経済指標リポートまとめ1.0 9:27 20240821
1. 日本の輸入、19か月ぶりの高水準に達する
輸入
概要: 2024年7月の日本の輸入は前年比16.6%増加し、JPY 10兆2,410億円に達しました。これは、2023年1月以来の最大の増加であり、市場予測の14.9%を上回り、前月の3.2%の増加から急速に拡大しました。
2. 日本の輸出、予想を下回る成長率
輸出
概要: 2024年7月の日本の輸出は前年比10.3%増加し、JPY 9兆6,191.7億円に達しました。これは前月の5.4%の成長を上回ったものの、市場予測の11.4%には届きませんでした。輸出は8か月連続で増加しており、特に米国と中国からの継続的な需要に支えられています。
1. 日本の貿易赤字が大幅に拡大
貿易収支
概要: 日本の貿易赤字は、2024年7月にJPY 6218.4億円となり、前年同月のJPY 613.3億円から大幅に拡大しました。この結果は、市場予測のJPY 3307億円の赤字を大きく上回りました。輸入が前年比16.6%増加し、19か月ぶりの高水準となる一方で、輸出は10.3%増加し、JPY 9619.17億円に達しました。
2. 米国株先物はFRB議事録の発表を前に小動き
米国株式市場
概要: 水曜日の米国株先物は、FRBの最新の政策会合議事録の発表を前に小動きでした。市場はまた、金曜日に行われるジャクソンホール会議でのパウエル議長のスピーチに注目しており、9月に金利が25または50ベーシスポイント引き下げられるかどうかの手がかりを探っています。
前日の取引: 火曜日の通常取引では、S&P 500とナスダック総合指数がそれぞれ0.2%と0.33%下落し、8日間の連続上昇が終了しました。ダウも0.15%下落し、6日間で初めてのマイナスセッションとなりました。エネルギー、素材、金融セクターが下落を主導し、特にメガキャップテック銘柄のNvidia (-2.1%)、Tesla (-0.7%)、Broadcom (-1.1%)が大きく下落しました。
収益報告: 水曜日には、TJX Companies、アナログデバイセズ、シノプシス、ターゲット、アジレントなどの四半期報告が注目されています。
3. NZX 50は損失を拡大
ニュージーランド株式市場
概要: ニュージーランド株式市場では、NZ50が41ポイント、0.3%下落し、連続して2回目のセッションでの下落となりました。産業、テクノロジー、金融、ヘルスケアセクターが主要な下落要因となっています。NZ50は、火曜日の米国市場の下落に追随し、S&Pとナスダック100が8日間の連続上昇を停止しました。
個別銘柄: フレッチャー・ビルディングは、需要の減少、価格圧力、強い競争により、前年度の損失を拡大させた結果、4.4%の急落を見せました。他の初期の下落銘柄には、デレガットグループ (-2.9%)、ウェストパック銀行 (-1.3%)、オーストラリア財団投資 (-1.3%)、フィッシャー&パイケル (-0.8%)、インフラティル (-0.8%)が含まれます。
このリポートは、最新の市場動向と経済指標を包括的にまとめており、投資家や経済関係者に有用な情報を提供します。
1. 農業商品動向
概要: 農業商品の中で、トウモロコシが6.37%の大幅な下落を記録し、最も大きな下落幅となりました。その他にも、チーズ (-6.32%) と木材 (-2.83%)が大きく値を下げました。
上昇銘柄:
ココア (+3.86%)
バター (+3.33%)
綿花 (+2.21%)
2. 金属商品動向
概要: 金属市場では、銅が0.82%下落し、プラチナも0.76%下落しました。一方で、金は0.46%上昇しました。
3. エネルギー商品動向
概要: 英国ポンド建て天然ガスが4.04%の大幅な下落を記録し、欧州TTF天然ガス (-3.54%) と天然ガス (-1.74%)も同様に値を下げました。
その他の動向:
WTI原油 (-0.84%)
ブレント原油 (-0.74%)
4. 為替動向
