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自分のお金の先にはひとりの人間の暮らしがある

自分の家は裕福ではないんだ、と認識していた子どものころ、わたしは倹約家でした。

高校生の頃だったか、わたしは「美容院って髪の毛切るだけなのに、なんでこんな高いんだろうね」とつぶやきました。(人件費という概念を知らない子どもでした、すみません。)

そんなわたしに対して、母は、「美容師さんは、そのお金で生活しているんだよ。それくらい払わないと」と言いました。

節約が正義だと思いこんでいた高校生の頃のわたしにとって、その一言は大きな衝撃をもって頭に刻み込まれました。

自分のお金は、美容師さん一人ひとりの生活に直結しているんだ、と。

あまりにもあたり前のことですが、それ以来、自分の支払うお金の先には、一人の人間の生活があるんだということに少しだけ想像力をはたらかせられるようになりました。

それから10年以上経ったいまも、野菜を買うとき、外食をするとき、服を買うとき、展示をみるとき、家具を買うとき・・・たまにはそんなことを考えてものを選んだり、お金を払ったりできるといいなと思って、思い出す言葉です。

今はクレジットカードにかかわる仕事をしており、プライベートでもキャッシュレス決済が多いですが、クレジットカード支払するとお店は手数料をとられることになるので、個人経営の飲食店などでひとりでごはんを食べるときは、クレカではなくPaypayや現金を使うように心がけるなどしています。

※自分でお金を稼げるようになり、大人になるにつれて楽観的になってきたわたしは、良くも悪くも節約家ではなくなりましたとさ

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