当事者は一体だれか?/部活動のアンケートから
この前、岩手県内の市町村が、部活動を変えること、具体的には「地域移行」に関して積極的ではないのではないか…という記事をアップしました。
今度は、岩手県内の中学校・高校は、本当に「生徒のためになる部活動の地域移行」について考えているのだろうか…ということが心配になってきたのです。
■この前の記事の振り返り
こんなこと[→ Link ]を書きました。
ところが、学校の方も、
■岩手県にある学校に対する調査結果
朝日新聞の「縦横無尽」というコーナーに、
「部活強制、生徒の意思は」 中小路徹(Web版→ ここ )
という記事がありました。
その中にこういう記述があったのです。
◆大体大の中尾豊喜教授らのグループが
◆全員加入の慣習が色濃く残る岩手県の中高に
◆調査をした
・部活動への全員加入を推奨しているか
している…中70%、高46%
・生徒会会則などに全員所属の規定があるか
ある…中31%、高36%
この調査結果の捉え方などは、紙面でご覧いただきたいのですが、
私が、愕然としたのは、その回収率。
◆回収率は
・中学が24%
・高校が16%
どうお考えになりますか、この回収率について。
■学校のちぐはぐ
ちぐはぐを感じるのです。
学校は、
生徒の部活動を地域の協力のもとに「地域移行」しようとしているのに、
地域から(この場合は研究団体から)求められた部活動に関する現状などの情報は、地域に出さない…ということ。
一方的に過ぎるような気がします。
このような状態では、
地域の方々が部活動を引き受けることはできないでしょう。
■当事者感を持とう
前の記事で書いたように、
部活動の地域移行に関して、市町村は何も変えようとしていないようですし、
今日の記事で書いたように、学校は地域と一緒になろうとしてもいないようです。
部活動の地域移行は、学校(教育委員会)と地域(市町村行政)が当事者です。
なんだか
岩手県内の市町村も、岩手県内の中学校・高校も、
本当に「生徒のためになる部活動の地域移行」について、
当事者感をもって、考えているのだろうかという不安が沸き上がってきます。
ちなみに
今あるもの、たとえば「総合型地域スポーツクラブ」や「スポーツ少年団」などにお願いすれば解決するような雰囲気があります。
当事者はそれらの団体…というような空気ですが、それは違います。
そして
それらの団体も、今ある力で部活動を受け入れられるところは、ほとんどありません。
もう一度、言いますが
部活動の地域移行は、学校(教育委員会)と地域(市町村行政)が当事者
です。
あ、もちろん私も当事者の一端です。
がんばりますよ、がんばりましょうね。
■これから、私は、こうします
❶お願いするときは、今の状況を相手に正しくお知らせする
❷他にお願いした場合にも、それでも当事者は自分であるということを、機会あるごとに確認する
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