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経済リポートまとめ3.0 17:15 

経済概要 - 2024年7月10日

フランス株、米国インフレデータ前に上昇継続

  • CAC 40指数: 木曜日に0.6%上昇し、7,619ポイントに到達。前日の上昇を引き継ぎ、投資家の注目は主に今後発表される米国のインフレデータに向けられている。このデータは、連邦準備制度(FRB)の利下げのタイミングに関する手掛かりを提供する可能性がある。

    • セクター別: 様々なセクターで株価が上昇。ビベンディはJPモルガンが目標株価をEUR 15からEUR 15.1に上方修正した後、約3%上昇してリード。

    • 高級セグメント: LVMHは1.4%、エルメスは1.3%、ケリングは1.2%上昇。韓国のAmorePacificの新しいAI駆動のビューティーラボに対する消費者の関心が強いことが報告され、高級化粧品メーカーのL'OréalやLVMHがAIを採用して売上と消費者エンゲージメントを強化しようとしていることが戦略的に評価されている。

農業コモディティ更新: 小麦が2.49%下落

  • 主要損失: 小麦(-2.49%)、ウール(-1.60%)、チーズ(-0.70%)。

  • 主要上昇: キャノーラ(1.05%)、大豆(0.51%)。

金属コモディティ更新: プラチナが0.85%下落

  • 主要損失: プラチナ(-0.85%)、銅(-0.59%)。

  • 軽微な変動: 金(0.34%増加)。


エネルギーコモディティ更新: 英国天然ガス1.24%下落

  • 主要損失: 英国天然ガス(-1.24%)、欧州天然ガスDutch TTF(-0.83%)。

  • 軽微な変動: ブレント原油(0.36%増加)、WTI原油(0.33%増加)。

英国10年国債利回り、強いGDPデータ後に上昇

  • 英国10年ギルト利回り: 4.15%に上昇。英国経済が5月に0.4%成長し、予測の0.2%増加を上回ったため、夏の利下げの可能性が低下。

  • BoEチーフエコノミストのコメント: ヒュー・ピル氏は、サービスインフレと賃金成長が「不快なほど強い」ままであることを指摘し、利下げの可能性を強調。

  • 米国の見解: 米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、利下げを検討する前にインフレが2%目標に到達する明確な証拠が必要であると強調し、遅延や不十分な政策措置を警告。

英国ポンド、4ヶ月ぶりの高値を更新

  • ポンドの上昇: ポンドは$1.287を超え、4ヶ月ぶりの高値に達した。強い経済成長データの発表後、英国経済が5月に0.4%成長し、予想の2倍の成長率を記録。

  • 市場の反応: この予想外の成長により、8月の利下げの可能性が低下。BoEチーフエコノミストのヒュー・ピル氏は、サービス価格と賃金成長の高止まりを指摘し、利下げの可能性を示唆。

  • 米国の見解: パウエル議長は、インフレが2%目標に達する明確な証拠が得られるまで利下げを検討しないと強調し、遅延や不十分な政策措置を警告。


英国株、小幅変動

  • 英国株式市場: FTSE 100は木曜日に横ばい状態、前日の0.7%の上昇に続き、英国経済が5月に予想以上に成長したことが示された後、8月の利下げの可能性が低下。

    • GDPデータ: 英国経済は5月に0.4%成長、予測の2倍の成長率。

    • 企業ニュース: ヒースロー空港は着陸料金を引き下げ、2025年には乗客1人当たり£23.73、2026年には£23.71に設定。Jet2は年間利益が43%増の£529mnに達し、新しいエアバス機の購入を決定。

スロバキアの建設生産高、5月に減少

  • 建設生産高: スロバキアの建設生産高は2024年5月に前年比6.2%減少、前月の9%成長から逆転。

    • 国内生産: 国内生産は9.8%減少(前月は7.2%増)、特に新規建設が12.3%減少(前月は8.1%増)。

    • 修理・保守: 修理・保守は0.5%減少(前月は8.2%増)。

    • 建物: 建物は2.5%減少(前月は8.1%増)。

    • エンジニアリング建設: エンジニアリング建設は21.2%減少(前月は5.6%増)。

    • 海外建設: 海外建設はさらに増加(28.7% vs 24.8%)。

    • 月次ベース: 季節調整済み月次ベースでは建設生産高は2.8%減少。

欧州株、小幅上昇

  • 欧州株式市場: STOXX 50およびSTOXX 600は木曜日にそれぞれ0.2%上昇、前日の約1%の上昇に続く。投資家は米国のCPIレポートを待ち、FRBの利下げ予測を調整。

