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経済指標リポートまとめ1.0  13:18 20240819

マレーシアの輸出と輸入

  • 輸出の増加: 2024年7月、マレーシアの輸出額は前年比12.3%増の1,311億マレーシアリンギットに達し、18ヶ月ぶりの高水準を記録しました。これは市場予測の7.9%を大きく上回り、前月の1.7%の増加から急速に加速しました。この増加は、特に農業分野の出荷の急増に支えられています。

  • 輸入の記録的な増加: 同月、マレーシアの輸入額は前年比25.4%増の1,247億3,000万マレーシアリンギットに達し、記録的な高水準を更新しました。これは市場予測の15.5%を超え、5月の17.8%の成長から加速しています。この急成長は、年後半の国内需要の堅調さを反映しています。

タイのGDP成長

  • 年間成長率: 2024年第2四半期のタイのGDPは前年比2.3%増となり、第1四半期の1.6%(修正後)を上回り、予測の2.1%を超えました。これは2023年第1四半期以来の最高値であり、輸出の大幅な増加(4.8%)が主な要因です。政府支出も8四半期ぶりに増加し、民間消費はコスト圧力の影響でやや減少しましたが、依然として堅調です。

  • 四半期ごとの成長率: 同期間中、タイの経済は前期比0.8%成長しましたが、これは市場予測の0.9%をやや下回りました。政治的不確実性が高まる中で、民間消費は大幅に鈍化し、固定資産投資も3四半期連続で減少しました。一方、政府支出は社会保障費の増加により堅調に推移し、輸出の増加も成長に寄与しました。


債券市場の動向

日本10年国債利回りの上昇

  • 利回りの推移: 日本の10年国債利回りは2.76ベーシスポイント上昇し、月曜日の取引で他の国債と共に高値を付けました。同様に、ニュージーランド10年国債とオーストラリア10年国債もそれぞれ2.66ベーシスポイント、2.20ベーシスポイントの上昇を記録しました。


韓国株式市場の動向

KOSPIの5日連続上昇が終了

  • 指数の動向: 韓国のKOSPI指数は0.3%下落し、2,689ポイントで取引を終了しました。これにより、5日連続の上昇が終わりました。半導体メーカーが下落を主導し、特にサムスン電子は1.9%、SKハイニックスは2.2%の下落となりました。加えて、バッテリー関連株も下落を続け、LGエナジーソリューションが1.5%、サムスンSDIが1.9%、Ecopro BMが2.2%、Posco Future Mが2.6%下落しました。


中国株式市場の動向

上海株式市場の3日連続上昇

  • 指数の動向: 上海総合指数は0.7%上昇し、2,900ポイントに達しました。これは3日連続の上昇で、2週間ぶりの高値となりました。リスク志向が改善し、中国の経済見通しを見極める動きが続いています。深セン成分指数も0.5%上昇し、3日間で2回目の勝ち越しとなりました。投資家は、中国人民銀行(PBoC)の1年および5年のローンプライムレートの決定に注目しており、さらなる政策緩和への期待が高まっています。


ニュージーランドの通貨動向

ニュージーランドドルの続伸

  • 通貨の推移: ニュージーランドドルは0.607ドル付近まで上昇し、2日連続での回復を続けました。これは、米ドルの弱含みに支えられたもので、FRBが来月にも金利を引き下げるとの期待が高まっていることが要因です。先週、ニュージーランド準備銀行(RBNZ)は公式キャッシュレートを5.25%に引き下げ、2020年3月以来の初めての利下げを行いました。RBNZ総裁のエイドリアン・オア氏は、インフレが1-3%の目標レンジ内に戻ったと確信していると述べました。


香港株式市場の動向

香港株式の1ヶ月ぶり高値

  • 指数の動向: 香港株式市場は月曜日に249ポイント、または1.4%上昇し、3日連続で上昇して1ヶ月ぶりの高値となりました。中国人民銀行が「経済に対する大規模な措置を避ける」と約束したことが市場心理を支えています。さらに、北京が今年後半に財政刺激策を追加するとの期待も高まっています。一方、投資家は今週末に予定されているジャクソンホールでのグローバル中央銀行総裁会議に注目しており、パウエルFRB議長のスピーチが米国の借入コストの引き下げを確認する可能性があると予想されています。


