激動サイカトグ(ミドルスクール)
2022年9月からミドルスクールに参戦し、激動サイカトグを愛用してきた。というか、激動サイカトグを使いたくてミドルスクールに参戦した。
ちまちま調整を重ね、このデッキも使って3年目に突入した。愛着のあるデッキをいじりながら長く付き合っていくという遊び方ができて満足である。 参入当初は「環境が変わらないとすぐに飽きるか..」とも思っていたが、いつでも戻って来れるという安心感から気軽にちがうデッキを試すことができるので、全然そんなことはなかった。
いろいろなデッキを試してきたが、やはりサイカトグが一番好きなデッキである。とても楽しく調整しがいのあるデッキなので、色々な人に使って欲しい。
デッキ紹介
『噴出』や『嘘か真か』による突然死、『激動』による一発逆転、『狡猾な願い』によるシルバーバレット、といった動きが楽しく、引き次第で、コントロール風にも、ミッドレンジ風にも、クロックパーミッション風にも、コンボ風にも展開することができ、回してて飽きが来ない。お互いにライフがギリギリになりがちなので、ヒリヒリした「いい勝負」になりやすい。
大量のドロースペルに加え、妨害手段にカウンターとバウンスを採用しているので、デッキによる裏目が少なく汎用性が高い。その分、圧倒的に有利なマッチアップも少ない。
デッキレシピ
メインボード(60)
4 夜景学院の使い魔
4 サイカトグ
1 不可思議
4 蓄積した知識
3 対抗呪文
3 マナ漏出
2 狡猾な願い
1 直観
2 排撃
4 嘘か真か
3 意志の力
2 綿密な分析
2 激動
1 火薬樽
1 セファリッドの円形競技場
1 ダークウォーターの地下墓地
2 フェアリーの集会場
9 島
4 汚染された三角州
2 沼
4 地底の大河
1 ヴォルラスの要塞
サイドボード(15)
1 青霊破
1 水流破
1 神秘の教示者
3 強迫
1 浅すぎる墓穴
2 プロパガンダ
1 急流
2 仕組まれた疫病
1 意志の力
1 噴出
1 変異種
2024.09.30
メインボード(60)
3 マーフォークの物あさり
4 夜景学院の使い魔
4 サイカトグ
1 不可思議
3 対抗呪文
3 マナ漏出
3 燻し
2 狡猾な願い
2 排撃
3 嘘か真か
3 意志の力
2 綿密な分析
1 激動
2 火薬樽
2 セファリッドの円形競技場
1 ダークウォーターの地下墓地
2 フェアリーの集会場
8 島
4 汚染された三角州
1 塩の湿地
2 沼
4 地底の大河
サイドボード(15)
3 無効
1 神秘の教示者
3 強迫
1 浅すぎる墓穴
1 急流
1 仕組まれた疫病
2 蔓延
1 嘘か真か
1 意志の力
1 噴出
2023.02.17
サイカ算
このデッキを使う上では、『サイカトグ』の攻撃が最大で何点になるのかを意識しておくことが重要である。まず、そのための効率のよい方法(サイカ算)を説明する。
基本
サイカトグが何点パンプアップできるかを計算する際には、手札1枚を1.5点、墓地1枚を0.5点として計算する。もちろん、手札にカウンターを保持する場合、その分はないものとして考える。
応用
ドロースペルを使ってサイカトグの巨大化をねらうときは、1枚の手札が何枚の手札と何枚の墓地に変化するかを考える。
その他のドロースペルについて
『嘘か真か』→6点(手札3、墓地3)
『蓄積した知識』
1枚目→2点(手札1、墓地1)
2枚目→3.5点(手札2、墓地1)
3枚目→5点(手札3、墓地1)
4枚目→6.5点(手札4、墓地1)
相手の墓地にもあるときは、もっとすごいことになる。
n枚目→1.5n+0.5点(手札n、墓地1)
『綿密な分析』
表のみ→3.5点(手札2、墓地1)
裏のみ→3点(手札2、墓地0) ※墓地の『綿密な分析』を0.5点ではなく3点とカウントする。
表裏→6点(手札4、墓地0) ※フラッシュバックで墓地が減ることに注意。
勝ち筋
どんなデッキにも言えることだが、ゲームプランを組み立てる上では、どのような勝ち筋に持っていくかを想定しておくことが肝要である。サイカトグデッキの主な勝ち筋は主に以下のようなものがある。
1.突然死
なにげなく『サイカトグ』で攻撃し、相手がブロックしないことを選択した後、インスタントのドロースペルで『サイカトグ』を巨大化させて致死ダメージを叩き込む。ポーカーフェイスが重要。いわゆる「分からん殺し」が発生することもある。
