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中学寮の8人部屋で生きる力を鍛えた(プロフィール6)

晴れて憧れのラ・サール中学に入学。全国から生徒が集まり、3分の2の生徒が寮生。3分の1は鹿児島在住の自宅生。中学寮はなんと8人部屋。しかも縦割り。入寮した部屋は中3が3名、中2が2名、中1が3名であった。

生活する部屋とは別に同じフロアの全生徒の学習室が集まった自習室がある。毎日19時15分に点呼の後、「義務自習」がある。3時間。テレビも無い、当然ゲームも無い生活。この1日3時間の義務自習の積み重ねは大きい。授業の進度も速いし、課題も多いけれど、この3時間を有効活用すれば何とかなる感じ。かと言って、ずーっと真面目に勉強ばかりするわけでも無く。勉強からの逃避として日記をつけていたけれど、稚拙ながらも自己と向き合い、文章力を鍛えるという意味では良い時間が過ごせていたと思う。

中高一貫校の大学合格実績の秘訣の一つがこの問題集のような気がする。高校数学と比べると内容が薄めに思える中学校数学の難問の数々。中学3年間の課程を2年で学習する。首都圏の一貫校でも同じ問題集を利用しているとわかり、なるほどコレか、と思った。

高校入試組はやはり中学課程の難問を仕上げてくる。それに対抗できる学力を、ということかは知らないけれど。高校入試の超難問を集めた『日々のハイレベル演習』も長期休暇の課題で解いた。一貫校向けの中学数学難問対応というのも、メジャーではないけどニーズが多いところではないかと感じている。

数学に関しては校内で比較的上位で推移。英語は始めから挫折。そんな得意な数学も中3で一度危うくなった。中3からは高校課程に入り、数ⅠAを学び始める。2次関数の「2変数関数」が全く意味が分からなかった。夏休みの宿題で黄色チャート、ひたすら解答解説の写経、写経。だんだんと分かるようになってくる不思議。2変数関数は、高3からセンター前でもよく質問が出る単元。やっぱり理解が難しい単元なんだと20年の時を経て思う。