”暇”
・一日暇だったので、十条駅~王子駅間を散歩した。”暇”を全力で味わうためになるべくスマホを触らないというルールも設けた。今日はそういう日でした。
・行きの電車で、座席に座っていたところ目の前におばあちゃんが現れたので、勇気を出して「お席どうぞ」と立ち上がった。「おせ、」くらいのところで食い気味に「大丈夫です」と断られたので急いで座り直した。幸先は悪い。
・十条駅に到着。ここからなんとなく西の方に進む。
・大学や団地などを抜けてでっかい公園に行きついた。まずはここで”暇”を堪能しよう。
・どこか良さげなとこはないか・・・
・ないかな・・・
・あっ!
・水に手を突っ込むと冷たくて気持ちがいい。ここしかない。ここで”暇”をしよう。
・試しにぼーっとしてみる。蝉の音と流れる水の音が聞こえてくる。カラスの鳴き声も聞こえる。
・足を組んでみる。最近右足だけなら組めるようになった。しびれてくるから長時間はできないんだけどね。
・こういう時のために本も持ってきたんだ。谷垣俊太郎の『夜のミッキーマウス』。Twitterで見かけた『なんでもおまんこ』って詩に感動して本ご買っちゃったんだよな。
・うーん。
・なんか今じゃないかも。やっぱり暇な時間はぼーっとするに限る。
・(ぼーっ)
・飽きたな。時計を見ると座ってから25分経っていた。ここら辺が私の”暇”の限界かもしれない。
・とか考えていたら子どもたちが水遊びしに来た。まるで私などいないかのようにはしゃぎだされたので退散することにした。
・講演を出た後は、石神井川に沿って王子駅に向かった。
・音無って地名かっこいいな・・・などと思っていると王子駅に着いた。
・夏場の陽射しの中で2時間くらい過ごして疲れたので喫茶店で休憩。スマホが触れないのでいがらしみきおの『IMONを創る』を読むなどした。隣のおばあさんが不快な感じでうるさかったが、咎める気にはなれなかった。むしろ羨ましささえ感じた。本は面白かった。
・最後に飛鳥山公園を回ってフィニッシュ。
・これだけ色々歩いて4時間しか経ってなかった。家に着いたのは18時。スマホいじってたら18時なんてあっという間あのに。暇を暇のまま味わうのはかなりタイパがいい。
・帰ってからは普通にインターネットをした。ニコニコが面白い。
・中学生のころ呼吸くらい好きだった曲を聴いた。カゲプロとか歌い手とか、中学生のころ好きだったコンテンツを見に行って、今でも中学生の私が自分の中にいることを実感して安心することを定期的にやる。なんとも後ろ向きだが嬉しいので仕方ない。
・今日は良かった。明日はバイト。遅くならないといいな。
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