    • ドイツのインフレ: ドイツのインフレ率は6月に予測通り2.2%に低下。

    • 英国のGDP: 英国のGDPは予測を上回る成長に戻る。

    • 主要銘柄: 建設および技術株が最も大きな上昇。ビベンディ(3%増)、バイエル(2%増)、LVMH(0.8%増)。一方、レプソルは精製マージンの予測低下により3%以上の下落で€13.56に。

トルコの小売売上高成長、2年ぶりの低水準

  • 小売売上高: トルコの小売売上高は2024年5月に前年比5.8%増加、前月の10.2%増加から鈍化。2022年7月以来の最も低い成長。

    • 食品、飲料、タバコ: 食品、飲料、タバコの売上は8.1%増加(前月は10.3%)。

    • 非食品: 非食品の売上は8.3%増加(前月は13.2%)。

    • 非食品アイテム: コンピュータ、周辺機器、ソフトウェア、本、通信機器などの売上は12.2%増加(前月は21.7%)。医薬品、化粧品、トイレタリーは13.6%増加(前月は17.4%)。メールオーダーとインターネット経由の売上は18.8%増加(前月は21.2%)。

    • 自動車燃料: 自動車燃料の売上はさらに減少し9.2%(前月は3.2%)。

    • 月次ベース: 季節調整済み月次ベースでは小売取引は0.2%減少、前月の1.9%減少から鈍化。


中国株、規制当局の支援で反発

  • 中国株式市場: 上海総合指数は1.06%上昇し2,970で終了、深セン成分指数は1.99%上昇し8,870で終了。中国証券監督管理委員会(CSRC)が市場信頼を高めるために空売り規制を強化したことが影響。

    • 規制強化: CSRCは証券再貸出を停止し、空売り業者の証拠金要求を引き上げ、積極的な売りを抑制。また、コンピュータ駆動のプログラム取引の監視を強化することを約束。

    • 主要銘柄: 高成長の自動車、技術、新エネルギー株が上昇。重慶長安(7.2%上昇)、立訊精密(1.7%上昇)、寧徳時代(2.3%上昇)。

銅価格、横ばい状態

  • 銅先物: 銅先物はポンド当たり$4.57付近で安定、過去1週間横ばい。中国の需要不確実性と在庫増加がセンチメントを圧迫。

    • 経済データ: 中国の最新経済データは需要の弱さを示し、投資家は来週の重要な政治会議での経済支援の兆候を期待。

    • 在庫データ: ロンドン金属取引所のデータによると、銅在庫は4,450トン増加し、195,475トンに達し、2021年10月以来の高水準。韓国と台湾の倉庫でも在庫が増加。

    • 米国インフレデータ: 重要な米国のインフレデータに注目。米国の利下げは経済成長と全体的な需要を押し上げ、コモディティにとって強気のシナリオとなる可能性。

マレーシア政策金利、3%で据え置き

  • マレーシア中央銀行: 2024年6月の会合で、政策金利を3%で据え置き、7回連続で維持。市場予測と一致。

    • 経済成長: 第2四半期の堅調な経済活動が指摘され、国内支出と輸出の改善が要因。ただし、外需の弱さと商品生産の減少がリスク。

    • インフレ: 2024年上半期の見出しインフレとコアインフレは平均1.8%。後半にはディーゼル補助金の合理化により上昇が予想されるが、コスト影響を最小限に抑える対策が講じられている。2024年通年で見出しインフレは2.0%-3.5%、コアインフレは2.0%-3.0%と予測。

米国インフレ率、3ヶ月連続で低下見込み

  • 米国インフレ率: 2024年6月の年間インフレ率は3.1%に低下すると予測(5月は3.3%)、1月以来の最低水準。ディスインフレの過程が進行中。

    • 月次ベース: CPIは前月比0.1%増加(5月は横ばい)。ガソリンと中古車価格は下落、住宅コストは緩和、食品価格は上昇見込み。

    • コアインフレ: コアインフレ率は5月と同じく3.4%で安定。月次コアインフレ率も0.2%と予測。

日本株、1.01%上昇

  • 日本株式市場: 東京のNikkei 225指数は421ポイント(1.01%)上昇。

    • 主要銘柄: ユニチカ(7.55%上昇)、SUMCO(5.65%上昇)、住友大阪セメント(5.33%上昇)。


英国5月の貿易赤字縮小

  • 貿易収支: 英国の貿易赤字は、2024年5月に£4.89ビリオンに縮小。前月の£6.42ビリオン(下方修正)から改善。輸入は2.8%減少し£74.7ビリオン、輸出は0.9%減少し£69.8ビリオンとなった。

