the secondが素晴らしい大会だった

普段noteはそんな書かないのだが、the secondが面白すぎたので書いてみようと思う。

まず、予選の配信から激アツだった。

配信はいわゆる生放送、アーカイブなしの1000円。
金属バットが東京ダイナマイトのネタをやったというのを見て、とても悔しかったので、以降は予定を無理やり空けて見るようにしていた。
やはり、6分ネタという事もあり、M-1でみられている競技型漫才ではなく、寄席の漫才に近く、単純に1000円の配信が安く感じた。

予選の時からカードが魅力的すぎて、後からでもアーカイブを出して欲しいし、なんならDVDとして売って欲しい。
HI-HIや、スリムクラブ、Dr.ハインリッヒ、東京ダイナマイトなと、決勝の舞台で見たかったメンバーが数多くいる。
また、優勝候補がバタバタ落ちているのも印象的だった。
2丁拳銃、なすなかにし、タイムマシーン3号などは本当に残念だった。

決勝のメンバーを見て思ったのは、secondチャンスという意味合いの中、いわゆる売れているグループと燻っているグループに分けられるということ。

スピードワゴンや三四郎はいわゆる売れているが、マシンガンズや、超新塾はそこまでテレビで見る事はない。
secondの意味合いとしては燻ってる人に優勝してもらいたいが、スピードワゴンや三四郎のように、漫才師として認められたいという認められるチャンスを掴むといった大会としても優秀だなぁと感じた。

決勝を見て思ったのが、番組自体がなんか暗いってのが物凄く好きだった。M-1、キングオブコント、R-1、the w、思い返すとみんな煌びやかなスタジオで見るのに対し、the secondは、地下格闘技のようなセットで、なんならリングみたいなセットがある事で、タイマンバトルを演出している感じが、他の賞レースとの違いを物語っていた。

6分、客票、4時間、優勝するには3本のネタが必要。
これ、賞レースの革命というか、異端なのが伺える時思うし、お笑いが好きな人には堪らなさすぎる番組だと感じた。

特に思ったのが、M-1で煽りに煽った感動的な感じがない事。
まだ初めての大会だから、これで優勝したからといって、売れる保証もないし、ただのお祭り感も否めない。
なんなら、次やるかもわからない。
だから、出ている側の緊張感が視聴者にも伝わりにくくて、ある意味ハラハラドキドキしないのもよかった。

東野さん、まっちゃんという2人がいい意味で邪魔する事なく、おいしくしてたのも、無骨でよかった。

決勝大会の話をすると、非常にストーリー性のある2組が決勝に上がったと思う。

マシンガンズと、ギャロップ。

東と西の戦い。

吉本と太田プロの戦いになり、めちゃくちゃ興奮した。

マシンガンズは、金属バットを倒して、会場を味方につけたと思う。
というか、寄席の感じを全面に出して、アドリブっぽい感じ、手数の多さ、荒削り感が非常に良かった。
全部をフリにして戦う感じが好きだった。
ガチガチのネタじゃなくて戦えるのがsecondの強みじゃないかな。

ギャロップは、とにかく上手な漫才だった。
個人的には、うまい漫才よりも、尖った漫才が好きなので、ギャロップはそこまで笑うことができなかった。
ほんと、これは性癖みたいなもんだから気分を害した人はすみません。
だから、囲碁将棋とギャロップの戦い、1点が少ない方が上がれた方が良かったのにってずっと思ってる。
てか、囲碁将棋めちゃくちゃ面白かった。
ギャロップの三本目、パンに行くまでに引っ張りすぎて笑えなかったんだけど、笑えてた人がすごい羨ましい。
あれ笑えなかったのは、自分が悪いわけだから、自分を恨みます。

決勝の2組で明暗が分かれたのは、ネタの面白さか、人間的な面白さかってところで、やっぱりネタの面白さを評価しないとって、審査員が目を覚ましたところなんだと思う。

多分、ウケ方としては、マシンガンズが手数で圧倒してたと思う。
でも、明らかにフリートーク感が強すぎたし、アドリブだけって見られた時、今までは、人気のあるコンビを倒している下剋上スタイルでのし上がって、決勝で、大阪の実力派と対面した時に、お客さんがやっぱりネタがうまい方を評価したいってなっちゃったんだと思う。

全然違う例えなのかもしれないけど、とんねるずとダウンタウン、どっちか選ばないといけないってなった時、とんねるずは楽しい事を本人たちがやって、それを見た周りが面白いって笑うんだけど、ダウンタウンって、面白い事をやってる事で笑えるってのが自分の中で分析してて、それがこの決勝でも当てはまってしまったんだと思う。

個人的には王道よりも邪道が好きだからマシンガンズに優勝して欲しかったけど、ギャロップの優勝は納得だったかな。

今回、the secondという大会が予選含めてめちゃくちゃ楽しかったし、この時期って一番いいと思うんだよね。

そろそろM-1が始まって、12月に決勝。
芸歴15年で出られなくなった人が解散するのも多いから、その受け皿として大いに盛り上げて欲しい。

島田紳助氏が芸人を諦めさせるために作ったM-1だけど、錦鯉の優勝で生態系が崩れてきたわけだし、まだまだ面白い芸人さん埋まってるってのが改めてわかったんだから、フジテレビさん、来年もやってください。

そして、スポンサー。
まじで、副賞、スーツだけって悲しいから、色々な所がついて欲しいわ。

来年も開催される事を祈ってる。

なんなら、M-1よりも熱くなれたかも。
あ、予選からのアーカイブ配信、もしくはDVD化、待ってます。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?