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泣いて大庭を斬る⁉【馬力絞り出しメーターの算出方法を見直す】

月が替わって9月になったので、最新の「馬力絞り出しメーター」を算出しました。

「馬力絞り出しメーター」の説明は以下のリンクに詳しく載っています。

単、連、複の各部門の上位20人をランキングにしたら以下のようになりました。

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※データの集計期間は19年8月31日~20年8月31日までの約1年間。平地競走のみで、期間内に2勝以上している騎手すべてを対象とし、数字の高い順にランキング形式にしたものです。なので、引退された騎手のデータもそのままになっています。

なんと!先週の日曜札幌4Rをララロトリーで勝利した、大庭騎手がついに3冠王となったのです。

乗り馬に恵まれないが腕の立つ騎手を見つけるというのが「馬力絞り出しメーター」を開発したキッカケのひとつなので、その意義に沿っているといえますが、上位20人の顔ぶれをみてみるとリーディング下位の騎手ばかり。現時点のリーディングトップ10騎手は連部門で藤岡佑騎手が18位にランクインしただけです。

これでは、大庭を贔屓しているヒノが大庭騎手に有利なルールを作って出した歪んだデータだといわれかねません。

大庭騎手は期間内に3勝しか挙げていませんが、騎乗馬を人気通り走らせた場合の平均の成績は1.1勝。つまり、過去1年間で平均的な腕を持ったジョッキーが1勝しか挙げられない程度の騎乗馬しか回ってきていないのに、3勝を挙げたという評価になっているのです。ただ、これではマグレで2、3勝しただけでも大きく数字が上がってしまう。

リーディングトップ10騎手のなかで単の「馬力絞り出しメーター」がトップの松山騎手の場合。91.5勝分の馬質に対し、110勝も挙げており、18.5勝分も馬の能力を絞り出して勝っていることになる。

従来の方法である、実際の成績を馬質なりの成績で割って率で出す方式の場合。3勝÷1.1勝=276.2%の大庭騎手のように分母の小さい(馬質の低い)騎手のボラティリティが高くなり数字の大小が派手になってしまうので、絞り出した実数(実際の成績−馬質なりの成績、大庭騎手の場合は3-1.1=1.9勝、松山騎手の場合は110-91.5=18.5勝)を騎乗数で割って100を掛け、騎乗数100鞍に対し、どれだけ絞り出しているかで優劣をつけてみることにしました。

それで出し直したものが、以下の表になります。

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やはり、大庭騎手はスゴイ!3冠は逃しましたが、それでも2冠は守りました(笑)

ただ、絞り出した実数を使って100鞍あたりの絞り出し数にしたことで、リーディング上位の騎手(青色の網の部分)の名前も上位に出てくるようになって、より「本当の実力」に近い数字になったのではないでしょうか。

ちなみに、ワーストのランキングはこのようになりました。

■従来パターン

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■新算出方法パターン

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新しい算出方法だと騎乗数の少ない騎手の数字が乱高下しやすくなります。それでも100鞍以上すれば、ほぼ実力に収束した数字になると思いますが、デットーリ騎手は21鞍、ムーア騎手は57鞍、ビュイック騎手は63鞍しか騎乗していないので、実力を正確に反映していない可能性が考えられます。ただ、レーン騎手に関しては194鞍も騎乗しているので、情状酌量の余地は少ないと思っています(笑)

大庭騎手も期間内の平地騎乗数が60鞍しかないので、それで高い数字が出ているだけかもしれません。もっとたくさん依頼すれば本当に実力に収束しメッキがはがれるかもしれない。大庭騎手の実力をどうしても認めたくない場合はたくさん依頼して騎乗数を増やせばいいのではないでしょうか? なので、騎乗数が増えない場合は、日本一巧いジョッキーは大庭騎手ということで異論がなかったと思うことにします(笑)


以下は、最新の「馬力絞り出しメーター」の数字と新算出方法の「馬力絞り出しメーター」の全115人のランキングになっています。いま馬券で積極的に狙うべき騎手、ちょっと疑った方がいい騎手が一目瞭然になっていると思います。

最新の「馬力絞り出しメーター」

1位~20位

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