穏やかな流れ
樹を中心に様々な植物が集いひとつの通路が開かれる
このシンボルを通して生命がこの世界へと流れ込む
生きたい生きたいとささやきながら新たな生命がここから始まる
以前の展示では生命の流れをテーマにして描きました。生命は繰り返します。例え死んでその生命体を形作っていた物質は残り続けます。死はこの世界から消えることではありません。それどころかその生命体を構成する物質は日々の代謝を通して更新されます。昨日私を形作っていた物質と今日私を形作っている物質は部分的には別のものです。食べたもので新たな形を作り排泄によって以前の形が切り離されます。
そしてその物質は宇宙誕生から存在していました。記憶にはありませんが、体の構成要素は途方もない時間を積み重ねているのです。
この絵はそのような考え方を源泉にして生命の循環を主題にしています。
この世界は食う食われるの関係で成り立っていますが、それは個体が個体だけで存在できず常に他者を必要としているということです。森は自己中心な存在を認めずそれぞれが影響し合ってひとつの生命を形作っています。理想的な調和のある世界です。人間が作ってしまったいびつな世界を否定する幸福に包まれた聖域をイメージした絵です。
穏やかな流れ (湛_a_繋がる聖域)
サイズ:12P(606*455mm)
技法:パネルに油彩
価格:396,000円(税込み)
この作品は下記の展示にてご覧いただけます。
個展「静隠の大祝 〜眠る森の聖域にて〜」
2024.4.10(水)ー4.27(土)
11:00~19:00
日・月休廊
Gallery MUMON
〒104-0061東京都中央区銀座4-13-3(入口は歌舞伎座側)
https://mumon.artcafe.co.jp/exhibition/upcomig/
絵の販売方法などの詳細は画廊ホームページよりご確認ください。
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