中国のオフショア人民元の動向

人民元の上昇

  • レートの推移: オフショア人民元はドルに対して7.14に向けて強含みを続けており、先週からの上昇を継続しています。これは、米連邦準備制度(FRB)が経済の悪化を防ぐために借入コストを引き下げる必要があるとの期待が高まる中で、米ドルが後退したためです。

  • 背景: シカゴ連邦準備銀行のオースタン・グールズビー総裁は、米国の労働市場といくつかの先行経済指標に警告サインが出ていると述べ、クレジットカードの延滞率の上昇を指摘しました。一方、中国の経済見通しは混在しており、新築住宅価格は2015年6月以来最大の下落を記録しました。加えて、工業生産の成長率は3月以来の最低水準に低下し、失業率も3か月の安定を経て上昇しましたが、小売売上高は加速し、18か月連続の拡大を示しました。

  • 今後の注目点: 市場は、明日発表予定の中国人民銀行(PBoC)の主要貸出金利(1年および5年のローンプライムレート)の決定に注目しています。


日本円の動向

円の上昇

  • レートの推移: 日本円はドルに対して147.5を上回り、2週間ぶりの安値から急速に反発しました。これは、FRBの金融政策に対するハト派的な見通しが強まる中でドルが弱含んだことによるものです。

  • 背景: シカゴ連邦準備銀行のオースタン・グールズビー総裁は、米国の労働市場と一部の先行経済指標に警告サインが点滅していると指摘し、クレジットカードの延滞率の上昇を挙げました。国内では、日本の機械受注が月間で2.1%増加し、予想の1.1%増を上回ったことが報告されました。

  • 今後の注目点: 今週後半に発表予定の日本のインフレデータに注目が集まっており、日本銀行の金融政策の方向性が注視されています。前週のデータでは、日本経済は第2四半期に前期比0.8%成長し、第1四半期の0.6%の縮小から反転し、予想の0.5%を上回りました。


香港の株式市場の動向

香港株式の上昇

  • 指数の動向: 香港の株式市場は4週間ぶりの高値となる17,708.00ポイントに上昇しました。過去4週間で、香港の株式市場指数(HK50)は0.37%上昇し、過去12か月では0.45%の上昇を示しました。


オーストラリアドルの動向 (2024年8月)

オーストラリアドルの上昇

  • レートの推移: オーストラリアドルは約0.668ドルに上昇し、4週間ぶりの高値を記録しました。この上昇は、オーストラリア準備銀行(RBA)のタカ派的なシグナルと、米連邦準備制度(FRB)のハト派的な見通しが重なった結果です。

  • 背景: 先週、RBA総裁のミシェル・ブルックは、インフレが緩和する兆しがあるものの、利下げを検討するには「時期尚早」であると述べました。彼女は、インフレ率が依然として「高すぎる」とし、来年末までにRBAの目標範囲である2%~3%に戻ることはないと警告しました。一方、米連邦準備制度は、9月に利下げを開始するとの見方が広がっており、失業率の上昇や経済の弱さが懸念されています。


米ドルの動向 (2024年8月)

米ドルの損失保持

  • レートの推移: ドル指数は月曜日に約102.4で推移し、前のセッションで約0.6%の下落を記録しました。これは、連邦準備制度が経済の悪化を避けるために早急に借入コストを引き下げる必要があるとの期待に重荷を感じてのことです。

  • 背景: 金曜日には、シカゴ連邦準備銀行のオースタン・グールズビー総裁が、米国の労働市場やいくつかの先行経済指標が警告サインを示していると述べ、クレジットカードの延滞率の上昇を指摘しました。7月の米国の住宅着工件数が予想を下回ったことも弱気のセンチメントに拍車をかけました。


日本株式市場の動向 (2024年8月)

日本株式の下落

  • 指数の動向: 日経225指数は月曜日に0.15%下落して約38,000ポイントとなり、東証株価指数(TOPIX)は0.02%の小幅な下落で2,678ポイントとなりました。これは、月初めの売りからの急速な回復後に投資家が利益確定売りを行った結果です。

