経済指標リポートまとめ1.0 9:40 20240829
1. マカオの貿易収支
動向: 2024年7月のマカオの貿易赤字は前年のMOP 100.5億からMOP 94億に縮小しました。輸入は前年比4.3%減少し、MOP 105.8億となりました。主な減少は金の宝飾品(-38.3%)、建築資材(-34.6%)、時計(-29.7%)、美容・化粧品・スキンケア製品(-27.3%)、ハンドバッグ・財布(-14.5%)の販売減少によるものです。一方、携帯電話(+8.8%)と食品・飲料(+3.1%)の輸入は増加しました。
輸出: 輸出は18.3%増加して3ヶ月ぶりの高水準であるMOP 11.8億に達し、再輸出は23.2%増加してMOP 10.5億に達しました。主な増加品目は、衣類(編み物・かぎ針編み:+79.6%)、衣類(非編み物・かぎ針編み:+31.9%)、旅行用品・ハンドバッグ(+28.0%)、時計(+18.7%)です。
2. ナスダック100先物の動向
動向: Nvidiaの最新の決算報告に対する反応で、ナスダック100先物は1%以上下落しました。Nvidiaの株価は時間外取引で7%以上急落しました。AIチップメーカーとして収益と利益は予想を上回ったものの、今四半期の売上見通しが投資家を興奮させるには至らなかったためです。
他の企業動向: CrowdStrikeは年次見通しを下方修正したため2.6%下落、Salesforceは好調な四半期業績により4.2%上昇しました。
3. アイルランドの消費者信頼感
動向: アイルランドのクレジットユニオン消費者信頼感指数は、2024年8月に72.0に低下し、7月の74.9(2022年1月以来の最高値)から下落しました。これは5月以来初の消費者信頼感の低下です。
4. 英国の自動車生産
動向: 英国の自動車生産は2024年7月に前年同月比14.4%減少し、5ヶ月連続で減少しました。メーカーが新モデルへの移行や一時的なサプライチェーンの混乱を経験したことが要因です。
背景: 完全電動車両、プラグインハイブリッド、フルハイブリッドを含む電化車両の生産は全体の37.5%を占め、前年の39.5%から減少しました。NissanとTata Motorsは英国工場でのEV生産に数十億ポンドを投資することを発表しましたが、他のメーカーはコスト上昇によりEV計画を縮小しています。
5. ニュージーランド株式市場
動向: ニュージーランドの株式市場は木曜日の午前セッションで52ポイント(0.4%)下落し、前日のわずかな上昇を打ち消しました。エネルギーミネラル、技術、医療セクターでの下落が影響しました。
背景: 巨大チップメーカーNvidiaの決算結果が第3四半期の売上に対する期待を裏切ったことが影響しました。主要取引先の中国での経済回復への懐疑的な見方が広がっており、公式PMIデータの発表を控えています。
6. 農産物市場の動向
主要な価格下落: トウモロコシは7.57%の急落、続いてチーズ(-7.37%)、綿花(-1.70%)が下落しました。
主要な価格上昇: オート麦は7.04%上昇し、次いでバター(+2.03%)、小麦(+1.18%)が上昇しました。
7. 金属市場の動向
主要な価格下落: 銅は3.83%下落し、金属市場で最大の下落を示しました。続いて、プラチナ(-2.86%)、銀(-2.80%)が下落しました。
主要な価格上昇: 鉄筋は1.43%上昇しました。
8. エネルギー市場の動向
主要な価格下落: 暖房油は3.15%下落し、エネルギー市場の中で最大の下落を示しました。続いて、WTI原油(-1.59%)、ガソリン(-1.50%)、ブレント原油(-1.49%)も下落しました。
9. 為替市場の動向
主要な通貨の下落: ブラジルレアルは0.98%下落し、ポーランドズロチ(-0.83%)、韓国ウォン(-0.62%)が続きました。
主要な通貨の上昇: メキシコペソは0.70%上昇し、ドル指数も0.43%上昇しました。
1. ブラジル株式市場 (Ibovespa指数)
動向: Ibovespa指数は早期の下落から回復し、0.4%上昇して新たな最高値となる137,344ポイントで取引を終えました。エネルギー生産者と主要銀行の上昇が、消費者向け関連株の下落を上回りました。
主要な上昇株: Petrobras (+2.3%)は、サンタンデール銀行が「買い」に格上げし、資本構造の改善と特別配当の可能性を指摘したことで上昇しました。同様に、CEMIG (+2.3%)、Eletrobras (+1.8%)も上昇。主要銀行としては、Banco Santander (+0.9%)、Banco Do Brasil (+0.6%)、Banco Bradesco (+1.4%)、Itaúsa (+1.9%)が上昇しました。