概要: メキシコペソが1.79%下落し、最も大きな下落を記録しました。その他、ブラジルレアル (-1.36%) とドル指数 (-0.50%)も下落しました。
上昇通貨:
日本円 (+1.15%)
スウェーデンクローナ (+1.03%)
スイスフラン (+1.02%)
ユーロ (+0.38%)
英ポンド (+0.32%)
5. ジャマイカ、政策金利を6.75%に引き下げ
概要: ジャマイカ中央銀行は、2024年8月21日付けで政策金利を0.25%引き下げ、年率6.75%としました。これは慎重な金融緩和の一環であり、金融市場の安定を維持しながら流動性吸収を徐々に減少させることを目指しています。
6. 韓国の生産者インフレが16か月ぶりの高水準に達する
概要: 韓国の生産者インフレ率は、2024年7月に前年同月比2.6%に達し、2023年3月以来の最高値を記録しました。特に製造業製品の出荷価格や電力、水道、ガスの価格上昇が影響しました。
7. 韓国のビジネスムードが5か月ぶりの低水準に低下
概要: 韓国の製造業セクターの景況感を示すBSI(Business Survey Index)は、2024年8月に71に低下し、3月以来の低水準となりました。新規受注の減少が特に影響しています。
8. 米国原油在庫が予想外の増加
概要: 米国の原油在庫は、2024年8月16日終了週に34.7万バレル増加し、前週の520.5万バレルの減少から反転しました。この増加は市場の予想を裏切るもので、8週間で2回目の増加となります。
1. イボベスパが史上最高値を更新
概要: ブラジルのイボベスパ指数は火曜日に0.3%上昇し、136,087ポイントで史上最高値を更新しました。主要な製造業や医療業界の大手企業が相場を牽引しました。
詳細:
上昇銘柄: WEG (+2.8%)、Rede D'Or São Luiz (+2.9%)、Companhia Saneamento (+2%)、Hapvida (+2.3%)が大きく上昇しました。
消費関連銘柄の下落: ブラジル中央銀行による金利引き上げの可能性が消費関連銘柄に影を落とし、JBS (-3.7%)、Lojas Renner (-3.4%)、Atacadão (-2.9%)、Localiza (-1.2%)が下落しました。
2. TSXが8連勝を終える
概要: カナダのS&P/TSX総合指数は火曜日に0.3%下落し、23,037ポイントで取引を終了しました。これにより、8日間続いた連勝が終わりました。
詳細:
エネルギーセクターの下落: Suncor (-2.1%)、Imperial Oil (-3.6%)、Canadian Natural (-2.5%)、Cenovus (-2.3%)が下落し、エネルギーセクター全体が圧迫されました。
鉱業株の上昇: 金価格の記録的な高値が鉱業株を支え、Agnico (+1.4%)、Barrick Gold (+0.9%)、Wheaton Precious Metals (+1.8%)、Franco-Nevada (+1.2%)が上昇しました。
3. S&P 500とナスダックが8日連続の上昇を終える
概要: 米国株式市場は火曜日に下落し、S&P 500とナスダック100はそれぞれ0.2%下落して8日連続の上昇が終了しました。ダウ・ジョーンズも61ポイント下落しました。
詳細:
市場の不安: ジャクソンホール・シンポジウムとFRBの最新議事録の公開を控え、ボラティリティが高まりました。これにより、9月の金利引き下げの規模についての手がかりが得られる可能性があります。
企業動向: Lowe's (-1.2%)は収益予想を下回り、利益見通しを下方修正しましたが、第2四半期の利益は予想を上回りました。ボーイング (-4.2%)は777xテスト機の構造クラックによる運行停止を受けて下落しました。一方で、Palo Alto Networks (+7.1%)は強い第4四半期の業績と楽観的なガイダンスを発表し、上昇しました。
4. アルゼンチン、8か月連続の貿易黒字
概要: アルゼンチンは2024年7月に15.75億ドルの貿易黒字を記録し、前年同月の7億ドルの赤字から大幅に改善しました。
