脱税とマルサ作品に思うこと

 正直皆さん、「脱税」についてどう思います?

 「こっちはちゃんと税を納めているのに、脱税だなんてズルい」と思っていませんか?

 「国民の義務である納税を果たしていないとか、日本人失格だ」と思っていませんか?

 俺としては凄く羨ましいんですよ、脱税してる人って。だって、脱税できるほど金を儲けていて、納税していないことがバレないように頭を働かせることが出来ていますからね。必死に貯めた金で贅沢な暮らしをしているのは、いくら脱税や申告漏れをしていても羨ましく感じます。やっぱり世の中のルールに沿って納税するよりも、ちょろまかしていた方が手元により大金が残りますからね。様々な仕事や事業で成功しての金儲けといかに納税に回さず、自分の欲の為に所得を誤魔化す所得隠しの二つをこなすことが出来る切れ者っぷりは見習いたいです。


税に関する作品のコンクールで賞をもらった作品なのですが、豊かな未来とはこれいかに。

 もうねぇ「税務署」いわゆる「マルサ」を美化してドラマや映画、漫画で描くのは終わりにしませんか?あんなもの国民の敵ですよ。今もなお不景気なのに、政府は増税の方針ですからね、「納税や納税や」と庶民からなけなしの所得を奪ってるわけですよ。それで納税した金の行く先とか教えてくれませんからね。そのくせ税をちょろまかしたり、確定申告をサボったりなんかしたら、目ざとく摘発しに来るって何やねん。そういう時だけ仕事してやってる感を出すのが腹立ちますね。税務署と言う存在は腹立ちますね。個人的に大切なので二度言いますが、ほんと国民の敵ですよ。

 本来ならば庶民から税をむしり取る悪役として描かなきゃならないものを、”納税の義務”と言う大義名分で正義の味方として描いているわけですから。マルサが主人公のドラマなんて勧善懲悪で描かれるよりも、悪役が活躍するダークヒーローみたいなもんですから。本来ならば、脱税(所得隠し)している奴を主人公にして作品を作らないと、見ている人もワクワクしないし、共感できないわけですから。マルサが活躍してる作品なんか見せられても、「ははーん、こうやって金持ちからも、強引に金を巻き上げていくんやな」としか思わないわけなんですよ。


「巨悪と戦う」? やかましいわ!政治家の脱税見て見ぬふりをしていたやないか!

 じゃあどういう作品にしたらいいかっていうと、「マルサとして働いてる主人公が、脱税者から得た脱税のノウハウを駆使して脱税を働き、同僚であったマルサと対峙していく」っていうね。マルサをそのまま悪役として描くよりも、マルサが闇堕ちして、脱税を厭わないダークヒーローとなる展開だったらいいなと思います。職場である税務署の目を欺くみたいな作品があったら面白いと思うんですよ。ドラマやったら高視聴率、映画やったらアカデミー賞、面白いし、作品観ながら脱税のノウハウを学べるってね。一石二鳥みたいなものです。

 マルサ物と言えば、あの伊丹十三監督の「マルサの女」という映画が、昔上映されてヒットを飛ばしていましたが、そこまではいかないにせよ、まぁまぁ行くんとちゃいます?タイトルはそうですね…「マルサ潰しの男」とか「マルサ殺しの男」とかね。ちょっと安直すぎますが、仮タイトルなのでいいでしょう。主演は誰がいいでしょうかね…。あかん、映画撮る予定ないのに話が膨らんでしまった。

 脱税をテーマにしたコラムを書くつもりが、脱税(マルサ)をテーマにした作品の話になってしまった。脱税について勉強不足でスイマセン。