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私の棒アイドルは最高

「ねぇ、その棒譲って欲しいなぁ」 
「なんで。お姉ちゃんは時々変なこと言うよね」
妹のマナが訝しげに私を見る。
「いや、無理にとは言わないけどね」
「あげる、ただのバリバリちゃんのバズレ棒だから」
「ありがとう!妹よ」
シメシメ。妹は知らない。
 このはずれ棒は、はずれのずが消えているのだ!はれなのだ!
ネット裏情報によれば、これは、所謂レアなのだ。欲しがっている方々は結構な値段で取引している。この棒が今やネット界の棒アイドルと化している。笑えるけどね。わたしゃ出品しました!さあ幾らに化けるなか?楽しみ! 
「私の棒アイドル。可愛いですよ!
今日デビュー!?」
バックを可愛いピンクにして、花柄のハンカチに寝かせて、写真をパシャリなかなか上出来!嘘!   お~お~お値段が……す、凄い!私の棒アイドルは良いお仕事してます!素晴らしい! 明日は十二本買ってこよう。
棒アイドルプロダクションでもやりますか!ヘヘヘ。
三日間お腹壊して酷い目にあった。なのに一本も出なかった。 割合わない! でもやめられない。だって三万で売れたんだもん。

お終い。

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