主要な下落株: 消費者向け株式であるMagazine Luiza (-2%)、Localiza (-0.9%)、Lojas Renner (-3.4%)が下落しました。これは、ブラジル中央銀行(BCB)のタカ派的な金利政策期待により、インフレ懸念が影響を与えたためです。
2. カナダ株式市場 (TSX指数)
動向: S&P/TSX総合指数は0.6%下落し、23,127ポイントで取引を終えました。これは、コモディティ価格の低迷が鉱業株に圧力をかけ、主要貸出機関の四半期決算を評価する動きがあったためです。
主要な下落株: 鉱業株では、Agnico (-1%)、Barrick Gold (-2.2%)、Wheaton Precious Metals (-1.4%)、Franco-Nevada (-1.4%)が下落しました。銅価格の急落により、Teck Resources、Ivanhoe Mines、First Quantumはそれぞれ3.3%から5.6%の範囲で下落しました。
主要な上昇株: 金融セクターが指数の下落を部分的に緩和し、ロイヤルバンク・オブ・カナダは6月期の業績が予想を上回り、株価は2.2%上昇しました。また、ナショナルバンク・オブ・カナダも5.9%上昇しました。
3. 米国株式市場
動向: 米国株は水曜日に下落し、投資家はNvidiaの決算報告を控えて警戒感を強めました。S&P 500は1%下落し、Nasdaqは1.5%下落、ダウ平均は350ポイント以上の下落を見せました。
主な下落株: テクノロジーセクターが最も大きな打撃を受け、Nvidiaは2.6%下落しました。消費者向け株も低調で、TeslaとAmazonがそれぞれ2%以上下落しました。Super Micro Computerは年次報告の提出遅延を発表した後、株価が21%急落しました。
主な上昇株: Nordstromは第2四半期の利益が予想を上回り、株価は7%上昇しました。また、Ambarellaは第3四半期の強い収益ガイダンスにより、株価が約20%上昇しました。
4. WTI原油の動向
価格動向: WTI原油先物価格は1.3%下落し、1バレルあたり74.5ドルで取引を終えました。これは、米国の原油在庫が予想よりも少なく減少したことと、中国の需要に対する懸念が影響しています。
背景要因: 主要銀行は、中国市場での経済的課題と電気自動車へのシフトにより、燃料消費が減少していることを受けて、価格予測を下方修正しました。また、ヨーロッパでは製造業の低迷と車両の変化により、ディーゼル需要がパンデミック前の水準を下回ると予想されています。中東およびリビアでの供給リスクがさらなる損失を防いでいる状況です。
1. 農産物市場の動向
主要な価格下落: チーズの価格が7.47%急落し、農産物市場の中で最大の下落を示しました。続いて、コーン(-6.97%)とライス(-1.53%)も下落しました。
主要な価格上昇: オート麦が7.01%上昇し、次いでバター(+2.83%)、小麦(+1.18%)が価格上昇を記録しました。
2. 金属市場の動向
主要な価格下落: 銅の価格が3.88%下落し、金属市場で最大の下落を見せました。プラチナも2.94%下落しています。
主要な価格上昇: 鉄筋の価格が1.43%上昇しました。金は0.84%下落しましたが、他の金属に比べて比較的安定しています。
3. エネルギー市場の動向
主要な価格下落: 暖房油が2.61%下落し、エネルギー市場の中で最大の下落を示しました。続いて、オランダTTF天然ガス(-1.08%)、英国天然ガス(-1.07%)、WTI原油(-1.04%)、ブレント原油(-0.9%)も下落しました。
4. 木材価格の動向
価格動向: 木材価格は1,000ボードフィートあたり490ドルに下落し、1ヶ月ぶりの安値となりました。これは供給過剰が需要の減少を増幅させたためです。
背景要因: 7月の米国建築許可件数は3.3%減少し、年率換算で140.6万件となり、予想の143万件を下回りました。住宅着工件数も6.8%減少して、2020年以来の最低水準に達しました。これにより、将来の住宅建設の見通しが制約されています。
5. ブラジルレアルの動向
