是空指数がさらに進化！精度向上の新バージョンを搭載しました！

是空指数がさらに進化しました。是空指数というのは、走破タイムと上がりタイムを元に算出したシンプルな指数ですが、今回、馬番や斤量などの影響を補正し、精度をアップさせることができました。

早速、今週から実戦投入していこうと思っていますが、どういう感じのものが出来たのか紹介したいと思います。

是空指数とは何かについてはコチラの記事をご覧ください。

前回のバージョンアップに関してはこちら。

新バージョンによるシミュレーション結果（検証期間：21年1月1日～24年1月28日）では、指数100以上の単勝回収率は102％になります。オッズごとに分けてみても人気から穴まで高い回収率になっています。

21年以降の指数100以上の馬の成績

前バージョンとの比較

前バージョンの指数90以上
勝率14.2％、複勝率35.4％、単回値83％、複回値80％

新バージョン指数90以上
勝率14.9％、複勝率36.3％、単回値82％、複回値80％

前バージョン指数69以下
勝率5.0％、複勝率16.6％、単回値75％、複回値77％

新バージョン指数69以下
勝率3.8％、複勝率12.8％、単回値58％、複回値64％

このように高指数馬の好走率はアップ（期待値的には大きく変わっていないのかもしれないですが）し、低指数馬の好走率はダウンしているので、指数の大小による取捨が容易になったといっても過言ではないでしょう。

次に指数順位による比較もしてみたい。

前バージョン
1位：勝率16.5％、複勝率38.7％、単回値108％、複回値94％
2位：勝率10.9％、複勝率32.2％、単回値76％、複回値91％
3位：勝率9.1％、複勝率28.1％、単回値66％、複回値83％

新バージョン
1位：勝率14.8％、複勝率35.9％、単回値80％、複回値79％
2位：勝率11.9％、複勝率32.1％、単回値73％、複回値78％
3位：勝率10.2％、複勝率29.7％、単回値72％、複回値77％

順位による比較を見ると、1位は前バージョンのほうが優秀。全体的に見ても精度が上がった感がなく、期待値的には下がっているようにも見えます。ファクターを増やしたことで突き抜けた特徴を持った馬が丸まってしまったのかもしれないですが、これは試行錯誤をする上での副作用だと考えていています。

新バージョンの課題と改良方針

指数49以下で好走した馬を見ていくと、日経新春杯のブローザホーンやオールカマーのタイトルホルダーといった心房細動などのアクシデントに見舞われて力を発揮できなかった馬がほとんど。多くのケースが馬柱で判断できるのですが、そういうケースも拾えるような工夫も必要だと考えています。

前走地方で走っていたり障害レースを走っていたりする馬は判断材料がなく現状では指数0となっているので、そういう馬の扱いをどうするかについても今後検討していきたい。

あと、騎手による影響は、政治力の高いルメール騎手などが騎乗するとデキが抜群で能力も高い馬が多い（ので好走率が高い傾向がある）という簡単な補正してしていません。これに関しては2月13日発売の競馬の天才！の筆者の連載で詳しく取り上げています。騎手の影響による考察も深めていこうと思っています。

あと、先の話になるかもしれないですが、調教や血統なとよる評価も加え、前走成績がない新馬戦などにも対応できるようにしてきたいと考えています。

馬券術　政治騎手名鑑2024 「A.R.E⁉～ALL ROOKIE EVOLUTION⁉～」