経済リポートまとめ1.0 13:30 20241203
1. 中国人民元(オフショア)
動向: オフショア人民元が1ドル=7.31に下落し、1年ぶりの安値を記録。
背景要因:
米国経済の堅調なパフォーマンス期待によるドル高。
トランプ元大統領による**BRICS諸国への関税強化(最大100%)**の警告。
中国経済の低迷と関税リスク。
その他の要因:
中国のPMIデータ:製造業は改善傾向だが、サービス業が予想を下回る。
PBOC(中国人民銀行)総裁発言:
年末に利下げを示唆。
来年にかけて対策強化を計画。
2. ニュージーランドドル(NZD)
動向: NZDは**$0.587**まで下落を継続。
背景要因:
人民元の弱さが連動的に影響。
米ドルの強さがさらなる圧力を加える。
国内状況:
RBNZ(ニュージーランド準備銀行)は先週、政策金利を**50bp引き下げ4.25%**に設定。
来年初頭に追加利下げの可能性を示唆。
経済データ:
7-9月期の物品貿易条件は前期比+2.4%改善。
輸出価格+0.7%、輸入価格+1.7%。
3. オーストラリアドル(AUD)
動向: AUDは**$0.647**を下回り、下落を継続。
背景要因:
中国経済不安や人民元の弱さが影響。
米ドルの強さによる追加的な下落圧力。
国内状況:
7-9月期、6四半期連続で経常収支赤字を記録。
RBA(豪準備銀行)総裁発言:
コアインフレが「依然高水準」で、利下げの可能性を否定。
4. 日本円(JPY)
動向: 円は150円近辺で取引。
背景要因:
米ドルの強さが圧力をかける一方、BOJ(日本銀行)の利上げ期待で下支え。
国内状況:
植田総裁が週末に追加利上げの可能性を示唆。
市場は**12月の25bp利上げ確率を60%**と見込む。
株式市場レポート
1. 中国株式市場
動向: 上海総合指数**-0.3%(3,360割れ)、深セン指数-0.5%(10,700割れ)**。
背景要因:
米国による半導体輸出制限の影響で技術株が下落。
金融株も、低金利が保険会社と銀行の収益を圧迫するとの懸念で売り圧力。
物価動向レポート
1. フィジー
動向: 11月の年次インフレ率は0.8%、16か月ぶりの低水準。
要因:
食料品価格の上昇が4年ぶりの低水準(+1.2%、前月+7.7%)。
交通費(-7.3%)や住宅価格(-2.3%)も下落。
月次動向:
消費者物価指数(CPI)は前月比で**-1.1%**を記録(10月は+0.2%)。
1. 米ドル動向
指数動向: ドル指数が106.5を超え、前日の上昇を継続。
要因:
今週予定される雇用市場データ(求人件数、失業保険申請、非農業部門雇用者数)への注目。
トランプ元大統領がBRICS諸国に対する100%関税の可能性を示唆したことで、リスク回避の動きが強まる。
主な影響: 中国元を含む多くの通貨が下落。
2. 香港株式市場(ハンセン指数)
指数動向: -0.6%(19,437)。前2日間の上昇から反落。
要因:
米国が24種類の製造装置と3種類のソフトウェアツールに対する輸出規制を強化。
140以上の中国企業がブラックリストに追加。
中国政府が「一方的な制裁」として非難。
主な下落銘柄:
J&T Global Express (-2.9%)
Li Auto (-2.4%)
Semiconductor Manufacturing (-2.1%)
3. 原油動向(WTI)
価格動向: 68ドル付近で安定。
注目事項:
OPEC+会合(木曜日)の供給方針が焦点。来年の需給過剰懸念を受け、生産増加の見送りが予想される。
中国の工場活動改善が価格を下支え。
中東情勢(シリアの内戦拡大、イスラエルとヒズボラの停戦合意の行方)にも注目。
4. 韓国株式市場(KOSPI)
指数動向: +1.2%(2,485)。前日の下落から反発。
背景:
11月インフレ率が1.5%(前月1.3%)に上昇。ただし予想(1.7%)を下回る。