突然死は、『夜景学院の使い魔』がいて、青い呪文を複数回唱えられるときに生じることが多い。ドロースペルが次のドロースペルを呼び、突然死することもあるので、めくってみるまで諦めてはならない。
この突然死の圧力をもって、相手に不利なブロックを強要することもできる。この突然死を巡る駆け引きは、サイカトグデッキの醍醐味といえる。
2.激動
相手の動きをカウンターや除去で妨害しながら生き延び、その後、『激動』を唱えて盤面を全部なかったことにし、浮かせたマナで自分だけ盤面を再展開して有利を得る。
しばしば出現する一撃必殺ムーブの爽快感はハンパない。この光景に懐かしさを覚える人も多いだろう。とはいえ、どの程度の有利を得ることを目指すかは、状況によって変化する。盤面のリセットが急務の場合は、一撃必殺にこだわらず『激動』を唱えなければならない。
『激動』を唱えるターンを遅らせた方が、浮きマナを多く得ることができ、より大きな効果を期待できるものの、その遅らせたターンに、相手の動きを捌ききれず負けてしまったり、相手に『激動』に対処するマナと手札を与えてしまうこともある。
状況を整えてからの一撃必殺を狙うのが正解なこともあれば、なるべく早く『激動』を唱えて素早く場をリセットさせ、後述するクロックパーミッション的な展開を目指すことが正解の場合もある。
相手のゲームに付き合いながら、『激動』を効果的に通すプレイングが必要になる。適切な判断はなかなか難しく、何度も間違えて負けながら、プレイングを研究している。もっとも上達の余地がある部分だと思っている。
サイドボード次第では、「ゾンビ激動」の動きも可能。単体除去でひっくり返されないのが強い。
3.サイカシュート
『狡猾な願い』で『浅すぎる墓穴』を手札に加えてから唱え、速攻つきの『サイカトグ』を釣り上げ、不意打ち的に高打点を与えて勝利する。
この勝ち筋があるため、『嘘か真か』で、『サイカトグ』とそれ以外の1:4に分けるのは、実は危険である。『激動』から『浅すぎる墓穴』とつなげることができれば、概ね『激動』を唱えたターンで勝利することができる。
『サイカトグ』が、墓地の一番上のクリーチャーであるときは、この勝ち筋を意識する。この勝ち筋のために、盤面の『サイカトグ』の能力で、手札の『サイカトグ』を捨てることもある。
4.クロックパーミッション
このデッキにデフォルトでの高クロックはないが、ダメージの通り方が、1点、1点、1点、14点のようになるので、擬似的な高クロックを刻むことができる。
ノンクリーチャーのコンボデッキや序盤でモタついたコントロールデッキを相手にするときは、積極的にクロックを展開し、速やかに殴り切る展開を目指すこともある。ちなみに、バーン(非常に不利なマッチアップ)には、クロックで速度勝ちするしかない。
いったん『激動』を唱えて、強引に先手番をとって、この展開に持ち込むこともある。
ウィッシュボード戦略
『狡猾な願い』を2枚ほど採用している。このカードがワイルドカードとして働くことで、上記の1〜4の勝ち筋のどれを目指すかを状況に合わせて選択でき、戦略の柔軟性が増す。『噴出』や『浅すぎる墓穴』は、サイドボードにしか採用していない。
『狡猾な願い』は、ここぞというタイミングまで待ってから唱えたくなるが、3マナとそこそこ重い呪文なので、唱えられるタイミングがあれば、今後の展開を予想して、あらかじめ唱えておいた方がよいこともある。この判断は難しく、何回もプレイミスを反省している。
次に紹介する『狡猾な願い』の使い方は、かなり使用頻度が高い。そのため、『神秘の教示者』『嘘か真か』『噴出』『浅すぎる墓穴』『意志の力』の5枚は、基本ウィッシュボードとして、サイドボードの固定枠と考えている。(『噴出』と役割がかぶるので、『嘘か真か』はメインに戻した。)
『神秘の教示者』から『激動』にかえる
相手の終了ステップに『狡猾な願い』『神秘の教示者』と唱え、『激動』をトップに積み込む。切り札を水増しできるのは非常に強く、『神秘の教示者』はサイドボードから外せない。
『嘘か真か』にかえる
このデッキの序盤は、構え続ける防御的な動きになることが多く、3ターン目の相手の終了ステップに『嘘か真か』にかえて、4ターン目に唱えて、アドバンテージを稼ぐ動きはシンプルに強かった。
