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これを意識しないイラストはいつまでも下手

こんにちは、日野かげよしです。

この記事を見たということは、みなさん自分の絵が下手だと思っていて上達方法を探しているか、あるいはそこそこ描けているけどもっと上手くなりたくて少しでもヒントがあればいいといったところかと思います。

まず最初に断っておきますが、この記事は「誰が見ても上手な神絵」を描けるようになるという話ではありません。そこまで上手な絵を描けなくても、自分なりに型を見つけ味付けできればそこそこのクラスの人気絵師にはなれます。

しかし、誰が見ても下手な絵はダメです。人気出ません。ギャグ漫画とかならいいかもしれませんが、こと1シーンで閲覧者を惹きつける必要があるイラストにおいて、誰が見ても絵が下手なことは致命的です。

私も自分の絵が上手だとは思っていませんし、そもそも「上手」に描こうとしていませんが、副業としてイラストレーターをやっていて有償リクエストやFANBOXで毎月5万円以上の収益を得ているため、特定のジャンルの人を惹きつけるレベルには達していると思っています。

今回はそんな私が、下手に見えないレベルに達するまでに意識したことを紹介したいと思います。
それは以下3点。

✅人体の構造をざっくり理解する
✅いろんな絵をひたすら見て、自分の絵に取り入れてみる
✅構図がワンパターンにならないようにする

順番に詳しく見てみましょう。

人体の構造をざっくり理解する

ざっくりというのは、専門家レベルで理解する必要はなく、イラストを描くにおいて必要なだけ理解しておくという意味です。

私はこれについては、一冊参考書を買うのが一番良いと思っています。私がオススメするのは、デジタルイラストの「身体」の描き方事典という本です。
この本は身体の部位ごとに、「実際の人間の構造」と「イラストを描く上で意識する構造」の2視点で解説されている、まさに私の求めていた本です。この本のすべてを記憶しているわけではありませんが、
・骨と筋肉、脂肪の付き方
・身体のバランス
・アングルや姿勢、ポーズによってどのように見えるか
などが書かれていて、これらのことはなるほどと意識するだけでも確実に画力が上がります

人体の構造をまったく意識せずに描いている人と、ここで差がグンと広がります。今まで人間っぽい形をした何かをなんとなく描いていたのが、人体の構造を知ることで、びしっと人間を描けるようになるわけです。

また、書籍として近くに置いておくことで、ふとした瞬間に読み返してみて「あ、ここがまだ意識できていないな」と復習することもできるんですよね。そういった意味でも、参考書はデジタルではなくアナログで買っておくことをオススメします。

いろんな絵をひたすら見て、自分の絵に取り入れてみる

いいと思った絵を見まくりましょう。

具体的には、pixivで自分がいいと思った絵の作者さんをフォローしまくればいいです。そして絵をかたっぱしからブックマークし、暇な時間や参考資料を探すときに眺めてみましょう。何人フォローしようと構いませんし、やっぱり微妙だなと思ったらフォローをはずせばいい。pixivはそのへん気楽でいいですよね。
ちなみに私のpixivのブックマーク数は2600を超えています。うお!いい!と思ったものは片っ端からブックマークして、後から見返してます。

そして、塗り方でも構図でも絵柄でもなんでもいいので、良いと思ったものは一度自分の絵に取り入れてみましょう

✅良いと思ったものを組み合わせていけば、いい絵になります。

ただ、一人のイラストレーターさんの絵柄を丸パクリするのはいろいろとよろしくないです。その人の迷惑になりますし、閲覧者も「この人、あの人の絵をパクッてるだけだよね」となるので、絵の上手さによる反応はある程度いいかもしれませんが、たいして評判はよくならないと思われます。

重要なのは、いろいろな絵師さんの良いところをエッセンスとして取り入れていくことです。そしてちょっと自分の絵柄と合わないなと思えば、次から取り除けばいい。
そうやって試行錯誤しながら要素を選択することで、どんどんブラッシュアップされ、自分の絵柄が洗練されていくのです。

構図がワンパターンにならないようにする

下手だなと思う絵によく見られがちなのが、
・真正面からとらえて平面的な「壁画みたいな絵」ばかり描く
・首から上ばかり描く
・左向きの絵で同じポーズばかり描く
という感じで、簡単な同じ構図をひたすら描き続けているなと思います。

いくら描き続ければうまくなると言われているとはいえ、さすがに経験値の入らないバトルを繰り返していては意味がありません。

私も最初のうちやっていたのですが、とにかく描いたことない構図で描いてみることがレベルアップには必要です。
なかには難しすぎて上手く描けないこともありますが、それでもなんとか最後まで描くことによって、どうやれば上手く描けるかを考えることができ、次につながります。

そしていろんな構図で描いているうちに、どんな構図が人を惹きつけるかがわかってきます。そうなると、上達は加速します。

どんな構図にすればいいかわからないということは多いと思います。それは構図の引き出しがないから当然のことなので、参考資料を探しましょう。なんなら私ですら今だに構図に悩む日がありますが、そんなときは2000以上あるブックマークが役立つわけですね。pinterestでポーズを探すこともあります。
ざーっと見て「これは描いたことないな」「この構図描きたいな」と思ったら、参考にして構図を真似ましょう。

人の絵の構図を参考にして真似るのは別に誰でもやってる普通のことなんですが、それでも気兼ねする人は一定数いると思います。そんなときオススメなのが、Stable diffusionとかの画像生成AI。
いろんな構図・視点をワイルドカードで指定すれば、様々な絵を生成してくれます。しかもAIなので、構図を真似るのにも遠慮はいりません。複雑な絵はなかなか生成できませんが、ちょっとした絵を描くためには優秀な参考資料になると思います。

ちなみに、構図を考えるとき、私が意識しているのは以下のようなことです

一番魅せたい部分を一番魅せられる「カメラの位置」

イラストのキャンバスを、カメラのフレームだと思ってください。
例えば胸部を見せたい場合は、カメラを胸部に近づけます。お尻を見せたい場合はカメラをお尻に近づけます。
アングルも大事です。上から撮るか、下から撮るか。下から胸部を撮るとめちゃくちゃダイナミックになりますし、上から撮ると顔と谷間が強調されます。
自分視点にするなら、身長差が感じられる構図もいいですよね。見上げられているのがいいか、見下げられているのがいいか。
そんな感じで、カメラの位置を調整して、自分の絵で魅せたい部分が魅せられる構図を探してみましょう。慣れないうちは3Dモデルを使ってもいいと思います。


最後に、下手を脱出するために意識することを、もう一度復習してみましょう。

✅人体の構造をざっくり理解する
✅いろんな絵をひたすら見て、自分の絵に取り入れてみる
✅構図がワンパターンにならないようにする

「絵がうまくなくていい、持ち味を活かせ」とよく聞きます。間違ってはいないんですが、それを言い訳にして下手でなままでいると、多くの人に認められることはありません。
まずは基本を知り、いい手本を見て学び、実践して、画力を向上させていきましょう。

なお今回紹介した「下手に見えないレベルの絵を描く必要性」は、フォロワーを増やすコツを書いた以下の記事につながってきますので、合わせて読んでみてくださいね。

ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。

これからもイラスト運用について役に立ちそうなことを書いていこうと思うので、興味があればフォローよろしくお願いします!

それでは、また。

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