【衆院選投票日】他人の名前を書くときに
今日は、他人の名前を書く日です。確かに他人ではあるのですが、その他人が100兆を超える日本国の予算を判断します。その100兆の中には、間違いなく自分の納めた税金が存在します。自分のお金を預けるべきは、どの他人なのでしょうか。
もちろん、「誰が当選しても同じだから投票にはいかない!」という考え方もあるでしょう。しかし、あなたにとって候補者が他人であるように、候補者にとってもあなたは他人なのです。人間、他人の言うことには耳を貸さないものです。
ここまで意図して「他人」という言葉を使いましたが、言うまでもなく私たちは他人ではありません。同じ国に住み、支えあう仲間です。私の理解では、選挙とは、他人同士の私たちが実は仲間なのだと確認する作業だと思っています。名前を書く側にとっても、書かれる側にとっても。
私は、投票所で自分の名前を書いたことがあります。人生で何千と書いた「日置友幸」という文字ですが、初めて投票所でその文字を書いた時は手の震えが止まりませんでした。
投票所を出てすぐ、後ろから声をかけられました。「日置君だよね!名前書いたからね!」と。その方は見ず知らずの方でしたが、私にとってその衝撃は一生忘れられないものです。
あの時のあの人が誰なのか。もう知る術はありませんが、だからこそ誰の為にも頑張らなくてはいけないのです。出る側にとっての選挙とは、そういう気持ちを焼き付けさせてくれる大切な機会です。
政治家にとって国民が他人にならないように、国民にとって政治家が他人にならないように。10月31日は仲間づくりの日です。
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