詳細:
輸入の減少: 輸入額は16.5%減少し、主に中間財 (-17.2%)、燃料と潤滑油 (-33.5%)、資本財 (-13.3%)、消費財 (-4.3%)の減少が影響しました。
輸出の増加: 輸出額は19.2%増加し、農産物や一次産品、燃料とエネルギーの売上が増加しました。
5. 農業商品とエネルギー商品の動向
農業商品: チーズ (-6.32%)、トウモロコシ (-6.22%)、小麦 (-3.35%)が大幅に下落しました。一方、オート麦 (+5.84%)、ココア (+3.86%)、綿花 (+2.58%)が上昇しました。
エネルギー商品: 英国ポンド建て天然ガス (-4.04%)、欧州TTF天然ガス (-3.54%)、天然ガス (-1.44%)が大幅に下落しました。
1. 銅価格が反発を維持
概要: 銅先物価格は1ポンドあたり4.1ドル以上を維持し、8月7日に記録した5か月ぶりの安値3.95ドルからの反発を続けました。市場は、世界最大の消費国における需要の低迷の影響を引き続き評価しています。
詳細:
中国の動向: 中国からの銅輸出が最近の記録的な高水準から緩やかに減少し、国内消費の急落が底を打ったとの期待が高まりました。しかし、今年の製造業の弱体化により、銅価格は年初からの損失を抱えたままとなっています。さらに、中国の一部の製錬所が新規プロジェクトに着手し、供給過剰の懸念が高まりました。
2. スペイン株式市場が火曜日の初期の上昇を維持できず
概要: スペインのIBEX 35指数は0.2%下落し、11,084ポイントで終了しました。今月初めの世界的な株式売りからの回復を維持しましたが、投資家は経済停滞のリスクと将来の借入コストへの影響を慎重に見極めています。
詳細:
個別銘柄: 主要なスペイン株は大半が下落し、Iberdrola (-0.2%)、Santander (-1.2%)、BBVA (-0.7%)、CaixaBank (-0.4%)、Ferrovial (-0.6%)、Telefonica (-1.4%)が軒並み損失を記録しました。一方で、Inditex (+1.4%)とAena (+0.3%)は上昇しました。
3. ドイツ株式市場が下落
概要: フランクフルトのDAX指数は火曜日に0.4%下落し、18,358ポイントで終了しました。9日連続の上昇が止まりましたが、今月初めの世界的な株式売りからの回復を維持しました。
詳細:
市場の動向: 産業の重鎮であるDHL、ダイムラー、ラインメタル、MTUエアロ、シーメンスが0.3%から3%の範囲で下落しました。また、SAPとドイツテレコムも0.7%下落し、テクノロジーセクターの上昇を阻みました。バイエルは、強い業績結果を受けた急騰の一部を返し、2.8%下落しました。
4. イタリア株式市場、6日連続の上昇が止まる
概要: ミラノのFTSE MIB指数は火曜日に0.6%下落し、33,075.6ポイントで終了しました。これは、主要な欧州の市場と同様に、6日連続の上昇が止まったことを示しています。
詳細:
市場の見通し: トレーダーは利益を確保し、今週後半に予定されているFRBの議事録公開とパウエル議長の講演を前に慎重な姿勢を取りました。特に、9月の利下げが広く予想されていますが、その規模は依然として不確実です。
企業動向: 石油株ではSaipem (-2.9%)、Tenaris (-2.7%)が大幅に下落し、銀行セクターもUnicredit (-2.3%)、Popolare di Sondrio (-2.1%)の下落により圧力を受けました。一方で、インド中央銀行が地元の合弁事業に参入するとの見通しから、ジェネラリは0.7%上昇しました。
5. イギリスFTSE 100指数が1.02%下落
概要: ロンドンのFTSE 100指数は火曜日に86ポイント(1.02%)下落し、7,926ポイントで終了しました。
詳細:
主要な下落銘柄: BT (-6.60%)、シェル (-2.77%)、BP (-2.69%)が最大の下落を記録しました。
6. 南アフリカ株式市場が最高値付近で横ばい