韓国銀行の利下げ(3%)がサポート要因。
主な上昇銘柄:
SK Bioscience (+2.4%)
Samsung Biologics (+1.4%)
SK Hynix (+1%)
下落銘柄: LG Energy Solution (-0.9%):GMがミシガン州合弁工場の株式を売却予定。
5. 日本株式市場(Nikkei 225、TOPIX)
指数動向:
Nikkei 225: +1.3%(39,000超え)。
TOPIX: +0.9%(2,740)。
背景:
米国市場のテクノロジー株好調に追随。
円高傾向も一部影響。
主な上昇銘柄:
Disco (+6.3%)、Lasertec (+5.4%)、東京エレクトロン (+4.1%)
Toyota (+0.8%)、Fast Retailing (+1%)
6. アジア通貨市場
下落通貨:
カタールリヤル (-0.53%)
カンボジアリエル (-0.48%)
バングラデシュタカ (-0.38%)
韓国ウォン動向:
米ドルに対して若干上昇(1,404ウォン付近)。
韓国銀行の利下げを受けた影響。
1. 米国株式市場(先物動向)
動向:
S&P 500: +0.24%(過去最高値)
Nasdaq Composite: +0.97%(過去最高値)
Dow Jones: -0.29%
主な上昇銘柄:
Apple (+1%)、Microsoft (+1.8%)、Amazon (+1.4%)、Meta (+3.2%)、Broadcom (+2.7%)
Tesla (+3.5%): 自動運転ソフトの更新を発表。
Super Micro Computer (+28.7%): 財務報告の検証完了を発表。
注目事項: 今週の雇用統計やFRB関係者の発言、SalesforceとOktaの決算発表に注目。
2. オーストラリア経常収支(Q3 2024)
結果:
経常収支赤字: AUD 14.1B(予想AUD 10Bを上回る)。
貿易収支黒字: AUD 3.3B(前期AUD 6.5Bから縮小)。
第一次所得収支赤字: AUD 17.3B(前期AUD 22.8Bから縮小)。
背景: 商品価格の低下に伴う輸出の減少。特に鉱物燃料や金属鉱石が影響。
3. オーストラリア株式市場(S&P/ASX 200)
指数動向: +0.6%(約8,500、過去最高値)
主な上昇銘柄:
鉱業株: Pilbara Minerals (+3.1%)、Fortescue (+1.9%)、Mineral Resources (+2.5%)
銀行株: Westpac (+2%)、National Australia Bank (+1.6%)、ANZ Group (+1.5%)
注目事項: 鉱業・金融セクターの上昇と第3四半期のGDPデータ発表への期待感。
4. 英国小売売上高(BRC YoY, 11月 2024)
結果: -3.4%(市場予想+0.7%に反し減少)。
原因:
ブラックフライデーが例年より遅い時期に発生。
ストーム・バートによる混乱が北部都市を中心に影響。
地域別動向:
ウェールズ: -7.1%
スコットランド: -6.8%
イングランド: -4.2%
北アイルランド: -2.8%
5. ヨルダン生産者物価指数(PPI, 10月 2024)
結果: -2.11%(前年同月比、11ヶ月ぶり最大の減少)。
要因:
製造業 (-2.18%)
鉱業・採石業 (-0.77%)
電力 (-2.32%)
6. 韓国インフレ率(11月 2024)
結果: 1.5%(予想1.7%、10月の1.3%から上昇)。
背景:
原油価格の下落と低調な需要が主因。
韓国銀行は先週25bpsの政策金利引き下げを実施(3%へ)。
中銀のインフレ見通しを2024年: 2.3%、2025年: 1.9%に引き下げ。
7. ニュージーランド株式市場(NZX 50)
指数動向: -0.2%(13,089)。
主な下落銘柄:
