2020、これまでとこれから。(上)

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あけましておメェでとうございます！

年賀イラストもなく、年末の取材旅行でとった宮城県遠田郡涌谷町の崑峯寺の門松です。縄結びがとてもきれいで見とれてしまいました。石巻や気仙沼などから近いのですが、結構山です。山ですが、日本初の産金地として、また、万葉集北限の地として知られていますので、ぜひお近くに訪れた方は言ってみてください。奥の細道を眺める丘があります。

2019年のこと。

何の総ざらいの暇もなく、2020年になってしまいました。ギリギリまでいろんなことをやったので、なんとか、なんとか終わったもの、何とか終わらなかったものもあるのですが、後半のハチャメチャの予定の中では、善処できたかと思います。2019年はイレギュラーの多さにへとへとになった1年でした。

⑴　まんがのお仕事のこと。

まんがのお仕事は、2018年からの地続きで、それらを全うして終わったような感じでした。秋ごろに新連載の予定はあったのですが、私や先方の状況がいろいろ絡み、年越しになってしまいました。
いくつか仕事のご相談もいただき、断ってしまいました。
お仕事をいただけるのはありがたいのですが、作家業も15年やっているので「わたしが手を出しても売れない、挑戦とも受け取れない、または既に失敗しているカテゴリ」というのがうっすらあるのですが、そこを突いた依頼がいくつかあり、お断りしました。やはり、少なくとも「ウケる・売れる・読まれる」可能性を上げた状態での発表をしたいので、仕事を選んでいいのか？と悩みつつ、自分に相性が悪いと明らかにわかるものは、かかわるみなさんを不幸にしてはならぬと、泣く泣くお断りしました。とはいえ、ただの破談なわけで、印象よくないですよね。ご理解いただけていたらいいなぁ…。

そして、夏に「リコンシキ」「仰せのままに―アブノーマル・スイッチ」両方が完結しました。読んでくださったみなさまありがとうございます！

個人的には両方の作品とも、配信サイトがすごく少ない状態で、特にアブノーマルは単行本にもなった本編をたくさん読んでいただいた結果の続編なのに…、本編は配信しているのに続編が配信されていないサイトがあって、もどかしいのですが、探していただいた方すみません。

紙の掲載は2編でした！

「セカンド・ラブ、ベッド・イン」(2作目)
「真夏のやわ肌、まだ愛を知らず」(3作目)
どちらもＳガールさん掲載でした！この読切は、それぞれ全く違う話なんですが、「大人の家出シリーズ」として、不定期掲載していただいています。あと2編で終わりなのですが、多分1編の前後編になりそうです。お正月中にネーム仕上げたい…。4編(全5話)でひとまず家出は完結予定です。

そして！

「高梨んの半分はサドでできています」単行本出版！

これは念願叶った！というかんじなのですが、出ました～！
書泉ブックタワーさんの2020冬のTLコミックフェアにも出していただいております(画像は下巻で、上巻が出ているようです)よろしくです…！色紙も描きたかったけど依頼なかったのでしょんぼり…。あのフェア参加したいんだよなぁ…＞＜ 頑張らねば…。

ここ2年位noteにはずっと描いているんですが、というか、やはり2年くらいかけて紙への進出をしてきたのですが、もとい「割とちゃんと売れてた気がするのに紙にならなかったんでキレて自分で動いた(らすごいひどいことがわかって契約やり直したりした)」んですが、やっぱ本を出したりって重要だなー、と、コミケ帰りの友人ら(業界関係だけどマンガ家ではないｗ)と話しながら帰ったりしていました。

次はちゃんと「売れているタイミングで本を出す」かなぁ…。
アブノーマルも、高梨くんも「連載終了後」「連載時宣伝なし」の状態だったので、なかなか情報が拡散されない状態で困ってしまったので、なので買ってくださった方本当にありがとうございます。
とはいえ、「売れているタイミング」がまた来るのか？というのもありますが…。
なんか、2年間いろいろがんばっても各所の反応が鈍いと売れるものも売れない気がしているので、ちゃんと書籍視野のとこに行くしかないな、と思い直しました。
反省点も多かったというか、今まで話が来たら受けてたし、条件もさほど悪いというわけではなかったし、ちゃんと売ってくれていたので、あまり気になっていなかったんですが、それは「好きと言ってくれる人が応援しにくい」ことにも気づけていなかったので…。本が出る作家を安心して応援したいというか、デジタル配信のみのTL作家って、いきなり消える感じだし、応援しにくいよね…。うん、わかる…そうだよね。それが結果で見えたのはすごくよかったです。これからも頑張りたいです。

