資金配分 vs 均等買い【堅いレースと大波乱レースの見極め方】ワイド&3連複編
イメージフォトをよく見ていただくと、写真を取っている僕が思いっきり写り込んでいます(笑)
今回は、有料記事にさせていただきました。まだ最終結論には至っていませんし、これを読むことで勝ち馬がわかるようになるという代物ではないですが、回収率アップに貢献できると思っています。これまでよりも高額ですが、自分では値段がつけられなかったので知り合いに相談してつけてもらいました(笑)半分は無料でお読みいただけるので、そこだけでも読んでみてください。
この記事をお読みいただく前に、以下のリンクの記事をお読みいただくと理解も早くなると思います。堅いレースと大波乱レースの見分け方がわかれば、馬券での勝利に近づくと思っていて、それについてどんどん掘り下げていこうというのがメインテーマです。
現在開催中の札幌と新潟のコース別の波乱傾向から、堅いか荒れるかを考えた記事も書いています。併せてご覧いただければ幸いです。
これまでの記事は3連単の配当を基準に堅いか?荒れたか?を考察してきましたが、今回はちょっと角度を変えて、「ワイド」と「3連複2頭軸総流し」で比較してみたいと思います。これでどうやって堅いか荒れるかがわかるかというと、「ワイド」も「3連複2頭軸総流し」も当たるかどうかの条件は同じ。ただ、ワイドは残り一席にどの馬が入っても配当は大きく変わりませんが、3連複総流しのほうは残りの席に人気馬が入ると大損で、人気薄が飛び込んでくると大儲けになる。「ワイド一点買い」と「3連複2頭軸総流し」の回収率を比較し、3連複の回収率が高い条件は荒れやすいといえるからです。
馬券の買い方とリンクしてくるので、まずは馬券の買い方の話からしていきたいと思います。
総流しの是非
よく総流しは是か非かという議論があります。僕は、儲かるかどうかだけが重要で買い方にタブーはないと思っています。なので、有効と思うなら総流しも積極的に活用していけばいいと思っています。
馬券の的中条件は同じなのに、3連複2頭軸の総流しはダメでワイドの1点買いはいいという議論には納得できません。3連単1点買い以外はどの馬券も無駄な目を買っていることになるので、無駄が多いという指摘もずれていると思います。
あと、馬券の買い方の話をするときは、どうしても時間が無限にあるという前提で話をしてしまいがちで、実戦的ではないケースが多くなると思っています。予想と同じくらい馬券の買い方も重要と思っていますが、メイン以外のレースの買い目を検討する時間は限られています。馬券購入ソフトを導入すれば済む話かもしれませんが、スマホからJRAネット投票で購入するのが一般的と思うので、荒れそうだけど、ヒモを細かく精査している時間がないという場合の総流しは有効なのではないでしょうか。もちろんたっぷり検討する時間があれば、さすがにこれは厳しいだろうという馬を外して買えばいいだけの話ですし。
資金配分買いと均等買いはどっちが有利か?
オッズに合わせて資金を配分する買い方と、均等買いはどちらが有利でしょうか? 僕の考えは、人気サイドの決着、堅いレースは資金配分して買った方が有利で、大荒れレースは均等買いが有利と思っているので、レースによって変わるもので、どちらかが有利という話ではないと思っています。
最近は在宅競馬なので競馬データベースソフトのtargetを使って資金配分して買われるかたも多いかもしれません。ただ、筆者はオッズの高い目にたくさん資金を入れたほうが勝ちやすいと思っているのでもっぱら均等買いを選択しています。均等買いなら一番オッズの高い目が来たときに払い戻しがもっとも多くなるからです。
僕の勝手なイメージですが、インスタントジョンソンのじゃいさんみたいな博才に秀でた生粋のギャンブラーってタイプの人は均等買いを好み、偏差値の高い大学出身の理論派の馬券師のかたは合成オッズを使った資金配分を好む傾向が強いように思います。ただ、先にも述べましたが、僕はどちらがいいということではなく、あくまでもケースバイケースで選択すべきものと思っています。
「ワイド1点買い」と「3連複総流し」の回収率を比較
そろそろ、本題に入っていきましょう。3連複2頭軸総流しの合成オッズとワイドのオッズは、馬券的には全く同じものといっても過言ではないので、極めて近い値になります。前章で均等買いと資金配分の話をしたのは、ワイドと3連複を比べることで、均等買いと資金配分買いのどちらが正解のケースなのかもわかると思ったからです。3連複2頭軸総流しの回収率は均等買いで買った場合の回収率で、資金配分してしまうとワイドの回収率に近い値になってしまいます。それをイメージしやすいように、先に買い方の話をしたのです。
あと、ワイド1点買いといっても、どの目を買えばいいかが難しい。とりあえず、「1番人気と2番人気のワイド」と「1番人気と2番人気を2頭軸にした3連複総流し」を比較してみることにしました。さらに、「1番人気と3番人気」、1番人気を買わないケースとして「2番人気と3番人気」も。
ただ、これだと人気サイドに寄り過ぎているので、もっと人気薄のケースも調べたい。とはいっても、18番人気と17番人気の組み合わせはほとんど出現しないだろうし、5番人気と8番人気と適当に選んでも唐突感しかない。なので、毎週配信している「政治騎手レポート」に、僕が買いたい馬につけている「qマーク」を使うことにしました。
「qマーク」は新馬、障害を除くほぼ全レースに打っていて、15年以降2頭以上に「qマーク」を付けたレースが5952レースありました。この「qマーク」の人気上位と人気下位の2頭を軸にして調べることにしました。
2015年から2020年8月2日までのワイド1点買いの回収率は以下の表のようになりました。これと3連単総流しの回収率を比較して堅いか荒れるかを見て行きたい。
ただ、ワイドと3連複では控除率が違います。馬券払戻率はワイドが77.5%で3連複が72.5%なので、この段階でワイドが5%も下駄を履いています。変なことを考えずに、控除率の低いワイドの選んだほうがいいのか? 3連複の配当の跳ね具合のほうが大きいのか? 詳しく見ていきましょう。
このあとは、ワイドと3連複の比較を、前の記事と同様に、頭数、1番人気のオッズ、クラス別、競馬場別、距離別、馬場状態別で比較し、荒れやすい条件について考察しています。
あと、「政治騎手レポート」の「qマーク」の成績も丸裸になってしまいました。苦手条件がわかったので、これに関しては改善を目指します。
先ほどの表に、3連複総流しの回収率も出したのが、以下の表です。やはり全パターンでワイドのほうの回収率が高いという結果になりました。
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