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【Vol.98】週刊市政報告特別版!小学校再編について考えます。

みなさまこんにちは。南九州市議会議員の日置友幸です。

市政報告もVol.98となりました。
  
6月19日、議会にて市長や教育長と学校再編に関する議論をしてきました。このことについてお伝えします。


1.小学校再編の今

   
 平成29年3月、南九州市立神殿小学校が再編統合となりました。


 閉校式では、4名の児童がこれまでの感謝と未来への思いを述べていたことを覚えています。市町村合併後初の出来事でした。
  
 それから現在まで田代、手蓑、松原、浮辺と4校が近隣校と再編統合となっています。
      
 それでは、再編された旧5小学校区の児童数がどうなっているか。


*各年度4月時点の児童数です。

   
 再編年度の5小学校の児童数を合計すると56人。それが令和5年度になると合計82人。なんと、多くの地域で児童数が維持増加傾向となっています。
   
 なぜか維持増加傾向にあるのか。
    
 明確な理由はわかりませんが、学校再編となり全地域がバス通学となったことや学校規模が変わったことなどにより、子育て世代の移住定住が進んだことが示唆されます。
   
 では、残された小規模校(ここでは、いったん複式学級がある小学校とします)に対して市はどのように寄り添っていくべきなのでしょうか。
   

2.投げかける大切さ

        
 私は、小学校再編を市が強制することはあってはならないと思います。ただ一方で、市として全体の小学校のあり方やビジョン(小学校再編計画)を示す必要性も感じています。
   
 今までは地域や保護者の皆様から再編の声があがってくるのを待っているのが主でした。一方で今後は市から問いかけ(強制や押しつけではない)をすることも考えなくてはいけない時期にきていると思います。
  
 そのことを市長に投げかけました。
  
 市長の答弁はかなり踏み込んだものでした。
  

 塗木市長「早いうちに小学校再編計画を策定しなければならない」

 議会でここまで明言されるのは珍しいと思います。市長の覚悟が伝わる答弁でした。

3.今後について

   
 議論の中で、教育長から「本年度中に複式学級を持つ学校の保護者に対して、意向調査を実施したい。調査結果をもとに、今後の対応を考えていきたい」という答弁がありました。
  
 これもまた今までにはなかった答弁です。
       
 多くの学校施設の耐用年数が近づいていることもあるかと思います。過去を振り返ると、学校の大規模改修に何億というお金をかけて、間を置かずに再編となったこともありました。
  
 地域の思いと、保護者の思いと、子供の成長と、建物の状況と。4つの視点を踏まえて、本市の小学校再編は今までのフェーズ(要望を受けての対応)から次のフェーズに移ろうとしています。
  
 答えのない議論ですが、子供たちを思う気持ちはみんな同じだと思います。皆様のお考えをぜひともお聞かせください。


 この投稿は、ひおき友幸が市議会議員としての活動や市政情報などを毎週末に報告するものです。
  
 また来週金曜日もお付き合いいただければ幸いです。

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