ごあいさつ

ごあいさつ……という名の自分語りです。適当に斜め読みしてくださいね。

私が小説を書き始めたのは、小学生のときでした。一次創作という言葉すら知らなかった頃、創作キャラの小説をガラケーにぽちぽち打って塩(塩の者ってアカウント名の人です)に見せてたのが始まりです。ちなみに塩の小説めちゃくちゃ良いのでぜひ彼女をフォローしてください。塩は小学生の時から小説を書くのがものすごく上手くて、私はそこで初めて「圧倒的な才能」に触れ、悔しさとともに創作意欲が湧き上がり、それが小説を今まで書き続ける切っ掛けになりました。ありがとう、塩。第五人格を勧めてくれたのも塩です。ありがとう、塩。

そういうわけで小説を書いてた期間はなかなか長きに渡るのですが、私はこれまで小説を書くことはあっても、こうして表に出すことはなかなかありませんでした。身内に見せるだけか、そうでなくても隠しサイトみたいなのに上げるかの二択。pixivに長編の小説を投稿したのは人生で初めてで、まさかそれを他人に読んでもらえるだなんて想像だにしていませんでした。私の初めてのフォロワーはもどきさんなのですが、彼女に「蛹と踊る夢を見る」を読んでもらえて、宣伝してもらえて、感想を言ってもらえた時、涙が出るほど嬉しかったです。ああ、この人のために書こう、というのが“非人 称”の原点です。ありがとう、もどきさん……その時はまさかお付き合いすることになるだなんて想像だにしていなかったよ………………

話が逸れましたが……それから、ワンライを通じて少しずつ私の作品を読んでくださる方が増えて……次の作品である「1ヶ月だけ待ってくれ!」は最終的に583ブクマ、回の閲覧数を頂きました。一方的に憧れていた方やたくさんの方に読んでいただけたことが本当に嬉しくて、通知が来る度に飛び上がったし、200ブックマークを超えた時は目を疑いました。マーメイドラグーンのコーヒーカップの待ち時間に震える手でリプ返をしたことを生涯忘れることはないでしょう。

琴月を書きたくて書いた「口付けを君に奏でるために」、えっちなのに挑戦してみたかった「Locked Locker!」、Sub×Domをヒィヒィ言いながら書いた「快感原則の彼岸」、痛くないリョナを書いてみたくて書いた「Comment Te Dire Adieu」、捨て身さんにお題を頂いて書いた「たまに、くらいでお願いします」、そして、美しい洋画を書きたくて書いた「円環」。私の小説は全て、「こういうのが好きだから読みたいけど、無いから書く」を動機に書かれていて、その「こういうのが好きだから読みたい」をたくさんの方と共有できたことがほんとうに、ほんとうに嬉しかったです。

あなたの作品が好きと言っていただけたこと、解釈一致だ、と褒めていただけたこと、小説を通じてあなた自身も好きになったと言っていただけたこと、小説だけでなく絵も好きだと言っていただけたこと、DMで感想をくださった方、マシュマロで「直接伝えられなくてごめんなさい」と感想を送ってくださった方、空リプで感想をくださった方、この小説いいよ、と宣伝してくださった方、小説を通じて知り合って、一緒にゲームをしたり、お喋りしたり、仲良くして下さったたくさんの方々。どれも、どなたのことも、私はきっと一生忘れません。

私の小説をたくさんの方々に読んでいただけたのは、ジャンル、カップリング、そして出会えた方々……総じて幸運であったから、これに尽きます。特に人の運、納占の方々はほんとうに優しくて良識のある真摯な方々ばかりで……お知り合いになれて、仲良くしていただけて、本当に嬉しかったです。こんなに小説を書いていて良かったと思ったことはありませんし、これからも無いのではないかと思います。誇張でも冗談でもなく、人生で一番充実していて楽しい4ヶ月間でした。本当に本当に、ありがとうございました。

これを最後まで読んでくださったあなたの人生に幸多からんことを。そして願わくば、また、どこかで。

非人 称