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安楽へと近づく

 春の訪れです。桜の樹を仰ぎ見ると青空に映えてとても心地の良いコントラストを作ります。春風のように新しく穏やかな季節へ期待感を少女が運んできます。まわりにいるヒヨドリとハナアブなどの送粉者のようにあるものからあるものへと大切なものを運ぶのです。

 今回の展示の時期に合わせた花をテーマにした絵が数点あります。この絵が展示される頃にはとっくに桜が散ってしまっているのだろうなと思っていました。しかし、現在(4/4)の時点でようやく桜の花々が咲き揃い始めており、今年の桜はお寝坊さんのようです。展示期間中にも咲いていてほしいですね。さて、桜の話でもうひとつ。今までずっと不思議なことがあって、最近の桜は咲くのが早いなっと疑問だったんです。子供の頃は4月中旬くらいに満開になってた気がするのです。それで気づきました。今は東京に住んでるけど子供の頃は長野に住んでいたんです。気候が違うから咲く時期も全然違うんですね。大したことじゃないから気づきませんでしたけどそういうことでした。だから今年みたいに遅い桜のほうが感覚的には馴染むのです。

 桜の作季節には独特の雰囲気が漂いますよね。良いことばかりではなく不安も含めて。そんな複雑な感情を含む絵になれば良いなと思いながら描きました。

安楽へと近づく (岐_a_楽園へと続く階梯)
サイズ:6M(410*242mm)
技法:パネルに油彩
価格:198,000円(税込み)

この作品は下記の展示にてご覧いただけます。

個展「静隠の大祝 〜眠る森の聖域にて〜」
2024.4.10(水)ー4.27(土)
11:00~19:00 
日・月休廊 
Gallery MUMON 
〒104-0061東京都中央区銀座4-13-3(入口は歌舞伎座側)
https://mumon.artcafe.co.jp/exhibition/upcomig/
絵の販売方法などの詳細は画廊ホームページよりご確認ください。


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