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ラ・サール中2021・算数・解説・合格者平均点は77.6点

(21/11/2追記)
中学受験専門塾ジーニアスの「入試の解説」動画企画の動画リンクを掲載。私が解説しています。
(21/8/23追記)
学校からの入試統計資料から合格者平均77.6点をタイトルに追記しました。受験者はR2年の735名から611名に減少していました。

1/23(土)実施のラ・サール中入試、算数の問題の解説です。問題は四谷大塚の解答速報ページより入手できます。例年のラ・サールの出題形式と大きな変更はありませんでした。手書きでした。60分という制限時間のもと、実力で点差が出る良い出題だったのではないかと思います。

今年(2021年)は感染リスクなども考慮した生徒・保護者が多かったのか志願者が昨年比で減少したラ・サール。実受験者がどれくらいだったのか、合格偏差値がどれくらいだったのか、も気になるところです。

講評

大問1 計算問題×3
(1)はできるだけ大きな数のかけ算をしないという我慢が必要な問題。ラ・サールではよく出ます。約数の感覚を見る良い計算問題です。(2)(3)は素早く処理しましょう。

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大問2 小問×4
(3)が見かけないパターンでした。「1/5を足すと整数になる」という方から絞り込めると速いでしょう。(4)は割合を本質的に理解しているかを問う絶妙な小問でした。

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大問3 速さ
ラ・サールの速さ、という出題。この問題に限らず、ラ・サールの速さの問題は、線分図を大きめに書き情報を整理することで突破口が見えてきます。今回の問題では、解説の「赤い22分」が導き出せれば終了です。

大問4 平面図形
極めてシンプルな設定でありながら、平面図形の知識と比の応用力を問う良問であったと思います。この問題の出来が合否に直結するような気がしました。頑張れば正解にたどり着くことができるのですが、ここで時間をかけすぎると後の2問が苦しくなったことでしょう。

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大問5 立体図形
立体を2回切断する問題。一部の超難関校でだけ出題されます。切り口も六角形や五角形ではなく長方形ですので、難度は抑えてあります。もともと切り取られていた直方体部分の切り取られた後の姿がイメージできるかが勝負の分かれ目。ただラ・サールを目指す生徒ならば解き「切り」たい問題。

大問6 場合の数
2021年の2021問題がここで出ました。(1)が単純過ぎて逆に不安になりました。3ケタがなぜ飛ばされているのか、というのを落ち着いて検証できれば、(2)、(3)はさほど難しくないでしょう。ここで時間を確保するためにも大問4、大問5を素早く解けた方が良かったな、と。

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*6/4(金)解説を清書