見出し画像

占いで一番大切なこと❣️実践編 〈その7〉日干が己(つちのと)のあなた!

自分で自分のことを占おうというシリーズの7回目です。ぼくが行う東洋占術の基礎は生まれた日の日干を割り出すことから始めます。

みなさんがよくご存知の干支(干支)は、その年の十二支を指します。ここでぼくが言う日干(にっかん)とはお生まれの日の10個の星のことで、これを十干(じっかん)と言います。この10個の星から1つを探して、ご自分の日干を見つけます。

そこで、十干とは? 甲乙丙丁戊己庚子辛壬癸の10種類なのです。読み方は「こうおつへいていぼきこうしんじんき」となります。ご自分の日干をお調べになる方は〈干支カレンダー〉と検索してください。簡単に割り出すことができます。

さて、今回の本題は、日干が己(つちのと)のあなた、です。土性の陽星は〈戊・つちのえ〉です。土性の陰星は〈己・つちのと〉と言います。戊が山岳を表すことに対して、己は田畑の土です。戊は乾燥した大きな岩石に対して、己は水分を多く含んだ粘土質の黒土を表します。

◇ 日干が己の人の特徴 ◇

・ 己(つちのと)の人は、温厚な性格で穏やかな人柄をもつことから十干の中で、もっとも優良な星といわれています。社会に、会社に、組織に、生活環境に、ご自分の家族に、寄り添った生き方ができるということです。

・ 日干が陽星の人は創造性が豊かであり、日干が陰星の人は協調性に富むという一般論から見ても、この己の人は陰星の特長をよく示していて、〈温厚篤実〉なキャラクターをもちます。協調性を活かして人から好かれる人徳をもつことは間違いありません。大切なことは、この生まれもった人徳を自覚してどのように人生に生かしてゆくかということになります。

・ 地道な人生を努力を重ねて歩める人です。会社や組織からの信頼は厚く、人と人をつなぐことができます。人間関係の調整役であり、ムードメーカーとしての役割もこなせる誠実な人柄です。

・ 日干が己の人は高貴高邁な人生を歩むということよりも、庶民的な人柄として、一般市民としての生き方があらわれやすく、個性的に突出した生き方からは遠い傾向にあります。

・ 日干が木性(甲と乙)の人は比較的数が少ないとは、これまでにご説明したとおりですが、日干が土性(戊と己)の人は比較的数が多い傾向にあります。とくに、甲(木性の陽星)の人の数が少ない事実に反して、己(土性の陰星)の人の数は多い事実があります。占いが統計学によって生まれたならば、日干の星の種類によって人数の多少が生じることはあり得ないことになります。私の知る限り、東洋占術の本質をなす陰陽五行思想が統計学に基づく学問であることは絶対にありません。

・ 私ども鑑定士は、陰陽五行思想についてのアカデミックで実践的な学びを心得ることが必要で、思想哲学の無い占術ほど危険なものはありません。ある意味で占術は劇薬ですから、これによって心を痛め人生を誤る人も出てくるのです。

・ 己(つちのと)の人は社会を公平に生きる人であり、自己主張を控えめに、慎ましやかに、また人間関係も柔軟に対応できるタイプといえます。

・ 人生を強引に歩むことは出来ないことから、競争社会で生き抜くには不利ということも言えます。バランス感覚に優れた特性を自覚しながら、中庸の生き方を続ければこれほど有用な人間はいないということが、己の人間像であるといえます。

・ 己の女性は家庭を守るには最適なキャラクターです。夫を支え、子どもを育て、家庭の一切を切り盛りできる資質を持ちますから、早めに結婚をされるのもお勧めといえます。

◇ 日干が己の有名人 ◇

俳優の石坂浩二さん、女優の鈴木京香さん、サッカー選手の長友佑都さんらは、日干が己の穏やかさと誠実さ、また人間関係の対応力を感じさせる人柄の持ち主です。

歌手でタレントの井ノ原快彦さんは、ほのぼのとした人柄のよさを活かして司会者としてご活躍ですし、予備校講師の林修さんはエリート人生からいったんは下りて現在はお茶の間の人気者になりました。

昭和の歌姫の代表格である山口百恵さんも己の人です。芸能界できらびやかなトップスターの座を得ながら結婚を契機に一気に引退、よほど家庭生活への憧れがあったのでしょうか。彼女が芸能界を惜しみなく去ったことと、日干が己とは無関係でないはずです。

タレントの山口もえさん、ベッキーさん、女優の上野樹里さんも己の女性です。いずれもご結婚されてうまく生きていらっしゃいます。アナウンサーの水卜麻美さん、病気療養中の深田恭子さん、みなさん気配り上手な人柄がいいですね。

今回の日干〈己・つちのと〉の解説はここまでです。次回は、金性の陽星である〈庚・きのえ〉について、お話をさせていただきます。

引き続き、占いの基礎をお楽しみください。鑑定士 芦田ひろし


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?