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今日も安寧がおとずれる

柔らかな日差しの中、今日も訪れる
静かで、穏やかで、幸福な朝が
はるか太古から、そしてこれからも永遠につづく安寧

 高山の森の中。まるで楽園のような穏やかな空気が流れています。この場所は楽園の一角です。少女は森の生命と調和し暮らしていて、柔らかな苔の布団に身をうずめ眠ります。そして朝の訪れとともに起きます。日差しと森の放つ水蒸気に包まれた穏やかな目覚めです。

 地元の標高2000メートルに位置する苔生した森を舞台にした絵をよく描きます。この絵もそのひとつです。昔祖父に連れられて登った八ヶ岳の印象がひとつの原風景であり、この地はその時の新鮮な印象を思い出させます。標高が高くお日様が近いので紫外線が強く森は地上に比べ鮮やかに輝いているようであり、林冠の隙間から見える空の色や雲の形はドラマティックです。

 ここ最近は一層人里を離れて静かな場所で淡々と描きたい欲求が強まってきました。絵に求めるのは理想の世界です。全てが優しく働く夢のような世界です。世界が変わらないのならせめてこの絵のような理想の世界へ逃避しましょう。

今日も安寧がおとずれる (湛_a_柔らかな曙光)
サイズ:4F(333*242mm)
技法:パネルに油彩
価格:154,000円(税込み)

この作品は下記の展示にてご覧いただけます。

個展「静隠の大祝 〜眠る森の聖域にて〜」
2024.4.10(水)ー4.27(土)
11:00~19:00 
日・月休廊 
Gallery MUMON 
〒104-0061東京都中央区銀座4-13-3(入口は歌舞伎座側)
https://mumon.artcafe.co.jp/exhibition/upcomig/
絵の販売方法などの詳細は画廊ホームページよりご確認ください。

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