    • 商品輸入: 商品の購入は4.6%減少、主にEUからの機械・輸送機器の輸入減少が要因。フランスからの航空機、機械設備、ドイツからの自動車が減少。

    • 非EUからの輸入: 非EU諸国からの輸入は1.7%減少。サービス輸入は0.4%増加。

    • 商品輸出: 商品輸出は2.5%減少。EUへの機械・輸送機器の輸出が£0.6ビリオン減少。一方、燃料輸入が£0.2ビリオン増加、その他の製品の輸入が£0.1ビリオン増加。

    • 非EUへの輸出: 非EU諸国への燃料輸出が£0.5ビリオン減少、特に中国向け。サービス輸出は0.3%増加。

ドイツ6月のインフレ率、2.2%に減速

  • インフレ率: ドイツの年間インフレ率は2024年6月に2.2%に減少(前月は2.4%)、予備推定と一致。商品価格の上昇は0.8%(5月は1%)、エネルギーコストは-2.1%(前月は-1.1%)とより速いペースで減少、一方で食品価格は1.1%(前月は0.6%)に加速。

    • コアインフレ率: 食品とエネルギーを除くコアインフレ率は2.9%に減速(2月2022年以来の最低値)、前月は3%。

    • 月次ベース: 消費者物価は0.1%増加(前月と同じ)。EU調和消費者物価指数(HICP)は年間2.5%(前月は2.8%)、月次では0.2%増加(前月と同じ)。

ルーマニアのインフレ率、ほぼ3年ぶりの低水準

  • インフレ率: ルーマニアの年間インフレ率は2024年6月に4.94%に減速(前月は5.1%)、市場予測と一致。これは2021年7月以来の最低値。

    • セクター別: 食品価格は1.1%(前月は1.2%)、非食品製品は6.3%(前月は6.4%)、サービスは8.8%(前月は9.3%)にそれぞれ減速。

    • 月次ベース: 消費者物価は前月の0.02%減少から0.24%増加に反転。

英国GDP、成長に回復

  • 月次GDP成長率: 英国経済は2024年5月に前月比0.4%成長し、4月の停滞から回復。市場予測の0.2%増加を上回る結果。

    • コメント: 「多くの小売業者と卸売業者は4月の弱い月から回復し、建設業も約1年ぶりの速いペースで成長しました」とONSの経済統計ディレクター、リズ・マキューン氏が述べた。

    • サービスセクター: サービスセクターは0.3%成長(前月と同じ)、成長に最も寄与したのは小売業(自動車およびオートバイ除く)で2.9%、専門的、科学的および技術的活動が1%成長。

    • 工業生産: 工業生産は0.2%増加(前月は0.9%減少)し、主に食品、飲料、タバコの製造(1.7%増加)が寄与。

    • 建設業: 建設生産高は1.9%増加(前月は1.1%減少)、新規工事(2.7%増加)と修理・保守(0.8%増加)が回復。


英国5月の建設生産高、予想外の成長

  • 英国建設生産高: 2024年5月の建設生産高は前年比0.8%増加し、前月の2.1%減少から回復。市場予測の1.9%減少を上回る結果となった。これは1月以来の初めての増加であり、修理・保守活動が4ヶ月ぶりの高水準(7.7% vs 6.4%)となった一方で、新規工事の減少が8ヶ月ぶりの最小幅(-4.0% vs -9.4%)にとどまったため。月次ベースでは、建設生産高は5月に1.9%増加し、4月の1.1%減少から回復。

    • セクター別: 9セクター中8セクターが成長し、主な貢献は民間・公共の新住宅および非住宅の修理・保守からの増加(それぞれ3.5%および2.1%)。

英国の製造業生産高、5月に回復

  • 製造業生産高(月次): 2024年5月の製造業生産高は前月比0.4%増加し、前月の1.6%減少から回復。市場予測と一致。13サブセクター中7つが増加し、最大の貢献は食品、飲料、タバコの製造(1.7%増加)からのもの。主な要因はアルコール生産の強い増加。