  • 背景: 日本の機械受注データが予想を上回る結果となり、資本支出の指標として注目されていますが、市場は金曜日の日本のインフレデータを待って、日銀の金融政策の方向性を見極めようとしています。


オーストラリア株式市場の動向 (2024年8月)

オーストラリア株式の下落

  • 指数の動向: S&P/ASX 200指数は0.1%下落して約7,963ポイントとなり、6日連続の上昇を止め、2週間ぶりの高値からやや後退しました。これは、投資家が一部の利益を確定させたためです。

  • セクター別の動向: 主力の鉱業株が鉄鉱石価格の下落により値を下げ、BHPグループ(-0.05%)、フォートスキュー(-0.5%)、リオ・ティント(-0.4%)が下落しました。一方で、金価格の上昇により、Newmont Corp(1.5%上昇)、Northern Star Resources(2.5%上昇)、Evolution Mining(3.2%上昇)などの金鉱株が上昇しました。


韓国ウォンの動向 (2024年8月)

韓国ウォンの上昇

  • レートの推移: 米ドル韓国ウォンは1,349.00ウォンと13週間ぶりの安値を記録しました。過去4週間で米ドル韓国ウォンは2.73%の下落を示しています。


米国株式市場の動向 (2024年8月)

先物市場の動向

  • 株式先物の上昇: 米国の株式先物は月曜日に上昇し、先週の大幅な上昇に続いてスタートを切りました。先週、ダウは2.94%、S&P 500は3.93%、ナスダック総合は5.29%の上昇を記録しました。

  • セクター別の動向: 先週は全11セクターが上昇し、特にテクノロジー、消費者循環、金融セクターが牽引しました。半導体関連銘柄が強いパフォーマンスを示し、Nvidia(18.9%上昇)、SMCI(23.6%上昇)、AMD(10.6%上昇)、Broadcom(11.8%上昇)、Micron Technology(16%上昇)が顕著でした。

  • 今後の注目点: 投資家は今週のジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長のスピーチや、最新のFOMC議事録に注目しており、今後の金融政策に関するガイダンスを求めています。月曜日には、Palo Alto Networksとエスティローダーの決算発表も予定されています。


日本の機械受注動向 (2024年6月)

機械受注の回復

  • 月次の動向: 日本の6月のコア機械受注は前月比2.1%増加し、市場予想の2.1%を上回りました。これは3月以来の初めての増加で、非製造業部門の受注が回復(2.4%増)したことが主な要因です。

  • 業種別の動向: 一方で、製造業部門の受注は減少(0.3%減)し、特に非鉄金属、パルプ・紙、食品・飲料、電気機械、繊維、通信、セラミックス、石材・粘土が大きな減少を記録しました。

  • 年次の動向: 年間ベースでは、民間セクターの機械受注は1.7%減少し、5月の10.8%の急増から反転しました。


チュニジアのGDP成長率 (2024年第2四半期)

経済成長の加速

  • 四半期ベースの動向: チュニジア経済は2024年第2四半期に前年比1.0%成長し、前期の0.3%成長から加速しました。これは2023年第1四半期以来の最速のペースです。

  • 累積の動向: 2024年上半期の経済成長率は0.6%となりましたが、GDPはまだ2019年末のパンデミック前の水準に達していません。


ニュージーランドの株式市場の動向 (2024年8月)

株式市場の下落

  • 指数の動向: ニュージーランドのNZX 50指数は月曜日の早朝取引で0.9%(110ポイント)下落し、過去5セッションの上昇を止めました。主に消費財、公益事業、エネルギーが押し下げ要因となりました。

  • 市場の背景: トレーダーが利益を確定する動きが見られた一方で、主要貿易相手国である中国の8月の基準金利設定に対する警戒感が高まりました。


イスラエルのGDP成長率 (2024年第2四半期)

経済成長の鈍化

  • 四半期ベースの動向: イスラエル経済は2024年第2四半期に年率1.2%の成長を記録しましたが、市場予想の4.4%を大きく下回りました。前期の17.3%の成長から大幅に減速しました。

  • 消費と投資: 民間消費支出の伸びが鈍化(12% vs 23.5%)し、政府支出の成長が加速(8.2% vs 2.6%)しましたが、投資は大幅に減速(1.1% vs 34.7%)しました。

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