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あてにされても迷惑なんで

 友達から電話がかかってきた。

「何で毎週検定試験受けていつも全部受かるん? フルタイムで働いてるから独学やろ? 」

「独学やで。東京商工会議所主催のビジネス系の検定はコンプリートしたいから。毎週試験よ」

「私にも出来るかなあ」

「出来る出来る」

と私。

「秘書検定試験の2級取りたいからテキスト貸してや」

「私は試験が終わったらすぐにブックオ○に売りに行くからもうないよ」

「売らんと置いてて欲しかったな」

 私、啞然。

「一年以上前のことを言われても知らんがな」

 テキストや過去問題集は最新刊を購入して勉強した方がいい。
 特に法律系は法改正が終わった4月以降に新法律に応じて内容が変わるから、最新のテキストを買って勉強した方がいい。

 2000円程度の身銭を切らないで勉強って、テキストだけではなく過去問題集もいるのに。

 「貸して」とかそんな根性と心構えでは勉強して受かる訳がない。

 それでは何年立ってもスタート地点に立てない。
 馬鹿だから理解出来ないのかな? 
 節約は大切やし、いいことやけど必要経費と割り切ってお金を出すときは出さないと。
 それに私は受験票が来てからでないとやる気が湧いてこないと言う、致命的な欠点がある。

 3週連続で受かったのは秘書検定の勉強さえやっていれば応用で受かる検定だから。
 
 足に大やけどしてたから勉強どころではなかった。
 痛い足を引きずりながら、彼について来てもらって試験会場に行った。

 秘書検定の応用でたまたま受かっただけです。

 秘書検定の知識を頭に入れて基礎を押さえて後は一般的な知識と応用。

 テキストを「借りて勉強」って何も分かってない。

 ものすごいがっくり来た。 

「なんや? この馬鹿は? 」

 フルタイム勤務で家事をして勉強する時間はなかったけど集中して頭を休めてからまた集中。

 この繰り返しで短時間勉強しただけで偉くも何ともない。

 違うのは「生金」と「死金」の区別を理解しているかどうかだけ。

 これが理解出来なかったら何も分かってないのとイコール。

 理解出来ない人は、最後は他人とのコミュニケーションや友人関係もケチるようになる。

 何年かかっても何も成し遂げることは出来ないと思う。

 損得で動いて「得した」と思っても「あの人はああ言う人よね」とレッテル貼られて結局損になる。

 そして生金と死金がわからない人は案外多い。

 余談だけど実父、義則は漢字検定1級を持っているw

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