⑵　ひつじと個展と音楽と。

無事にひつじの個展は8月にやりましたー！
今年は「音楽」をテーマに、ウクレレ教室や、音楽モチーフのあれこれを制作して飾りました。作品も充実していたと思います。心残りは、2個作っている最中のジオラマが未完成だったこと。2個同時に作るのがよくなかったな！反省しつつ、また製作を進めていきます！

そして飛んで年末。

グルテンフリーブック2020(同人誌)出ました！

思い立って3日くらいでベースを作ってしまって、一気に44P描きました。ホントは2020年に出す予定だったのですが、気が付けば年末に主催した「九州コミティア3」でレビューページに取り上げてもらっていて(主催なのだが掲載に誌の選出ノータッチで、ありがとうスタッフのみんな…!)せっかくなので、合わせて出そうと12月1日に間に合うように作ってみました。米粉パン13種類の米も出焼き分けたり、お土産含む十46店舗の小麦アレルギー対応のお店を紹介。通販麺・アレルギーベントレポ盛りだくさんです。
そういや昨年はこの系統のエッセイマンガを1社だけ持ち込んで、反応よかったけど音信不通ということがあって、その後、不採用なら(その会社の別部署では仕事貰っているので気まずいから)連絡くれ、といってもずっとないままで、ちょっとホラーでした。メール1通出すだけなんだけどなぁ…。

そして、音楽活動(?)も充実でした。

ひのこが参加しているバンドグループ？は

「山川浩正とザ・スキレッツ」(アーティファクトミュージックスクール)

「マンガ・サミット・バンド」(大先輩漫画家中心の趣味バンド)

4月7日のスキレッツ発表会ライブ(通っているミュージックスクール主催の発表会です)にはじまり、あちらこちらで演奏会。次の4月までに8回のライブ…ってちょっと活動してないバンドマンより活動していることに！少しピアノが上手に？コードを覚えてちゃんと弾けるようになってきました。家にピアノがないので練習がはかどらないけど、無い人のペースって感じで上達が見えてきたのでちょっとうれしいですね。

そんな感じで、趣味方面も充実でした。

⑶　イベントのこと。

これは反省点多し！なのですが、九州コミティアも3回目となった今年は、大型イベントとの共同・同日開催となり、かなり大変でした。まず各イベント(6~7団体いたのかな…)の調整が進まない…。調整役がいない状態で、開催2か月前にまずいとなって集まるも、焼け石に水…とまではいかないけれど、やはり調整役がいないので、なかなか思うように進まない。もともと肝心な箇所がおざなりにされていて、そこを解消するか、代替案を作らねばならないところを、全部丸投げされ…みたいな感じで進んでしまい、過労というか、徒労というか…なんだったんだ…ということも多い冬でした。

結果、九州コミティア3は超大成功となり、みなさんの絵がを笑顔を見たいためにみんなで頑張ってきたという目標も達成できたし、私も3年目とはいえ、年１で3回目というやっと蓄積といっていいと思われる回数になってきたので、もう少しましな舵をとれそうな気がします。大変勉強になった3年間と3年目でした。

というか、1日4ステージ×2日というのはハードで、最終日はごはん食べたお店の床で寝てしまいました。帰る時はちゃんと起きたけど頭痛かった…。

⑷　総括

というわけで、ひとまずこの記事(上)は2019年のことを…。思い起こせば、今年の頭に事業計画書を書いたんだっけな…後で見直そう。その通りになっているかなぁ。
前半はかなり順調だったのだけど、後半は事情やイベントの影響でかなりのものをストップさせてしまったので、反省。逆に言うとそれがなかったら順調であった。イベントは地元に100年に1度レベルのものがくるし、ボリューム的にも10年に1度レベルの大きさで、やらないわけにはいかなかった。地方に大きなイベントがくるというのは、お金もなのだけど、お金だけでは二度と集まらないようなタイミングがあって、私の地元は厳密にいうと違うのだけど、大きな枠で言えば「地元」そこが盛り上げようというのであればやらなくてはいけない、グローバルイベント。もう一度やりたいから来てくれと言っても来ないからね。なので、いろんなところが勉強になった。なったけど、次はないんだなと思うと、いろいろさみしいような…。
とはいえ、とはいえ、方々に迷惑をかけた後半は消せないので、挽回していかないとな、と思います。

ということで。

善処した１年でした！

では、次は(下)の２０２０年編でお会いしましょう。