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国際宇宙ステーション

夫が帰宅するなり
「国際宇宙ステーションが今夜見られるよ」
と報告してくれた。

地球をぐるぐる回っている国際宇宙ステーションは、タイミングさえ合えば、見ることができる。あまり夜更けだったり夕方早いと、生活習慣的に見るのは難しい。また、街の灯りに紛れる方向だと、それもよろしくない。

時間を合わせて晩御飯を中断し、家の前で夜空を見上げる。

「アレかなぁ?」
「動いてるように見えない?」

結局、まだ国際宇宙ステーションはお目見えしておらず、最初目星を付けたのは、揺れるように瞬いている星だった。じっと見ていると、動いているように思えてくるのも不思議だ。

あ、あれだ!
先に見つけたのは私。

2人して国際宇宙ステーションが見えなくなるまで見送った。
なぜかいつも、早いねぇ、明るいねぇ、と言い合う。

戻って晩御飯を再開しながら、この人と結婚してよかったなぁ、としみじみ思った。



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