エストニア生産者物価リポート

エストニアの生産者物価は、2023年9月に前年同月比2.5％減少し、4か月連続で下落しました。ただし、前月の4.4％減少に比べて下落率は緩和され、3年以上ぶりの低水準となりました。

具体的な内訳を見ると、採掘および採石業、製造業、電力、ガス、蒸気、および空調供給の各セクターにおいて、前月に比べて下落率が縮小しました。特に電力、ガス、蒸気、および空調供給セクターでは前月に比べて大幅な緩和が見られ、これが全体の下落率の縮小に寄与しました。水供給セクターのインフレもわずかに低下しました。

一方、月次ベースでは、2023年9月に生産者物価が0.7％上昇しました。これは前月の0.1％上昇に比べて上昇率が拡大したことを示しています。エストニアの生産者物価は、長期的には緩やかな上昇傾向にあり、4か月連続の下落は一時的なものと考えられます。