【大いにネタバレあり】スラムダンク初心者が漫画読んで映画行った話を誰か聞いてくれ
※すんごいネタバレします。少しでもネタバレを見たくない人は映画を見終わった後に感想を共有しにまたいらしてください。
以前、「スラムダンクを読んでいないのは人生の半分損してる。」と言われたことをきっかけにスラムダンクを読んでいるという話を書いた。
それから時間は経ったが、無事に漫画を読み終わり、感動を胸に抱えたまま、先日映画を観に行った。
感想を一言でまとめるなら「最高すぎる。」と言うことだ。つまり、予想を遥かに超えて、よかったのだ。
まず、オープニングで鑑賞者の人々を魅了する。
鉛筆のタッチで湘北のスタメンたちが一人一人描かれ、動き出す。
漫画の中で生きていた彼らが、今、目の前で、命が再び吹き込まれる。
彼らが生きている。現実に生きている。
漫画から飛び出してきたような、そんな素晴らしい演出。
そして、最強山王が階段から降りてくる描写もまさに帝王そのものという迫力を感じた。
オープニングからすでに鳥肌が止まらないのだ。
このオープニングを観れただけで、私は元をとったようなものだった。
肝心の本編では、宮城リョータの話が軸となって進んでいく。私は漫画を読み終えて一番好きだったキャラクターが宮城リョータだった。
(リアルなバスケでもPGが好き。)
そんな私は大歓喜である。
宮城の過去、私は漫画を読んだ時点では、りょーちんは喧嘩っ早く、飄々としている印象を持っていた。だが、そんな飄々としたりょーちんの過去、そしてどうしていつも余裕そうなのか、そんな知られざる宮城リョータについて私たちはこの映画を通して知ることになる。
その過去があまりに切なく、ずっと宮城を苦しめていること、そしてその過去が宮城を強くしていることも知る。
人によっては原作のあのシーンがなかった!と不満を感じる人もいるだろうが、個人的には丁度いいバランスだったと思う。どう頑張っても2時間に漫画の名シーンを全部組み込むわけにはいかないし、新しいスラムダンクの姿を見るという意味でも絶妙だったと思う。
そしてこの映画の画期的なことは、アニメーションだからできる時間の切り取り方、動きの捉え方が現代のテクノロジーとの融合によって成し得ているということだ。
なぜ原作が発行され20年以上たった今、井上先生は映画を作ったのか。
私はそれがずっと疑問だった。
その答えは井上先生にしかわからないけれど、きっと井上先生自身がスラムダンクを愛し、スラムダンクを愛してくれた全ての読者に対する思いがあったことは間違いない。
そして、その思いがこの映画を観た人々にはきっと、いや必ず伝わったはずである。
ひとつだけ、不満を言うのならプロモーションが残念だったことだ。
こんな素晴らしい作品の良さが全然伝わっていないじゃないか。
私はこの作品をもっともっと多くの人に見てもらいたい。
そして感動を分かち合いたい。
私はこれを書いている段階で4回目の鑑賞を済ましているのだが、おそらくもう一回は最低でも観に行くと思う。
素晴らしい作品をありがとう、井上先生。
そしてこの作品に関わった全ての人へ最大限の感謝の想いを伝えたい。
あぁ、夏休みの読書感想文の課題がスラムダンクならいくらでも感想書けるのになぁ。