    • 最大の減少: 輸送機器の製造(-0.7%)からの影響。

    • 年間ベース: 製造業活動は前年同月比0.6%増加(前月は0.4%減少)と回復したが、市場予測の1.2%増加を下回った。

英国の工業生産、予測通りに回復

  • 工業生産(月次): 2024年5月の工業生産は前月比0.2%増加し、前月の0.9%減少から回復。市場予測と一致。

    • 製造業: 製造業の生産は0.4%増加(4月は-1.4%)、主に食品、飲料、タバコの製造(1.7%増加)が主導。

    • 鉱業・採石業: 生産の増加は鈍化(0.1% vs 0.8%)。

    • その他のセクター: 水供給、下水処理、廃棄物管理(0.4% vs 1.3%)も増加が鈍化。電気、ガス、蒸気および空調供給は減少(-1.9% vs 0.5%)。

    • 年間ベース: 5月の工業生産は前年同月比0.4%増加(4月は0.7%減少)したが、市場予測の0.6%増加を下回った。

パーム油の下落トレンド継続

  • コモディティ市場: マレーシアのパーム油先物はトン当たり3,920リンギットを下回り、6回連続の下落。CBOT市場の大豆油が米国の作況が良好なために弱含んでいることが影響。

    • 在庫データ: マレーシアパーム油委員会(MPOB)のデータによると、6月の在庫は4ヶ月ぶりの高水準の1.83百万トンに増加。輸出が生産に比べて急落。

    • 輸出と生産: パーム油輸出は5月から12.82%減少し、1.21百万トンに。粗パーム油生産は5.23%減少し、1.62百万トン。

    • 需要見通し: 中国とインドからの需要は引き続き強いと予測。インドのパーム油購入は7月に850,000トンに達すると見込まれ、6月の6ヶ月ぶりの高水準である788,000トンからさらに増加する見通し。


欧州市場、上昇して開場予定

  • 欧州株式市場: 欧州の株式市場は木曜日に上昇して開場予定。投資家はFRBの利下げ期待を強化する可能性のある米国のインフレデータに備えている。

    • 先物動向: ユーロストックス50とFTSE100先物は、それぞれ0.2%と0.3%上昇。

    • 英国GDP: 5月の英国GDPデータが注目されているが、大きな企業決算発表は予定されていない。

銀価格、米国インフレテスト前に上昇

  • 銀市場: 木曜日に銀価格はオンスあたり31ドルをわずかに超えて上昇。しかし、横ばいの取引範囲にとどまっている。投資家は米国のインフレデータを待ち、FRBの9月の利下げ期待を見極めようとしている。

    • 供給不足予測: アナリストは2024年に供給不足が広がると予測。2023年には銀の供給が需要を1億4200万オンス下回り、今年はその不足が2億6500万オンスに倍増すると予想。

    • 産業需要: 銀の産業需要は全体の64%を占め、グリーンエネルギー、AI、EVが主要な要因。

ニュージーランド株、3日連続で上昇

  • ニュージーランド株式市場: S&P/NZX 50指数は木曜日に0.96%上昇し、12,058で終了。4月2日以来の高水準を記録。ニュージーランド準備銀行(RBNZ)のハト派的な金融政策声明が影響。

    • RBNZの動向: 水曜日にキャッシュレートを5.5%で据え置き、インフレが予想通りに鈍化すれば利下げの可能性を示唆。市場は8月の利下げの確率を50%と見込んでいる。

    • 経済ニュース: ニュージーランドの食料品価格は2018年8月以来初めて減少。

    • 主要銘柄の動向: フィッシャー&パイケル(1%上昇)、スパークNZ(2.6%上昇)、イーボスグループ(1.8%上昇)、メインフレイト(2.8%上昇)、マーキュリーNZ(2.5%上昇)、A2ミルク(1.5%上昇)、ライマン(5.8%上昇)、フレッチャービルディング(3.4%上昇)。