概要: 南アフリカのJSE指数は、火曜日に記録的な高値付近で横ばいで終了しました。5日間のラリー後に一部の利益確定が行われました。
詳細:
個別銘柄: Karoo (+4.4%)、Sappi (+4.4%)、そしてHarmony Gold、DRD Gold、Gold Fieldsなどの金鉱株が3%以上上昇しました。一方で、Sasolは、6月30日までの財務年度にZAR 440億の損失を報告した後、6%以上下落しました。
1. 欧州株式市場が下落
概要: 欧州株式市場は火曜日に早朝の上昇を維持できず、下落して取引を終了しました。これは、今月初めの世界的な株式売りに対する回復が続いている中で、経済停滞のリスクと将来の信用コストに対する影響が評価されているためです。
詳細:
市場の動向: ユーロ圏のStoxx 50指数は0.3%下落して4,856ポイントで終了し、パン・ヨーロッパのStoxx 600指数は0.5%下落して512ポイントとなりました。エネルギーや金属生産者が指数全体に圧力をかけました。
個別銘柄: ユーロ圏の主要銀行は下落し、UniCredit、Nordea、Santanderはそれぞれ2.3%から1%の範囲で下落しました。また、エネルギー生産者も大幅に下落し、TotalEnergiesとENIがそれぞれ1.5%と1%下落しました。
データ面: ドイツの生産者価格は、年間ベースで13か月ぶりに最小の減少を記録し、ベース効果の減少が影響しました。
2. フランスCAC 40、5日間のラリー後に下落
概要: フランスのCAC 40指数は0.2%下落して7,486ポイントで終了し、5日間続いた上昇が一服しました。この上昇は、経済が停滞を避けられるかもしれないという期待に支えられていました。
詳細:
市場の動向: FRBとECBの利下げが予想される中、TotalEnergiesは原油価格の下落により1.5%下落しました。Pernod Ricardは、中国市場での需要低迷とコニャック部門の困難が報じられた後、2.2%下落しました。その他の主要な下落銘柄には、Teleperformance (-2.2%)、Orange (-1.1%)、Kering (-1%)が含まれます。
3. スロバキアの経常収支黒字が縮小
概要: スロバキアの経常収支黒字は、2024年6月にEUR 63.5百万となり、前年同月のEUR 192.6百万から縮小しました。
詳細:
主な要因: 財貨収支の黒字は前年同月のEUR 497.9百万からEUR 367.2百万に縮小し、サービス収支の黒字もEUR 75.4百万からEUR 32.3百万に縮小しました。一方、第一次所得の赤字はEUR 257.9百万からEUR 236.0百万に、第二次所得の赤字もEUR 122.7百万からEUR 99.9百万に縮小しました。
4. メキシコペソが後退
概要: メキシコペソは米ドルに対して18.9まで下落し、8月16日に達した18.63の月間最高値から後退しました。これは、最近の経済データが消費の減速を示し、メキシコ銀行がより緩和的なスタンスを取る可能性が高まったためです。
詳細:
市場の動向: 6月の小売売上高が2020年以来最大の3.9%減少を記録し、消費者部門の弱さが示され、メキシコ銀行に対する緩和的な金融政策を採用する圧力が高まっています。ヘッドラインインフレ率が5.57%と依然として高水準にある一方で、コアインフレ率は18か月連続で低下し、4.05%に達しました。これを受けて、メキシコ銀行は8月に予想外の0.25%の利下げを実施しました。
5. 欧州株式市場の主要動向
ユーロ圏Stoxx 50指数: 0.3%下落し、4,856ポイントで終了。
パン・ヨーロッパStoxx 600指数: 0.5%下落し、512ポイントで終了。
フランスCAC 40指数: 0.2%下落し、7,486ポイントで終了。
スロバキア経常収支: 黒字が縮小し、6月にEUR 63.5百万を記録。
メキシコペソ: 米ドルに対して18.9まで後退。
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