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異質な世界

行動範囲のほとんどが新宿か下北沢、そして9割がお笑いの私はこの三連休のうち2日間、初の吉祥寺へと足を踏み入れた。

目的は魅者曲馬団の第三回公演「酔狂」を観劇するためである。

24年生きてきた中で積極的に舞台観劇をしたのは
・2019年 NODA・MAP「Q」
・2022年 劇団新感線「薔薇とサムライ2」
(現場2回、ライブビューイング2回、ディレイビュー1回)
・2024年 「舞台 鋼の錬金術師 それぞれの戦場」
くらい。
あとはゲキシネで「神州無頼街」を2回観に行ったのとTEAM NACSの舞台をDVDで観ていたくらい。
好きでもないし嫌いでもないという感じである。

今回のこの公演はそんなNODA・MAPや劇団新感線とは違い、会場が吉祥寺のサーカスカフェ、
一公演での観客が20人ほど、演劇3本と朗読劇1本か大喜利ライブ(最終日のソワレのみ追加でSMショー)の2日間全4回の公演なっていた。

会場のサーカスカフェとはなんぞや、この話のあらすじはなんだ、SMショーってなにやるんだととにかく分からないことだらけ疑問符たくさんのまま吉祥寺へ。

観客の年齢層はバラバラだった。
千秋楽では全通は私を含めて4名いたので全通記念でキャスト、スタッフ、観客の皆さんとシャンパンを飲んだ。

知り合いがいる訳でもないので初日のマチネ前には人見知りを発動したほど。
「ノリと勢いで来るんじゃなかった」と若干後悔しかけた。
それでもいろんな方たちが開演前と終演後の歓談タイムで話しかけてくれたのが嬉しかったし楽しかった。

今回のメインのうちの演劇3本と朗読劇1本。
人の陰湿さ、グリム童話のような幻想的な物語、快楽などといったアングラのような空間だった。
(語彙力皆無の人間なので見た時の印象で捻り出した感想がこれです。言葉の意味が違ったらごめんなさい。でも、どの作品も良かった)

個人的な嗜好の話をしてしまうが、演劇の中で出くる名もない人物たち(モブ)が黒のレースの目隠しをしていた。
(例えるなら黒執事の死者とかニーアオートマタのB2や9Sみたいな感じ)

これが忘れかけていたというかほぼ無きものにしていたも同然のちょっとした厨二心に刺さってしまった。
終演後お願いしてあれで写真撮ってもらったくらい。

普段行くことのない場所で普段観ることの無い演劇を観れたのは良かった。

たくさんの人に支えられ異質な世界で過ごした2日間、ここであった出来事は忘れない。
いや、忘れたくない。

全て終わってしまった、地元に帰ろう。

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