オフショア人民元、ハト派的なFRBシグナルで上昇

  • 中国通貨: オフショア人民元はドルに対して約7.28に上昇。ドルが米国のCPIレポートを控えて揺れている中、人民元も上昇。

    • FRBのコメント: パウエル議長は、インフレが2%に達する前に利下げを行うことはないと述べたが、ディスインフレのトレンドを確認するための追加データが必要であると強調。

    • 中国のインフレデータ: 6月の消費者インフレは3ヶ月ぶりの低水準に減速し、製造者デフレは21ヶ月連続で続いた。

    • 将来の見通し: 中国の経済レポート、特に貸出残高の成長と貿易統計が注目されている。


インド株、損失を拡大

  • インド株式市場: 木曜日の朝の取引でBSE Sensexは261ポイント(0.3%)下落し、79,637に後退。2日連続の下落となり、不動産、ヘルスケア、製薬、銀行セクターが引きずり下げた。Nifty 50も0.3%下落し、24,300を下回る。

    • 背景要因: 重量級銘柄のTCSの決算発表を控え、投資家は今後の決算シーズンに備えている。また、金曜日に発表されるインドの6月のインフレデータが注目されており、市場はインフレ率が6ヶ月ぶりに加速し、5月の7.75%から4.8%に上昇すると予測している。野菜価格の上昇が主な要因。

    • 主な下落銘柄: ネスレ・インディア(-1.6%)、サンファーマシューティカルズ(-1.4%)、HDFC銀行(-1.2%)、シュリラムファイナンス(-1.0%)、シプラ(-0.9%)。

米国10年債利回り、主要インフレデータ前に安定

  • 米国10年国債: 米国10年債利回りは4.29%付近で安定し、2週間ぶりの低水準を維持。投資家はFRBの9月の利下げ期待を強化する可能性のある主要なインフレデータを待っている。

    • FRB議長パウエルのコメント: 長期的に政策を引き締めすぎると経済成長が鈍化する可能性があると述べ、インフレが2%に達する前に利下げを行うことはないと強調。しかし、インフレが持続的に2%に向かっていることを示すデータが必要だとも述べた。

    • 市場の見通し: 9月に70%の確率で利下げが見込まれており、年内にもう一度の利下げが予想されている。米国の6月の消費者インフレデータは木曜日に、製造者インフレデータは金曜日に発表予定。

FX更新: 韓国ウォンが0.33%下落

  • 通貨動向: 韓国ウォンが0.33%下落し、トップの損失通貨に。また、ユーロ(0.03%)、英ポンド(0.03%)、日本円(-0.07%)、ドル指数(-0.01%)にもわずかな変動が見られた。


タイの消費者信頼感、9ヶ月ぶりの低水準

  • 消費者信頼感指数: タイ商工会議所大学の消費者信頼感指数は、2024年6月に58.9となり、5月の60.5から低下。これは2023年9月以来の低水準。4ヶ月連続で低下しており、経済の減速と国内の不確実性が続いていることが原因。特に、著名な政治家に対する3件の法的問題が影響。

    • 経済状況: 首相のスレッタ・タウィシン氏は経済を立て直すプレッシャーにさらされており、最近の世論調査では過半数のタイ人が彼の業績に不満を示している。タイのGDPは2024年第1四半期に前年同期比1.5%成長(前四半期は1.7%成長)。政府は今年の経済成長率を2.0-3.0%と予測(以前の予測は2.2-3.2%)。

日本円、38年ぶりの安値付近で推移

  • 日本通貨: 日本円は1ドル当たり161.5円付近で推移し、38年ぶりの安値付近を維持。日銀がどの程度積極的に金融政策を正常化するかについての不確実性が続いている。

    • 政策動向: 日銀は7月下旬の政策会合で債券購入縮小計画を発表する見込み。市場参加者との会合を経て現実的なペースを評価。さらに、海外の高い借入コストと急激な円安の圧力から、今月再度の利上げが予想されている。

    • 経済データ: 5月のコア機械受注が予想外に減少。投資家は米国のインフレデータを待ち、FRBの利下げ期待を高める可能性がある。

マレーシアの小売売上高成長、13ヶ月ぶりの低水準

  • 小売売上高: マレーシアの小売売上高は、2024年5月に前年同月比8.7%増加(前月は5.5%増加)。2023年4月以来の最速の成長を記録。非専門店の商品売上高(10.7% vs 5.2%)および専門店のその他の家庭用品売上高(12.8% vs 4.7%)が主因。

