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ぬるぺたが何故尊いのか考えてみた

どうも、ひのえねです。
今回は、今季のショートアニメ、ぬるぺたについてのおはなしです。

ぬるぺたとは?

Introduction
天才少女「ぬる」は、お姉ちゃんを事故で亡くしてしまう。
でも大丈夫!
持ち前の知識で、大好きだったお姉ちゃん「ぺた」をロボットとしてつくることに成功!
ただ、ロボットとして復活したお姉ちゃんは生前よりも、ちょっとちがう?
妹「ぬる」と、姉ロボ「ぺた」が繰り広げる、姉妹ドタバタコメディ!
『お姉ちゃん! コンセント抜けてるよ!』

ざっくり、今流行のメディアミックスプロジェクトで約5分のショートアニメです。

ショートアニメと侮るなかれ。
1日5分の学習は一ヶ月で150分、二時間半の学習に繋がります。
え?一週間に5分だって????
誰がアニメは一周しかしないって決めたんだよ?????
(この文章書いている間に1〜3話10周していました…)

さてそんなぬるぺた、見る前から"何か"を感じて居ました(彼氏面)
それを可能な限り文章化してぬるぺたの強さを伝えて行けたら良いと思います。
もしかしたら失敗するかも知れません…(おい)

気がついたら涙が止まらない

3話現在、ぬるとぺた以外存在していません。
ポストアポカリプス好きなオタクには溜まらないですね…
そして姉のぺたは生命としては存在していない。

そんな亡き姉を思って作ったロボットぺた。
一話で

「くせっ毛を一本、お姉ちゃんは綺麗な髪」
「チューベローズを一輪、お姉ちゃんは良い匂い」
「ぬいぐるみを一個、お姉ちゃんは柔らかい肌」

拙い記憶を頼りに姉を再現するぬるの姿があります。

雑に泣こうとするならば「姉もう死んでるんだよな…」
と24時間テ○ビみたいな感じで良いハズです。
ですがその程度でワタシがここまでnoteを書くまでに至る理由にはなりません。
では、ぬるぺたの何が強いのか?

時が止まっても動くものたち

話が変わりますが「ドラゴンクエストⅦ」に印象的にお話があります。
知る人ぞ知るからくり兵のおはなしです。
ドラクエⅦは「過去の世界を救うと現在の世界が救われる」という大筋があります。
その中で「からくり兵」という殺人ロボットの襲撃から過去を救う世界があるのですが、そこにゼボットという天才科学者が居ました。

ゼボットは婚約者エリーを不慮の事故で亡くしてしまいます。
そこで形見としてロボットで作ります。
その中で何度もロボットを作ってはダメだと言います。
そして最新型のロボットを開発するのです。
ですが、その最新型ちゃんは外見が街を襲う殺人ロボットと同じ型をしていて外見で街の人に目の敵にされちゃうんですね…

その後街の外れで細々と過ごし形見で作ったロボットは何世代も動き続けます。
当のゼボットは当然人間なので寿命で死んでしまい…
それでもそのエリーというロボットは動き続け、何世代も超えるとエリーは古代の文明の貴重な資料としてエンジニアを唸らせる存在となってしまいます。
そしてゼボットの亡骸から引き離されてしまい…と色々あるんですが…

それをつい思い出してしまうわけです。
ってそこじゃない!!!!そうじゃない!!!
ぺたが死んでもぬるが動き続けるだけならまだここまで刺さらない。
うーん… 切り口変えてみましょうか…
完全に脱線しました…

ぬるは実は学校には行ける

これは私の仮説(というより完全に妄想)なのですがぬるは学校に行くことができます。意図的に学校に行かない。そんな気がするのです。

3話で学校に行っても理解者が居ない
(RSA暗号・素因数分解が分かる子が居ない)
話し相手が居ない過去を回想します。
その後、楽しそうにぬるとぺたが会話する姿があります。

また各話の終わりに何かと「ぬるが学校に行けたかの可否」が出て来ます。

実はこれが一番怖いのではないかと思う節があって
ぬるが学校に行ったら、ぺたの役目が終わってしまう。
そんな気がするのです。
ぺたが壊れて止まる。そんなことより怖い。
なぜなら、ぺたはぬるが生きている限り治せるし何回でも作れるから…

なのでこのアニメの終盤で恐ろしい事は
ぺたが二度と動かなくなること
よりも学校でトモダチをたくさん作り
以前よりぬるがぺたに興味を持たなくなる
そこだと思うのです。

そうだもう一回OPから見直してみましょう…
おっオープニングテーマ「#NULL!*Peta」が流れましたね…。
ちょっと歌詞でも聴いてみましょう…

機械の姉には棘がある でもでも柔らかい心プログラム
ご飯をちゃんと食べてますか 学校にもちゃんと通って友達つくりましょう

あのさぁ…歌詞が強すぎるんだよ…!!!”!”!”!””!

「友達つくっていますか?」ではなくて「友達つくりましょう」

は??強くない????無理…拗らせオタクを床ぺたにするには十分。
ぬるぺたでつるぺた要素も床ぺた要素もコンプリート!お得ですね!!

ぺたは生きていてぬるはぺたに振り回されている。
そんなかけがえのない日常をぬるぺたは描いている。
気がします…

成長点に置いて行かれた過去の存在たち

あまりこういうのは言いたくないですが、代わりって割となんとでもなります。
いやなんとでもならないし、なんとかしなくちゃと言いますか…

私だって推しが引退したら代わりなんて居ないどうするんじゃ!
と思うことあります。
ちなみに1年前に親父を亡くしました。
当時色々どうしようと思いましたが親戚とはなんとかやっていますしこう残されたもので日常を過ごしています。
自分が会社辞めたら職場が廻らなくなると思っても案外廻ってしまいます。(実話)

Twitterでこんな話がありました。

ぬるが欲していたのはぺたというレプリカというよりも
ぺたとのかけがえのない日常のような気がするのです。

そんな楽しい日常が続いたらどんなに良いでしょう。
でもぬるが成長して、幼い頃あんなに遊んでいた人形と全く遊ばなくなって部屋の隅に置かれたお人形のようになってしまったら…

「お姉ちゃん。私もう大丈夫だよ…!」
ってなったらそれはそれで成長としては受け止めたいけど、胸が張り裂けるようにしんどい…そんな気がするのです。

中学校の時に国語で触れた中島みゆきさんの永久欠番
当時物凄くインパクトが大きかったです…

どんな記念碑(メモリアル)も 雨風にけずられて崩れ
人は忘れられて 代わりなどいくらでもあるだろう
だれか思い出すだろうか
ここに生きてた私を
中島みゆき / 永久欠番

オンリーワンとかお前がいないとダメとか言われることもありますが実は変わりは案外どうにかなっちゃうんです。誰かが穴埋めしてしまうんです…
(それが自殺して良い理由かはまた別の機会に語りましょう…)

色々語って長くなりました。
私にとってぬるぺたで一番怖いことは

「ぬるが成長してしまうこと」

故にぬるが作ったぺたは成長するまでの存在にしかなり得ない。

私としてはいつまでもぬるとぺたずっとイチャつかないと許さないぞ!!
のお気持ちですが年頃の女の子が成長しないというのは
それ以上に許せない面倒くさい感情を抱えています。

""成長中のひな鳥""
わたしがより好きなコンテンツは""日常系""よりそれなのかも…

おわりに

今後ぬるがどういう成長を遂げていくか目が離せません。
もしかしたら途中で姉妹ゲンカもしてしまうかもしれません。

ぬるぺた最新話進んだらまた考察整理したいですね。
今日はここまで。ありがとうございました。

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