Serko Ltd. (-2.4%)、AFT Pharmaceuticals (-1.8%)、Colonial Motor (-1.5%)
注目事項:
米中貿易緊張の再燃が影響。
ニュージーランドの貿易条件が市場予想を上回る改善(輸出価格増加、輸入価格減少)。
1. 暗号資産市場
市場動向:
Bitcoin: -2.13%
Ether: -2.76%
注目事項: 市場全体で下落傾向が続く。
2. 農産物コモディティ
上昇銘柄:
チーズ (+9.21%)
オレンジジュース (+1.96%)
オート麦 (+1.64%)
下落銘柄:
コーヒー (-7.76%)
バター (-1.37%)
パーム油 (-1.29%)
3. 金属コモディティ
上昇銘柄:
鉄鉱石 CNY (+1.51%)
下落銘柄:
金 (-0.72%)
4. エネルギーコモディティ
上昇銘柄:
天然ガス UK GBP (+2.46%)
天然ガス EU Dutch TTF (+1.19%)
プロパン (+0.69%)
下落銘柄:
天然ガス (-3.69%)
灯油 (-1.10%)
WTI原油 (-0.67%)
ブレント原油 (-0.62%)
5. 為替市場
上昇通貨:
ドル指数 (+0.57%)
日本円 (+0.17%)
下落通貨:
ブラジルレアル (-1.43%)
スウェーデンクローナ (-0.91%)
韓国ウォン (-0.76%)
ユーロ (-0.73%)
英ポンド (-0.61%)
6. ニュージーランド貿易条件
第3四半期の動向:
商品貿易条件指数: +2.4%(市場予想+1.8%を上回る)。
輸出価格: +0.7%(前期+5.2%)。
輸入価格: -1.7%(前期+3.1%)。
7. ブラジル株式市場(Ibovespa)
指数動向: -0.3%(125,236)
主な下落銘柄: 主要銀行株が0.6%~1.8%下落(Banco Santander、Banco do Brasil、Itausa、Bradesco)。
背景:
中央銀行の最新のFocus Bulletinで政策金利の見通しが上昇(2024年末12.63%、前週12.25%)。
財政パッケージ(6年間で3270億レアルの節約目標)への市場の反応は慎重。
経済データ: 11月製造業PMIは52.3に低下(3ヶ月で最も遅い成長)。
1. カナダ株式市場(S&P/TSX Composite Index)
指数動向: 0.2%下落し、25,590で終了。過去最高値から反落。
主な下落要因:
Shopify (-2%): ブラックフライデー後の利益確定売り。
金鉱株(Agnico Eagle、Barrick Gold、Wheaton Precious)が0.9%~1.4%下落。
注目事項:
11月PMIが52に上昇し、3ヶ月連続の拡大。
今週発表される雇用統計がカナダ中央銀行の政策緩和見通しに影響。
2. 米国株式市場(S&P 500、Nasdaq 100、Dow Jones)
指数動向:
S&P 500: +0.2%(過去最高値)。
Nasdaq 100: +1.1%(過去最高値)。
Dow Jones: -128ポイント。
主な上昇銘柄:
Tesla (+3.4%): 自動運転ソフトのアップデート発表。
Super Micro Computer (+28.7%): 財務報告の検証後、株価急騰。
Amazon (+1.4%): サイバーマンデーの好調が追い風。
注目事項:
ISM製造業PMIが収縮緩和を示唆。
月間ではS&P 500が5.7%、Dowが7.5%上昇。
週内の経済指標(PMI、JOLTs、雇用統計)とFRBの政策見通しに注目。
3. イタリア株式市場(FTSE MIB)
指数動向: 0.2%上昇。フランス政治不安の影響で高ボラティリティ。
主な銘柄動向:
Nexi (+5.5%)、Campari (+2.4%)、Generali (+1.7%)が上昇。
Stellantis (-6.3%): CEOの辞任とルノーとの合併観測が影響。