    • その他の動向: 専門店の商品売上高は緩やかに増加(5.3% vs 8.4%)。卸売貿易成長はわずかに減速(4.7% vs 4.8%)、自動車販売は大幅に緩やかに増加(10.5% vs 18.1%)。

    • 月次ベース: 小売活動は5月に2.0%増加し、前月の0.6%減少から回復。

キルギスの生産者インフレ、13ヶ月ぶりの低水準

  • 生産者価格変動: キルギスの年間生産者インフレ率は、2024年5月に7.1%に減速(前月は11.4%)。2023年4月以来の最低値を記録。製造業(4.1% vs 9.2%)、電力・ガス・蒸気・空調(22.7% vs 25.9%)、水供給(22.9% vs 23.1%)の価格が主に減速。

    • その他の動向: 鉱業・採石業のコストは加速(19.5% vs 18%)。

    • 月次ベース: 生産者価格は5月に2.4%増加し、前月の0.8%成長から加速。


豪ドル、ニュージーランドドルと円に対して急騰

  • 豪ドル: 豪ドルは0.675ドルを超え、6ヶ月ぶりの高水準に達した。これは、オーストラリア準備銀行(RBA)が他国よりも遅れて利下げを開始する、またはインフレが再燃した場合には再度利上げするとの期待が高まったため。

    • 市場の予測: RBAが8月に政策をさらに引き締める可能性は20%程度と見込まれており、今年の利下げは予想されていない。

    • 対照的に: 米連邦準備制度(FRB)は9月に利下げを開始し、12月にもう一度利下げするとの予測が広がっている。

    • 豪ドルの動向: ニュージーランドドルに対して2年ぶりの高水準に達し、ニュージーランド準備銀行(RBNZ)が早期の利下げを示唆。円に対しては33年ぶりの高水準を記録、日本銀行(BoJ)の金融政策の正常化への不確実性が影響。

中国株、センチメントの改善で上昇

  • 中国株式市場: 上海総合指数は0.9%上昇し2,965、深セン成分指数は1.8%上昇し8,849に達した。前日の損失から反発し、成長志向の株がリバウンドを牽引。

    • 背景要因: ウォールストリートのラリーを追随し、米国のメガキャップ技術株の上昇とFRBの利下げ期待が影響。中国のローンデータの発表や貿易統計が注目されている。来週のGDP発表も控え、中国経済の第2四半期成長率は前年同期比5.1%と予測されている。

    • 主要銘柄: 重慶長安(7.3%上昇)、立訊精密工業(1.2%上昇)、隆基グリーンエネルギー(5.8%上昇)。

その他の市場動向

  • 金価格: オンスあたり2,375ドル付近に上昇。

  • 債券市場: オーストラリア10年債利回りが3bps上昇。


香港株、午前取引で1%以上上昇

  • 香港株式市場: 木曜日の早朝取引で香港の株価は208ポイント(1.2%)上昇し、17,681ポイントに達した。前日の小幅な損失から大きく反発し、すべてのセクターが堅調に上昇。ウォールストリートのラリーとAI業界の楽観的な見通しが市場を押し上げた。

    • 主要銘柄: テンセントHlds.(1.4%上昇)、リオート(6.0%上昇)、チャイナリソースビア(4.45%上昇)、KE Hlds.(4.2%上昇)。

    • 背景要因: 米国の大手技術株の急騰、台湾のTSMCの強い6月の収益、日本株の新高値、中国当局のショートセリングとクオンティテイト・トレーディング戦略の制限、来週の三中全会に対する期待。

金価格、米国CPIレポート前に上昇

  • 金市場: 木曜日に金価格はオンスあたり2,375ドル付近に上昇し、3日連続の上昇。投資家は米国のCPIデータを待ち、FRBの利下げのタイミングと深さを見極めようとしている。

    • 予測: 年間CPIインフレ率は3.3%から3.1%に緩和、コアCPIは3.4%で変わらず。

    • FRB議長パウエルのコメント: 利下げはインフレが2%に向かっていることが確実になるまで行わないと強調。市場は9月に73%の確率で利下げを予想し、12月にももう一度の利下げが見込まれている。

債券市場の最新情報: オーストラリア10年債利回りが3bps上昇

  • 債券市場: 木曜日に政府債券は下落傾向。主要上昇銘柄はオーストラリア10年債(3.30bps)、ニュージーランド10年債(2.05bps)、韓国10年債(1.50bps)。