『噴出』にかえる
突然死プランで最も活躍する使い方。『噴出』は唱えるのにマナを要しないので、3マナと少々重い『狡猾な願い』との相性は抜群である。
『噴出』は打ち消されても、『島』が2枚手札に戻り、『噴出』が1枚墓地に落ちるため、なお3.5点分のパンプアップ効果がある。
サイカトグデッキと対峙していて、ライフがギリギリのときは、『狡猾な願い』で持ってきたカードではなく、『狡猾な願い』そのものを打ち消さないと負ける場合がある。
『浅すぎる墓穴』にかえる
前述のサイカシュート。綺麗に決まると、役満を上がったような爽快感がある。使用頻度は少ないが、ロマンにはかえられない。
『意志の力』にかえる
緊急時にピッチカウンターになるのは強い。激動サイカの返しのターンで、相手側の1マナ除去(『剣を鍬に』『赤霊破』など)やブロッカーを打ち消すために、前もって確保しておくことも多い。
オシャレカードにかえる
もちろん上記の5枚カード以外のウィッシュボードを仕込むこともできる。私は『急流』がお気に入りである。
その他にも、『転覆』『転換』『冬眠』『殺し』『水流破』『棺の追放』『陥穽』… 様々な候補があり、研究のしがいがある。
カード個別解説
クリーチャー
・夜景学院の使い魔
プレーンシフトの使い魔サイクルの1枚。青と赤の呪文を唱えるためのコストが(1)少なくなる。このデッキの呪文はほとんどが青いので、実質的なマナクリーチャーとして働く。
『夜景学院の使い魔』が1枚定着すると、『嘘か真か』『狡猾な願い』の使い勝手は段違いに上がり、このクリーチャーがいると『サイカトグ』のパンプアップによる突然死が生じやすいのは前述したとおり。
再生がついているため、ビートダウンに対するブロッカーとしても強い。2ターン目に出すと再生能力に使うマナを残せないので、1マナで唱えられる『マナ漏出』を構えながら場に出すこともある。
『サイカトグ』の攻撃で、序中盤から20点のライフを一度に削るのは難しいが、13~15点程度のダメージなら割と簡単に届く。こまめに攻撃して地道にライフを減らしていく役割も重要である。
・サイカトグ
その名の通り、サイカトグデッキの看板クリーチャー。笑顔が素敵。
序盤の防御にも、フィニッシュブローにも活躍する必ず引きたいカード。重ねて引くと持て余すこともあるが、『意志の力』のコストにできるうえ、サイカシュートプランによって墓地からもプレッシャーを効かせることができるので、採用枚数は4枚。
・変異種
サーガの悪魔こと『変異種』。『サイカトグ』とは時代の異なるフィニッシャーを1枚採用してみた。
『変異種』は、回避能力があってかつ、単体除去にも耐性があり、『サイカトグ』の弱点をうまいこと補完してくれる。やや不利なマッチアップであるランドスティルデッキに対して、勝ちの目をもたらしてくれるカード。コントロールデッキが少ない環境なら、採用枚数を考え直してもよい。
また、ダメージスタックルールのおかげで、当時のまま強く使えて楽しいのも、魅力のひとつである。
(続きはまた今度・・・)
インスタント • ソーサリー
・カウンター
・除去
・ドロー
・その他
エンチャント • アーティファクト
土地
キープ•マリガン基準
土地が3-4枚あり、軽い妨害が1-2枚ある初手が理想的。
マッチアップごとのゲームプランとサイドボーディング
対ビートダウン
対コントロール
対コンボ
TIPS
小テクの紹介。発見次第、追加していく。
サイカトグに火力を打つタイミング
ゲーム外領域の利用
ミドルスクールは、「願い」で、ゲーム外領域(現在の追放領域)からも選ぶことができる。
そのため、インスタント呪文は、墓地にあるよりも、ゲーム外領域にある方が利用価値が高い。
『サイカトグ』の能力で墓地のカードをゲームから除外するときには、再利用したいインスタントを優先的に選択するべき。『サイカトグ』に除去呪文が打たれたとき、パンプアップが無意味だとしても、対応してインスタントをゲームから除外しておいた方がよい場合もある。
ソープロを打たせて延命
バウンスによるパンプアップ
『排撃』で、自分のクリーチャーを戻してサイカトグのパンプアップに使える。
排撃→手札2枚+墓地1枚=3.5点となる。
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