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茶のこと

歳を重ねてくると、体が変わりはじめ、
その声に耳を傾けなければならなくなります。

体が冷えるとか、熱るとか・・・

先に頭で考えるより、
体が受け付けなくなる、
それからその対処を考える・・・
といった感じです。

それで私は、50歳後半、
緑茶が飲めなくなりました。

のどや胸がもやもやするのです。
それと同時に、
足先が冷たく固まったようになり、
ふくらはぎ、腰と、
重くなってくるような症状が出てきました。
足先から体が冷えてしまうのでしょうか?
緑茶は体を冷やす作用があります。

体を温めるお茶と冷やすお茶とは、
お茶自体が
ホットなのかアイスなのかとは
全く関係なく、
お茶の葉が発酵しているか、
していないかです。

色の薄い緑茶は不発酵茶で体を冷やす、
色の濃い紅茶は発酵茶で体を温めます。

本来お茶は
季節で飲み分けをするものでした。

昔の人は知恵があり、
春は芽吹きの時期、新茶やヨモギ茶。

夏は体の中から熱を取り去ってくれる緑茶。

土用には麦茶、ジャスミン茶、薄荷茶、
体の疲れを取ります。

ちなみに麦茶も不発酵で、
含まれるカリウムの利尿作用で
体の熱が尿と共に排出されるので、
夏の飲み物として理にかなっています。

秋には花と実のもの。菊茶や、なつめ茶、
クコ茶、又、半発酵のウーロン茶です。

冬は体を温める、完全発酵の紅茶です。

でも、一概には言えなくて、
クーラーで体が冷えちゃった時には
紅茶を飲みたいですね。

時期と、体調を考えて飲み分ける、
賢いお茶の飲み方を
取り入れてみたいものです。

蓋碗で入れるお茶
小青柑(小さなミカンに入ったプーアル茶)

私が飲んでいちばんおいしいお茶は、
やっぱり中国茶でしょうか?

一口に中国茶といっても
種類はものすごく沢山あり
奥が深いのですが、
なにをおいても岩茶です。

独特の香りと、渋みと甘みと、
お腹の中から、
すーとあたたかくなるような感じと
岩韻を楽しむ。

特別な小さな茶器を使って、
ゆったりとした時間の流れを楽しむのは
気持ちがリセットされて、
何とも言えない「間」です。

間とは時間的な「間」と
空間的な「間」が考えられますが、
どちらも大事にしながら
良い時間を・・・

蜜蝋キャンドル焚いて…
お気に入りの文旦壷でお茶を入れる
鳳凰単層

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