすめしてもらって読んだ本のひとつです。筆者の経験をもとに、言葉で人生が変わる、ことがわかります。では、どのようにして言語化力をつけていけばいいのか、についても具体的に考えるべきポイントなどが書かれています。わたしは特に、「鮮やかな妥協」の話が好きです。本の表紙を変更したいけど、変えられないと言われた。交渉の末に、表紙ではなく帯を広くしたという話。いわゆる昇華とか止揚とも言われることですが、そのためにはお互いの欲望を言語化しないといけない、とあります。そうしたことを丁寧にやって、自分の欲望を諦めないための工夫を見つけ出す、そうした姿勢を見習っていきたいです。

Archives☕

過去のベスト本はこちら。ことしはだいぶ趣が違います👀

(どうでもよい話)
昨年、池袋にある本と珈琲のお店「梟書茶房」での写真をカバー写真にしていたのですが、そこで飲んだジンジャエールがおいしくて、ジンジャエールの概念が変わりました。そして、炭酸苦手な私でしたが、今年はジンジャエールを私史上最大摂取した一年でした。

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