為替動向: ブラジルレアルは5.50 USDを超えて弱含み、8月19日の約2ヶ月ぶりの高値5.40から下落しました。これは米国の成長シグナルによるドルの強化が影響しています。
インフレと政策: 8月中旬の消費者物価指数は前年同月比で4.35%増加し、中央銀行の上限目標に近い水準にとどまりました。ブラジル中央銀行のロベルト・カンポス・ネト総裁は、インフレ目標達成への継続的な取り組みを強調しています。
6. ロシアの経済動向
失業率: ロシアの失業率は7月に2.4%で、過去最低水準を維持しました。これは労働力不足に起因しており、ウクライナ紛争に関連する動員が影響しています。
企業利益: 2024年上半期のロシア企業の利益は13.9兆ルーブルで、前年同期比5.8%減少しました。電力、ガス、蒸気および空調(-33.7%)や卸売・小売業(-26.1%)で大幅な減益が見られましたが、製造業(+2.3%)や採掘業(+15.7%)、特に石油・天然ガス生産(+25.7%)では利益が増加しました。
小売売上高: 2024年7月のロシアの小売売上高は前年同月比で6.1%増加し、16ヶ月連続で成長しました。年初7ヶ月間で8.4%の増加を示しており、特に7月の月次では前月比3.7%の増加を記録しました。
1. ドイツ株式市場 (DAX指数)
動向: フランクフルト市場のDAX指数は117ポイント、0.63%上昇し、取引を終了しました。
主な上昇株: Covestro (+3.08%)、Symrise (+2.95%)、Munich RE (+1.92%)。
主な下落株: Zalando (-2.92%)、BMW (-1.46%)、Puma (-1.12%)。
2. スペイン株式市場 (IBEX 35)
動向: IBEX 35指数は0.2%上昇して11,345ポイントで終了し、前セッションからの上昇を少し積み上げました。これは、米連邦準備制度(FRB)の金利引き下げ期待による欧州市場全般の楽観主義を反映しています。
主な上昇株: Santander (+0.8%)、Ferrovial (+1.9%)、Iberdrola (+0.5%)、Cellnex (+0.4%)。
主な下落株: Inditex (-0.7%)、Amadeus (-1%)、Telefonica (-0.5%)。
3. 南アフリカ株式市場 (JSE指数)
動向: JSE指数は0.6%下落して84,019ポイントで取引を終えました。Nvidiaの四半期決算と米国の重要な経済データを控えて、市場全体で慎重なムードが広がりました。
注目点: 米国の第2四半期GDPの予備推定値とFRBが注目するコア個人消費支出(PCE)指数が焦点となっています。国内では、翌日発表される7月の生産者物価指数がインフレ圧力の手がかりとなるため、注目されていました。
セクター別動向: 資源関連セクターが2.5%の下落で最大の足かせとなり、金融セクターはわずかに0.2%上昇しました。
4. ユーロ圏株式市場 (Stoxx 50, Stoxx 600)
動向: ユーロ圏のStoxx 50は0.3%上昇して4,916ポイントで終了し、汎欧州のStoxx 600も0.3%上昇して521ポイントに達しました。どちらも7月中旬以来の最高値を記録しました。
主な上昇株: 半導体メーカーASML (+0.7%)、金融株のAllianz、Munich Re、Deutsche Bankが1.5%以上上昇。
主な下落株: 消費サイクル株が下落し、LVMH、Hermes、Ferrari、Inditex、BMWは0.5%から1.5%の範囲で下落しました。
5. フランス株式市場 (CAC 40)
動向: CAC 40は0.2%上昇して7,578ポイントで取引を終え、前セッションの損失から回復しました。投資家はNvidiaの決算報告を待ち、国内の経済データを評価しています。
消費者信頼感指数: 8月のフランスの消費者信頼感指数は92.1に上昇し、2022年2月以来の最高値に達しました。
主な上昇株: ArcelorMittal (+1.4%)は、ドイツ銀行がリスク管理の改善とさらなる上昇の可能性を指摘して「ホールド」から「バイ」に格上げしたことで、最も大きな上昇を示しました。Publicis、Danone、Air Liquide、Pernod Ricardも1.1%から1.4%上昇しました。
主な下落株: LVMH (-0.5%)、Hermes (-0.7%)、Kering (-0.8%)などのラグジュアリー株は、カルバン・クラインの親会社PVHの失望的な四半期見通しによる影響で低調でした。