ニュージーランドドル、損失を縮小

  • ニュージーランド通貨: ニュージーランドドルは0.609ドルに上昇、前日の0.7%以上の下落から回復。RBNZのハト派的な金融政策声明が影響。

    • 市場の予測: 8月の利下げ確率は50%。第2四半期のインフレデータの発表を控え、RBNZの利下げタイミングに注目。

    • FRB議長パウエルのコメント: インフレが持続的に2%に向かっていることが確認されるまで利下げを行わないと強調。

韓国株、ウォールストリートのラリーを追随

  • 韓国株式市場: KOSPI指数は0.9%上昇し、2,894ポイントに達し、2022年1月中旬以来の高水準を記録。米国の大手技術株の強い上昇を追随。

    • 国内動向: 韓国銀行が12回連続で金利を据え置き、インフレ抑制を継続。韓国銀行総裁の記者会見に注目。

    • 主要上昇銘柄: SKハイニックス(3.6%上昇)、KBフィナンシャル(1.8%上昇)、新韓金融(2%上昇)。ゲーム会社Shift UpはIPOで3億1300万ドルを調達し、33%上昇。

アジアFX更新: 韓国ウォンが0.32%減少

  • 主要下落通貨: 韓国ウォン(-0.32%)、タイバーツ(-0.30%)。


韓国ウォン、韓国銀行の金利据え置きで上昇

  • 韓国通貨: 韓国ウォンは1,380ウォンを超えて1ドル当たり上昇し、1週間ぶりの安値から反発。韓国銀行が7月の会合で予想通り金利を3.5%に据え置いたため。

    • 経済見通し: 輸出の堅調さから、今年の経済成長は予想を上回る見込み。6月には住宅ローンの増加により、家計向け融資が3ヶ月連続で増加。

    • 将来の見通し: 韓国銀行は第4四半期に少なくとも25ベーシスポイントの利下げを予想。韓国銀行総裁の李昌鏞は、最近のディスインフレ傾向、成長、金融の安定性の間でトレードオフを検討していると述べた。尹錫悦大統領も、資本流出を防ぐために国内金利が予想される米国の利下げに追随する必要があると述べた。

シンガポール株、6年以上ぶりの高水準

  • シンガポール株式市場: STI指数は木曜日の午前中に18ポイント(0.5%)上昇し、3,478に達した。2日連続で上昇し、6年以上ぶりの高水準を記録。ウォールストリートの上昇に追随し、技術セクターの上昇によりS&Pとナスダックが新たな最高値を更新。

    • 主要上昇セクター: 耐久消費財、商業サービス、金融セクター、非エネルギー鉱物。

    • 主な上昇銘柄: メープルツリー・パンアジア・コマーシャル・トラスト(2.4%)、メープルツリー・ロジスティクス・トラスト(2.4%)、タイ・ビバレッジズ(2.2%)、メープルツリー・インダストリアル・トラスト(1.9%)。

米ドル、CPIレポート前に安定

  • 米国通貨: 木曜日にドル指数は105をわずかに下回る水準で安定。トレーダーは米国のインフレデータを待ち、FRBの利下げの可能性を評価。

    • 予測: 6月のCPIレポートは、消費者物価が5月から0.1%上昇し、コアCPIが0.2%上昇すると予想されている。

    • FRB議長パウエルのコメント: インフレが2%に達する前に利下げを行うことはないと述べたが、インフレが2%を大幅に下回るのも望ましくないと述べた。インフレが持続的に2%に向かっていることを示すデータが必要であると再度強調。市場では9月の利下げの確率を70%程度と見込んでおり、年内にさらに1回の利下げが予想されている。

原油価格、米国在庫の減少で上昇

  • 原油市場: WTI原油先物は木曜日にバレルあたり82.7ドルに上昇し、2日連続の上昇。米国の原油在庫が予想以上に減少したことが要因。

    • EIAデータ: 7月5日終了週の米国原油在庫は3.444百万バレル減少(予想は3.0百万バレル減少)。ガソリン在庫も予想以上に減少。

    • OPECの予測: 2024年の世界の石油需要は特に夏季に強い成長を維持。EIAは2025年までに世界の石油需要が1日あたり104.7百万バレルに達し、供給の104.6百万バレルをわずかに上回ると予測。

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