しば犬の女の子との新しい暮らし
新型コロナウイルスが蔓延し出し、マスク人口の増えてきた4月初旬に、我が家の子になったしば犬の女の子
1年半前に、我が家は14年間ともに暮らしたコーギーの女の子を亡くし、またかわいい仔を迎えたい…でも、どうしよう…やっぱりやめよう…を行ったり来たりし、「やめよう!」と決めた直後にホームセンターの「ペットコーナー」で出会った。
何気なく(と思っていたがたぶん何かを期待して)コーナーに近づきケージを覗いた時、かわいい顔なのに破格に安い値のついたしば犬の女の子がいた。
誕生日を見るともう5ヶ月を過ぎていた。
何かで仔犬は3ヶ月を過ぎると飼い手が極端に減る為、値が下がると聞いた事があったが、それにしても安過ぎる。
顔立ちは可愛いし(欲目では無く、実際に連れ帰った時、駐車場から家までの道すがら、すれ違った老夫婦の足を止めさせた)、人気の高いしば犬なのに。
店員に安過ぎる値段の理由を聞いたら、言いにくそうに
「後ろ脚に障害があるみたいで……手術が必要かもしれないので…」
次の仔を…と思って探していた時に、保護犬のサイトも見ていたこともあり、5ヶ月を過ぎたこの子はこのまま飼い手が現れなかったら、保護犬となって何処かの保護団体に引き取られるのだろうか、それとも…と思い、即、連れて帰ると決めた。
手続きの時間も惜しく、勧められる保険だのには一切入らず(元からある障害の治療には使えないと言われた)、早々に店を出て家に帰った。
兎にも角にも、脚の状態をちゃんと調べようと、家から5分の前の子の主治医でもある獣医さんへ連れて行き、検査をお願いした。
レントゲン後呼ばれた診察室で、獣医師は凄く不機嫌そうに足の状態を教えて下さった。
左脚の膝の半月板とそれから下の骨が90度回転してしまっている状態
左脚大腿骨骨頭が股関節の正しい位置になく、靭帯も切れて外れている
膝は即手術が必要だが遅すぎる
せめて3ヶ月までにできていればもっと柔らかかったから良かった
股関節は靭帯を治すことは不可能だし、骨の位置を治すことも難しいが、膝の後に手術する必要がある
獣医師は怒っていた
「遅い」と
当然今日会ったばかりの私に言っても仕方ない事はわかって居るが、それでも怒りを隠せぬ様だった。
図に描いて下さった膝と股関節の状態は、想像していたよりも遥かに酷く、店員の「手術が必要かも…」の言葉に改めて腹が立った。
先天性の障害なのか、事故などのためなのか聞かなかったが、ペットコーナーにいたであろう3ヶ月の間に、ワクチンのため獣医師に3回は診せているのに、そのまま放置した。
治療する義務はないということも、わかる。
「店の子」じゃないし店員はバイトだったり、社員であってもそんな責任は負えないだろう。
だから店員に腹を立てるのはお門違いだ。
わかってはいても、腹が立つことを抑える事はできない。
獣医師が私に「遅い」と怒った様に、私もブリダーだか店員だかの「放置」に腹が立つ。
そう
「放置/ネグレクト」されていたのだ
この「放置/ネグレクト」はこの子の性格に大きな影響を与えていた。
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