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ブルース覚書③いいぞ!イーゾウ・マッギー

かざりたてた手製のベースを構えたミシシッピ州グリーンズビルのイーゾウ・マッギー

ポール・オリヴァーの『ブルースの歴史』のなかに、実に大胆なデザインのベースギターを抱えた初老の男性の写真が掲載されているのが、気になっていた。キャプションには、「かざりたてた手製のベースを構えたミシシッピ州グリーンズビルのイーゾウ・マッギー」とある(日本語訳では92ページ)。ところが、名前のスペルが知りたくて、原書のを見たら・・・ない。ペーパーバック版ということもあり、増刷を重ねるうちに何らかの理由でオミットされたのだろう。写真を転載すると権利上の問題が発するかもしれないと思ったので、絵に描いてみた(☝)。

ようやく、スペルがEsau Mcgheeであることがわかり、ググってみると、出てきたのは老ベーシストではなくて、新進気鋭のアフリカ系アメリカ人アーティストだった。真相はわからないが、父の名前をそのまま継いだり、息子に祖父の名前をつけたりするのはよくあること。もしや、このアーティストは、老ベーシストから造形の才を受け継いだ孫ではないか・・・そんな妄想が頭を離れなくなり、アーティスト本人をフェイスブックで見つけたので、メールで聞いてみた。返事はない(忙しいのにごめんなさい)。【のちに、べーシストのイーゾウ・マッギーとは無関係であるとの丁重なお返事をいただきました。ありがとうございます】

Esau McGhee - Chicago Artists Coalition


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