経済データ:
第3四半期のGDPは前期比横ばい。
11月製造業活動は8ヶ月連続で縮小し、年内最速ペースで悪化。
4. 暗号資産
市場動向: ビットコインとイーサリアムが下落。
イーサリアム: -2.64%
5. 農産物コモディティ
上昇銘柄:
チーズ (+9.15%)
オレンジジュース (+2.15%)
菜種 (+1.23%)
下落銘柄:
コーヒー (-7.46%)
パーム油 (-1.29%)
大豆 (-0.61%)
6. 金属コモディティ
上昇銘柄:
鉄鉱石 CNY (+1.51%)
下落銘柄:
金 (-0.87%)
銀 (-0.66%)
7. エネルギーコモディティ
上昇銘柄:
天然ガス UK GBP (+2.46%)
天然ガス EU Dutch TTF (+1.13%)
下落銘柄:
天然ガス (-3.85%)
灯油 (-1.07%)
WTI原油 (-0.97%)
ブレント原油 (-0.79%)
1. ドイツ株式市場(DAX)
指数動向: DAXは1.5%上昇し、19,920の過去最高値を記録。
主な上昇銘柄:
Adidas (+3.7%)
SAP (+2.2%)
Siemens (+2.1%)
下落要因:
フォルクスワーゲンの労働者が9工場でストライキを実施。
市場影響: フランスの政治不安とユーロ圏製造業活動の鈍化が懸念材料。
2. 英国株式市場(FTSE 100)
指数動向: FTSE 100は0.3%上昇し、8,313で終了。
主な上昇銘柄:
Howden Joinery (+2.8%)
Rolls-Royce (+2.6%)
Spirax Group (+2.4%)
下落要因:
Vistry (-3.9%)、Persimmon (-1.3%):RBCキャピタルマーケッツが格下げ。
注目事項:
製造業PMIが予想以上に悪化。
住宅価格が過去2年で最速ペースで上昇。
水曜日のBOE総裁アンドリュー・ベイリーの講演が注目される。
3. ユーロ圏株式市場(STOXX 50・600)
指数動向:
Stoxx 50: +1%
Stoxx 600: +0.5%
主な上昇銘柄:
Novo Nordisk (+1.9%)
LVMH (+2.6%)
Hermes International (+4.5%)
下落要因:
Stellantis (-6.3%): CEOが辞任を発表、米国市場での苦戦が背景。
市場影響: フランスの予算緊張による不信任決議の可能性が投資家心理を圧迫。
4. フランス国債(10年物利回り)
利回り動向: 2.9%付近で上下動。
政治的背景:
政府が憲法第49.3条を使用して社会保障予算を議会投票なしで承認。
極右政党が不信任案を支持する見込み。
経済的影響:
リスクプレミアムが2012年以来の高水準に達する(ドイツ国債とのスプレッド90bps超)。
2024年財政赤字をGDP比5%に削減する目標を掲げる。
5. 米ドル指数
指数動向: 106.7 (+1%)に上昇。
主な動向:
先週の1.6%の下落を回復。
ISM製造業PMIが予想を上回り、収縮が緩和。
市場影響:
フランスの政治不安がユーロを圧迫。
日本円に対してもドル高を記録。
6. 米国株式市場(S&P 500、Nasdaq、Dow Jones)
指数動向:
S&P 500: +0.2%
Nasdaq: +0.9%
Dow Jones: -100ポイント
主な上昇銘柄:
Tesla (+3.0%): 自動運転ソフトのアップデートを発表。
Intel (+3.8%): CEOが退任を発表。
注目事項: 週内の経済データ(PMI、JOLTs、雇用統計)とFRBの動向に注視。
7. 米国国債(10年物利回り)
利回り動向: 4.23% (+)
要因:
2週間の下落から反発(27bpsの減少から回復)。
ISM製造業PMIが収縮緩和を示唆。
市場展望:
FRB議長パウエルの水曜日の講演が注目。
今月の25bps利下げの確率は62%(先週の53%から上昇)。